金プラチナ短期相場観

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低迷続くドイツIFO景況感、期待と製造業は底打ちの可能性示唆

更新日:2023年9月26日(火)

ドイツIFO企業景況感指数 2023年9月低迷が続くドイツ経済、ソフトデータでは、総合PMIが3ヵ月連続の節目50割れながら、9月は5ヵ月ぶりに反発、ZEWでは期待指数が5ヵ月連続マイナス圏推移も9月は小幅に続伸、ただし現況は5ヵ月続落となって3年1ヵ月ぶりの低水準、1年10ヵ月連続のマイナス圏推移。
9月のIFO景況感指数は85.7となり、5ヵ月続落で11ヵ月ぶり低水準。
これも期待指数が82.9となって9ヵ月ぶり低水準となった8月から+0.2と小幅に反発。ただし現況指数は88.7で6ヵ月続落、3年1ヵ月ぶりの低水準。
ZEWでもIFOでも、現況はコロナ以降で最低へと落ち込んだ状態となり、期待感はわずかに反発。

セクタ別では、製造業が-16.4。3年2ヵ月ぶりの低水準の8月から+0.2、5ヵ月ぶりの小反発も5ヵ月連続マイナス圏推移。現況が若干回復も期待は低下、依然として悲観的。
サービス業は-5.0。2ヵ月連続マイナス圏推移、6ヵ月続落で10ヵ月ぶりの低水準。足下の景況感は顕著に悪化、収益動向が悪化し、期待は若干改善も依然として懐疑的。
貿易は-25.0。9ヵ月ぶり低水準の8月から+0.6、19ヵ月連続マイナス圏。悲観的な予想はやや減少。
建設業は-31.3。前月比-1.5、5ヵ月続落で2009年1月以来、14年8ヵ月ぶりの低水準、19ヵ月連続マイナス圏。現況悪化、今後の見通しも極めて悲観的。

サービス業もマイナス圏へと落ち込む状態となったなか、9月は製造業がわずかに反発し、期待感とともに底打ちの可能性を示唆する状況となっています。

NY金・日足チャート 2023/8/21 - 9/2525日のNY金は先週末から-9.0ドル、0.48%の反落で9月14日(1932.8)以来、10日ぶりの安値。20日移動平均線(1949.5)に上値を押さえられて上ヒゲを残した週末の流れを継承、週明け時間外は1940ドル台半ばから1940ドル近辺へと軟調推移。反発局面では1940ドル台半ばで上値も重く、NY市場では米10年債利回りが4.53%台へ、高値ではほぼ16年ぶり高水準となる4.54%台まで上昇し、ドル高の勢いも強まった流れを受けて1940ドル割れへと急反落。それでも1930ドル台半ばでは下げ渋り、ゆるやかに上昇する200日移動平均線(1934.3)にはなんとかサポートされた格好にも。目先、これを維持できなければ下値トライへ、1900ドルの大台割れを試す流れとなり、短期下値目安は1880ドル台辺りまで。逆に20日線と1950ドルの節目超えへと切り返す展開となれば崩れかけた流れは持ち直し、反発局面再開となって2000ドルの大台回復を目指す流れとなる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2023/8/21 - 9/25NYプラチナは-16.6ドル、1.78%の反落で9月14日(911.1)以来、10日ぶりの安値。週末NY市場での上ヒゲの勢いが週明けも続き、930ドル台半ばから軟調推移。ロンドン市場で930ドル割れ、NY市場では920ドル割れ、安値では910ドル台前半まで下落すると自律反発では920ドルに抵抗感も。下値サポート920ドルを割り込み、これがレジスタンスに切り替った格好にもなり、短期下値目安900ドルの大台前後までを目指す流れへ、もう一段の下落余地。

ドル円・日足チャート 2023/8/22 - 9/25ドル円は52銭のドル高円安、0.35%の続伸で昨年10月24日(149.03)以来、11ヵ月ぶりの高値。東京朝の148円20銭台が安値となり、148円40銭台までのレンジで保合いとなって横ばい推移で東京時間を通過、欧州時間から米10年債利回り上昇に連れて徐々にドル買い円売りの流れが進行。NY市場ではドル高の流れが一段と強まり、高値では148円90銭台まで上昇。価格上昇に対してオシレータ系指標のピーク水準切り下げの逆行状態とともに介入警戒感、米長期金利のピークアウト警戒感、さらには米政府閉鎖への警戒感、それに伴うムーディーズによる格下げ警戒感など様々なリスクを抱えながらのドル高基調。148円40銭の節目上抜けに伴う一段高トライが進行し始めた格好。短期上値目標は昨年高値圏、150円台前半辺りまで。リスク表面化で巻き戻しの流れとなった場合、147円50銭の下値サポートを割れると調整局面拡大、145円近辺までが下値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/25終値とチャート

26日の国内金価格は-21円、0.21%の反落。最高値圏での高止まり状態が続くなか、ダイバージェンスや斜行三角保合いなど、上昇圧力枯渇を示唆する状況も散見されて流れは徐々に軟調方向へと傾斜。このまま9970円の節目を割り込むようなら調整局面入りへ、7月安値(9499)から最高値までの38.2%戻し(9848)、9850円近辺までが短期下値目安に。下げ渋る展開が続いて10040円超へと切り返すことができれば上値トライ再開へ、最高値を10100円台へと切り上げる可能性も。

プラチナ価格は-62円、1.3%の反落。21日移動平均線(4775)上抜けに失敗し、短期トレンド好転目前で急失速。上抜けたばかりの90日移動平均線(4738)を再び下抜け、上昇軌道の9日移動平均線(4738)もまとめて下抜け。4730円の節目も下抜けたことで一段安の展開、4700円の大台割れへ、4670円程度までが短期下値目安に。反発方向へは4780円が当面の抵抗水準、これを上抜けると反発局面再開へ、4850円近辺までが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格9/26とチャート

2023年9月26日(火)時点の相場
国内金10,018 円 9/26(火) ▼21(0.21%)
国内プラチナ4,710 円 9/26(火) ▼62(1.30%)
NY金1,936.6 ドル 9/25(月) ▼9.0(0.46%)
NYプラチナ917.5 ドル 9/25(月) ▼16.6(1.78%)
ドル円148.88 円 9/25(月) ▲0.52(0.35%)

9/25(月)のその他主要マーケット指標

米消費センチメント悪化でサービス業も低調、見通しも悪化へ 9/27(水)

低迷続くドイツIFO景況感、期待と製造業は底打ちの可能性示唆 9/26(火)

金融政策ウィーク明けの9月最終週、国内金価格は高止まり 9/25(月)

ユーロ圏総合PMIは4ヵ月連続節目50割れ、フランスが主導 9/23(土)

フィラデルフィア連銀製造業景況感は急低下、回復基調は維持 9/22(金)


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