金プラチナ短期相場観

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ドルに対して売られ続けるユーロと金、円も再び売り局面入りか

更新日:2013年3月2日(土)

株式市場や為替市場は週明けの大波乱から落ち着きを取り戻し、週末には再び上昇して終了、という流れとなった1週間。
本格的な調整局面入りか?とも見られたドル円相場も月曜日に一時90円80銭台まで下落したことでいったん底をつけて調整終了、となってしまった格好です。
今週発表された米国経済指標の好結果もドル高サポートとなったようです。
ケース・シラー住宅価格指数や新築住宅販売件などの住宅指標、新規失業保険申請件数の労働市場、シカゴ購買部協会景気指数やISM製造業景況指数などの景況感の改善などが続きました。
週間ベースで見れば今週のドル円相場はわずかながらも0.16%の上昇。2月以降横這い推移が続くドル円、ここ4週間の推移を見ると、2月1日の92円70銭台から今週末の93円50銭台まで80銭ほどの上昇、約0.9%の上昇です。
対ドルで売られ続けてきた円は、買い方向へと転換しそうに見えて転換し切れず、再び売られ始めるのか?という状況となっています。
対象的なのがユーロで、対ドルでは4週続落、ここ4週間で4.6%の下落となっています。同様に対ドルで売られ続ける金も4週続落、5.8%の下落。
ドル高円安、ユーロ安、金安の流れはもう少しだけ、続きそうな状況です。

NY市場、金は週前半の続伸後3日続落となり、再び軟調地合い。週間ベースでも0.5ドル、0.03%とわずかに下落、1週間前の水準をわずかに下回る年初来安値。昨年安値であり過去1年の強力なサポートラインとなっている1,530ドル台が意識され、これを抜けるようなら1,500ドル割れの可能性も。
プラチナは4日連続。週間ベースでも33.9ドル、2.11%の下落で3週続落。下落局面では金との価格差縮小の法則に従い、その差は1.2ドル。下落余地1,500ドル台半ばまであと少し。
ドル円は終値で先週末の93円40銭台を超えたことで、90円台への下落リスクはいったん解消。逆に円安方向96円辺りまで、可能性はまだ低いものの上昇余地も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/1終値とチャート

2013年3月2日(土)時点の相場
国内金4,885 円 3/1(金) ▼37(0.75%)
国内プラチナ4,895 円 3/1(金) ▼71(1.43%)
NY金1,572.3 ドル 3/1(金) ▼5.8(0.37%)
NYプラチナ1,573.5 ドル 3/1(金) ▼10.0(0.63%)
ドル円93.56 円 3/1(金) ▲1.01(1.09%)

3/1(金)のその他主要マーケット指標

NY金価格・半年サイクルの法則による今後のシナリオ 3/3(日)

ドルに対して売られ続けるユーロと金、円も再び売り局面入りか 3/2(土)

株高7ヶ月、円安5ヶ月、金安5ヶ月連続。 3/1(金)

イタリア政局の不透明感は残るものの調整一服で再び円安の流れも 2/28(木)

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