金プラチナ短期相場観

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NY連銀製造業景況指数も9月に急回復、底入れの可能性も

更新日:2023年9月16日(土)

NY連銀製造業景況指数 2023年9月この日の米経済指標は強弱混在、ドル高の流れは一服もFOMCを前に高止まり。
9月のNY連銀製造業景気指数は1.9。市場予想の-10.0を大幅に上回り、8月の-19.0からも急騰で3ヵ月ぶりの高水準。
上下動の激しいこの指数は、6ヵ月移動平均で見ると9月は-5.07。14ヵ月連続のマイナス圏推移ながら、10ヵ月ぶりの高水準となり、底入れ、反発の兆しとなって回復トレンドにも。
構成指数では新規受注が5ヵ月ぶり高水準。入荷遅延は10ヵ月ぶり高水準となり、需要回復の可能性も示唆。期待指数も1年半ぶり高水準となり、新規受注見通し、出荷見通しも1年半ぶり高水準。なお、仕入れ価格指数、販売価格指数はいずれも4ヵ月ぶりの高水準となって若干のインフレ懸念も。

強弱の「弱」となったのはミシガン大消費者信頼感指数。9月速報は67.7。市場予想の69.0を下回り、1年9ヵ月ぶり高水準となった7月(71.6)からは続落で3ヵ月ぶりの低水準。
現況指数が3ヵ月ぶり低水準となり、期待指数は前月から小幅に上昇。
ただし3ヵ月平均では消費者信頼感指数は1年9ヵ月ぶり高水準。現況も1年9ヵ月ぶり高水準、期待指数は1年11ヵ月ぶりの高水準。トレンド的には回復基調が進行中。
1年先のインフレ期待は3.1%となって8月の3.5から急低下、2021年3月以来、2年半ぶりの低水準。
5年先のインフレ期待も2.7%となり、8月の3.0から急低下、1年ぶりの低水準。

ガソリン価格上昇が一時的に消費センチメントを押し下げたものの、インフレ期待は低下。これが製造業景況感や消費センチメントを回復トレンドへとサポートし始めた可能性も。

NY金・日足チャート 2023/8/11 - 9/1515日のNY金は+13.4ドル、0.69%の続伸で週初以来、4日ぶりに1940ドル台を回復。1930ドル台の節目割れに伴う短期下値目安1900ドルの大台近辺に対しては1920ドル付近までにとどまり、下値トライ失敗となった前日からの反発基調が継続。アジア時間の1930ドル付近からロンドン・NY朝にかけて1940ドル近辺へ、9月のNY連銀製造業景況指数の好結果を受けてのドル高の流れが一服すると上昇基調再開、ミシガン大消費者信頼感指数の下振れとインフレ期待の低下を受けて一段高、高値では1950ドル台まで上昇。NY午後には失速も20日移動平均線(1944.7)超えを維持して週末へ。FOMC前に反発局面がスタートしたような格好にもなり、1930ドルから1970ドル台までが目先の主要レンジに。いずれレンジ上限を突破することになれば、2000ドルの大台回復トライへ。逆にレンジ下限を維持できないようだと反発局面腰折れ、1900ドルの大台前後を目安に下値再トライへ。
週間ベースでは+3.5ドル、0.18%の小反発。

NYプラチナ・日足チャート 2023/8/11 - 9/15NYプラチナは+18.4ドル、2.02%の続伸で9月5日(933.5)以来、10日ぶりの高値。時間外序盤の安値910ドル近辺からロンドン市場で920ドル台へ、NY朝の一段高で930ドル台へ。ただし高値では20日移動平均線(934.1)に上値を押さえられ、NY引け後には930ドル付近。910ドル台半ばの抵抗水準を上抜けて反発局面が加速し始めた格好となったものの、20日線で一服となってFOMC待ちの展開にも。9月高値(995.0)から安値(893.3)の61.8%戻し(956.2)近辺までを短期上値目標にもう一段の上値余地。下方向へは900ドルの大台ラインが当面の下値サポート、これを割れるようだと850ドル近辺を目安に下値トライへ。
週間ベースでは+34.7ドル、3.88%の反発。7月以来、2ヵ月ぶりで今年4番めの大幅高。

ドル円・日足チャート 2023/8/14 - 9/15ドル円は40銭のドル高円安、0.27%の反発で昨年11月3日(148.28)以来、10ヵ月ぶりの高値。147円40銭を挟んでの小幅保合い推移で東京時間を通過、欧州時間に147円70銭台へと水準を切り上げ、NY朝にかけて今年高値をわずかに更新。147円90銭台を何度か試すも148円ラインには届かず、ミシガン大消費者信頼感指数が低調となった場面では一時147円50銭台まで反落。ただしこれも限定的となってNY午後には147円80銭台を回復して小康状態に。この日の変動値幅は61銭、前日よりは若干拡大も今年の平均の4割強、4日連続で60銭前後の小動きとなり、FOMC後のボラティリティ急拡大への警戒感も。次週、147円90銭の節目を上抜けると149円台前半を目安に一段高トライへ。当面の下値サポートは146円50銭、これを割り込むようだと調整局面へ、144円台後半までが短期下値目安に。
週間ベースではわずかに4銭のドル高円安、0.03%の小幅続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/15終値とチャート

2023年9月16日(土)時点の相場
国内金9,910 円 9/15(金) ▲15(0.15%)
国内プラチナ4,672 円 9/15(金) ▲39(0.84%)
NY金1,946.2 ドル 9/15(金) ▲13.4(0.69%)
NYプラチナ929.5 ドル 9/15(金) ▲18.4(2.02%)
ドル円147.84 円 9/15(金) ▲0.40(0.27%)

9/15(金)のその他主要マーケット指標

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