金プラチナ短期相場観

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7月新築住宅販売件数は今年最低、トランプリスクで金は高止まり

更新日:2017年8月24日(木)

米・新築住宅販売件数 2017年7月米商務省が発表した7月の新築住宅販売件数は年率換算で57.1万件。市場予想の61万件を大幅に下回って今年最低となり、昨年12月(54.8万件)以来7カ月ぶりの低水準。
在庫不足の状態が続くなか、9年5カ月ぶり高水準となった3月の63.8万件が最近のピークとなり、頭打ち状態が続きます。
なお、過去3カ月分が合計4.6万件上方修正されていることもあり、前月比では-9.37%となり、昨年8月(-9.57%)以来11カ月ぶりの大幅減。
6カ月平均では6月の61.5万件から7月は61.03万件となり、6カ月ぶりの低下。ただし傾向としては引き続きゆるやかな上昇傾向を示し、好調が続くなかでの一時的な下振れ、との見方もできます。

先週発表された7月の住宅着工件数も122万件の予想に対して115.5万件と低調な結果となり、景況感を示すNAHB住宅市場指数も7月には64と8カ月ぶりの水準へと低下し、ピーク水準付近での失速状態が続いていました。(※8月は68へと反発)
米住宅市場の7月は、やや減速傾向が見られ始める状況ともなってきました。

また、7月の指標では小売売上高が年初来最大の伸びを示したのとは対称的に、鉱工業生産はやや低調シカゴ連銀全米活動指数も低調。昨日のマークイット製造業PMI速報値も52.5と予想を下回り9カ月ぶり低水準となった6月(52.5)に次ぐ低水準。独仏とユーロ圏、日本が加速傾向を示したなかで米国だけが減速。

低調な指標結果も目につき始めてきたなかで、景気変動に対して先行性が高いとされる新築住宅販売件数の大幅下振れは、今後の米景気動向への不安を示唆する結果でもあります。

NY金・日足チャート 2017/7/20 - 8/2323日、トランプ米大統領の「メキシコ国境の壁建設に必要な予算を確保できなければ政府を閉鎖も辞さない」発言がまたもトランプリスクとして市場不安を招いた形となり、格付け会社フィッチ・レーティングスは米国が債務上限引き上げに失敗すれば最上級格付け「AAA」からの引き下げも辞さないことを示唆。米8月のマークイット製造業PMIや7月の新築住宅販売件数下振れなどもあり米10年債利回りは再び2.2%割れとなり、株安ドル安で金は高止まり。
NY金相場は0.29%の小反発。反落警戒感も高まるなかでNY朝には1297ドルまで上昇し、連日の1300ドル再トライへの動きも。北朝鮮リスクへの警戒感も続きながら、ジャクソンホール待ち状態で上値は1300ドルでしっかり押さえられての高値保ち合いが継続。1300ドル超えなら1330ドル近辺までの上値余地、1270ドル半ばを下回るようなら1250ドル台まで下値余地拡大へ。

NYプラチナ・日足チャート 2017/7/20 - 8/23NYプラチナ相場はわずかに0.04%の小幅続落。8月序盤の急騰局面からの大幅反落、切り返しての高値保ち合い状態は990ドルラインでしっかり上値を押さえられれ、流れとしては軟調方向へと傾斜。7月からの上昇トレンドをサポートしてきた20日移動平均線(968.4)を完全に割り込むようだと短期的には下落トレンドスタートで940ドル台が目標水準に。990ドルの抵抗線超えなら1010ドル近辺までの上値再トライの可能性も。

ドル円・日足チャート 2017/7/20 - 8/23ドル円は0.48%のドル安円高となって前日反発分を帳消し。東京市場朝の109円80銭台がこの日の高値となって戻り売リに屈した形。欧州時間には8月のユーロ圏製造業PMI速報値が上振れてユーロ高ドル安の流れが強まり、NY時間には米経済指標が低調、さらにユーロ圏の消費者信頼感指数も上振れてドル売りの流れがコンスタントに進行。ドル円にもこの流れが反映されて再び109円割れへ。今朝の東京市場では109円台へと反発の動きも見られるものの、保ち合い下限となる108円後半との攻防が再び意識される状況に。割り込むと今年安値更新の可能性も高まり、107円台半ばまでが目先の下値余地。109円後半の節目を上抜けて110円まで切り下がる20日移動平均線も上抜けできれば反発基調加速で111円台も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/23終値とチャート

24日の国内金価格は0.23%安となって3日ぶりの反落。ゆるやかな上昇トレンド終息へと近づくなかで4830円台から4850円台までの小幅保ち合いを形成し、上昇トレンド再加速か下方向へのトレンド反転かの分岐点。週末のイベント通過で上方向なら4900円の大台も意識される上昇トレンドへ、下方向なら4770円台辺りまでの大幅調整局面入りも。

プラチナ価格は0.3%の下落。3700円の抵抗線に上値を押さえられての保ち合いは続き、足下では小幅に三角保ち合い形状となって金と同様に分岐点。方向感としてはほぼ五分五分の状況で、上方ブレイクなら最大で3800円近辺も意識される上昇トレンド形成の可能性も。しかし下方ブレイクなら3570円台辺りまで、夏場の安値保ち合いレンジへと逆戻りも。
※参考:金プラチナ国内価格8/24とチャート

2017年8月24日(木)時点の相場
国内金4,840 円 8/24(木) ▼11(0.23%)
国内プラチナ3,679 円 8/24(木) ▼11(0.30%)
NY金1,294.7 ドル 8/23(水) ▲3.7(0.29%)
NYプラチナ980.9 ドル 8/23(水) ▼0.4(0.04%)
ドル円109.03 円 8/23(水) ▼0.53(0.48%)

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