金プラチナ短期相場観

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QE早期打ち切り懸念の余波に失業率悪化も焼け石に水、金は6週続落

更新日:2013年1月5日(土)

前日のFOMC議事録の余波は大きく、QE政策の年内打ち切り懸念から金は時間外にも下落し続け、前日終値から約3%下落となる1,626ドルにまで達していました。
米雇用統計の結果が強弱入り交じる結果となったことで、現状の雇用の伸びでは高水準の失業率を早期に低下させるには不十分との見方も強まり、金も買い戻される展開とはなりましたが、下げ幅に対して半分程の上昇にとどまり、金は昨年11月26日の週から6週続落となっています。
2009年後半に最大10%まで悪化していた失業率は3年かけてようやく8%弱まで改善してきました。3年で約2%の改善です。目標とする6.5%まであと1.3%、従来のペースが続く限りあと2年を要する計算になります。
※参考:米国の失業率と非農業部門雇用者数の推移

NY市場、金は大幅下落、レンジ下限の1,640ドルを大きく割り込む展開となったものの、12月雇用統計を受けたドル売りにより金は買い戻された格好。一応レンジ下限に踏み留まったもののNY終値で1.53%の下落。好転したばかりのトレンドは早くも下落リスクが。
プラチナも金に連れ安となり1.36%の大幅反落。好転しかけた流れに水をさす展開に。下限1,510ドル、上限1,650ドルのレンジ形成中。

米失業率の悪化を受けても一時的な下落にとどまり、押し目のないまま上昇を続けるドル円は、1日時点でターゲットとしていた、2012年3月の84.17円から9月の77.12円までの下落幅の161.8%戻しとなる88円台半ばが早くも射程圏内。これをクリアすると、調整が必要な状況は続きますがいよいよ90円台の大台が見えてきます。
※参考:金プラチナ価格1/4 NY市場終値とチャート

2013年1月5日(土)時点の相場
国内金4,849 円 1/4(金) ▲43(0.89%)
国内プラチナ4,548 円 1/4(金) ▲113(2.55%)
NY金1,648.9 ドル 1/4(金) ▼25.7(1.53%)
NYプラチナ1,555.2 ドル 1/4(金) ▼21.5(1.36%)
ドル円88.15 円 1/4(金) ▲0.92(1.05%)

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