金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

LTRO資金の返済額は予想以上、銀行も状況改善でユーロ高進行

更新日:2013年1月26日(土)

ECBが2011年12月に1回めのLTRO、3年物の資金供給オペとして、資金繰りに苦しむ南欧の銀行を中心に貸出した総額が4,891億ユーロ。今回、初回返済予定額が明らかになり、その額は予想の1.6倍にも達する1,372億ユーロ。1回目のLTROの約3分の1に相当する額が既に返済されようとしています。銀行の資金繰りもかなり改善されているようです。
今週発表されたドイツの代表的な景況感指数、ZEW景況感指数も、IFO景況感指数も上昇しており、ユーロ圏の景気改善傾向がユーロ高を促進しています。
ユーロは対ドルでも対円でも上昇し、ユーロ円の122円台は2011年4月以来のこと。

NY市場、金は3日続落で1,660ドルのサポートライン割れ、トレンドも下方転換寸前で1,760ドルの上値目標はいったん消滅。下落余地は1,550ドル台辺りまで拡大。週間ベースでは年明け2週続伸後の反落。月間では前月終値の1,675.8ドルを残り4日間で上抜け出来なければ4ヶ月続落に。
プラチナは反発も1,670ドルから1,700ドルのレンジ内での揉み合いが続きます。あまり長引くと、金のように上昇圧力は減退していくことに。週間ベースでは12月31日の週から4週続伸。
ドル円は連日の高値更新で一時91円台まで上昇、終値90円90銭台は2010年6月以来の水準。90円台後半を突破したことで当面の目標値91円50銭辺りまで上値余地拡大。下値サポートラインは88.60円。週間ベースではこれで11週続伸。月間でも金とは対照的に4ヶ月続伸が濃厚。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場1/25終値とチャート

2013年1月26日(土)時点の相場
国内金5,033 円 1/25(金) ▲57(1.15%)
国内プラチナ5,086 円 1/25(金) ▲90(1.80%)
NY金1,656.6 ドル 1/25(金) ▼13.3(0.80%)
NYプラチナ1,694.9 ドル 1/25(金) ▲11.1(0.66%)
ドル円90.95 円 1/25(金) ▲0.62(0.69%)

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