金プラチナ短期相場観

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米消費センチメント悪化でサービス業も低調、見通しも悪化へ

更新日:2023年9月27日(水)

フィラデルフィア連銀・NY連銀 非製造業景況指数 2023年9月米9月の消費者信頼感指数は低調。市場予想の105.5を下回る103.0となって続落、8月からは-5.7の急低下となり、4ヵ月ぶりの低水準。今後の見通しを示す期待指数も4ヵ月ぶりの低水準となり、リセッション入りサインとの見方もある80割れ。

消費センチメントの悪化、見通しの悪化はそのままサービス業の業況悪化、見通し悪化につながっているようです。
この日発表されたなかでは9月のフィラデルフィア連銀非製造業指数も同様。
活動指数としては-16.6で4ヵ月ぶりの低水準。期待指数は9.4となって8月からは-17.6、7月からは-30.7ポイントの急低下となり、2020年4月(-25.9)以来、3年5ヵ月ぶりの低水準。
その他構成指数では売上収益が3年4ヵ月ぶり低水準、受注残が3年3ヵ月ぶり低水準など、低迷を牽引。

また、NY連銀のサービス業活動指数も-3.0となって3ヵ月ぶりの低水準。期待指数は13.9で7月(22.3)から続落で急失速、4ヵ月ぶりの低水準。
サービス業PMIの9月速報値は50.2で4ヵ月続落、これも8ヵ月ぶりの低水準となっていました。
8月は54.5で半年ぶり高水準と下げ渋っていたISM非製造業景況指数も、9月は低調となるかもしれません。

NY金・日足チャート 2023/8/22 - 9/2626日のNY金は-16.8ドル、0.87%の続落で8月18日(1916.5)以来、5週間ぶりの安値。時間外序盤の1930ドル台半ばが高値となって軟調推移。下値サポートとなっていた200日移動平均線(1934.9)をアジア時間に下抜けると1930ドル割れへと一段安、ロンドン序盤の反発局面では200日線がレジスタンスに切り替わる格好となって戻り売り、NY市場では強弱混在の米指標結果に米10年債利回りは上昇、ドル高の流れも続き、これに連れる形で1920ドル割れへと下落。1930ドル台の節目割れに伴い、短期下値目安1880ドル台辺りまでを目指す流れがスタート。月末月初の米指標などでネガティブ・サプライズなどがなければこのまま大台割れへと向かう可能性。

NYプラチナ・日足チャート 2023/8/22 - 9/26NYプラチナは-10.4ドル、1.13%の続落で9月13日(905.2)以来、2週間ぶりの安値。時間外序盤の910ドル台半ばが高値となって軟調推移、910ドルを割れると900ドルの大台付近へと一段安。ロンドン・NY市場にかけては910ドル近辺が上限となって保合い推移、NY朝につけた安値でも900ドルちょうど付近まで。大台割れを回避するとNY午後には900ドル台後半へと下げ渋り。920ドルの節目割れに伴う短期下値目安900ドルの大台前後に到達し、達成感から下落一服の様子も。なお、中期的には890ドル近辺は重要なサポート。これを明確に割り込んでしまうと次の大台辺りまでが警戒水準となる可能性も。

ドル円・日足チャート 2023/8/23 - 9/26ドル円は20銭のドル高円安、0.13%高で3日続伸。昨年10月20日(150.15)以来、11ヵ月ぶり高値水準での小幅高。東京朝に小幅に下げた148円70銭近辺がこの日の安値となり、午後にかけては148円90銭台での小幅揉み合い状態に。東京市場終了と同時に買い圧力が強まって149円トライ、一時149円10銭台まで上昇。ロンドン序盤に149円割れへと小幅に急反落後は148円90銭を挟んでの小幅揉み合い状態に。NY午後には米10年債利回り上昇にも連れてドル高優勢の展開となって149円台回復も、上値も限定的。様々な要因での反落警戒感を抱えながらも徐々に短期的な流れは上方向へ、週末のPCE上ブレなどがきっかけとなれば一段高の展開にも。短期上値目標150円台へ、もう少しの上値トライ余地。反落となって147円50銭のサポートを割れると調整局面加速、145円近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/26終値とチャート

27日の国内金価格は-48円、0.48%の続落で9月15日(9910)以来、2週間ぶりの安値。上昇圧力枯渇による反落警戒感が徐々に高まりつつあった流れが表面化し始めた様子も。上昇を続ける9日移動平均線(9993)を割り込んで強気パーフェクトオーダー崩れとなり、21日移動平均線(9964)も目前に。軟調方向へと傾斜した流れのまま9970円の節目割れへと向かえば、高値保合い崩れの形となって調整幅拡大へ、7月安値(9499)から最高値までの38.2%戻し(9848)、9850円近辺までが短期下値目安。

プラチナ価格は-22円、0.47%の続落で9月15日(4672)以来、2週間ぶりの安値。4730円の節目割れに伴う一段安の流れが進行し、4700円の大台割れ。短期下値目安4670円程度まで、もう少しの下げ余地も。反発方向へは9-21-90日移動平均線が集中する4733-68円が目先の抵抗水準に、これをしっかり超えると短期トレンド回復へ。
※参考:金プラチナ国内価格9/27とチャート

2023年9月27日(水)時点の相場
国内金9,970 円 9/27(水) ▼48(0.48%)
国内プラチナ4,688 円 9/27(水) ▼22(0.47%)
NY金1,919.8 ドル 9/26(火) ▼16.8(0.87%)
NYプラチナ907.1 ドル 9/26(火) ▼10.4(1.13%)
ドル円149.08 円 9/26(火) ▲0.20(0.13%)

9/26(火)のその他主要マーケット指標

予想外に好調な耐久財受注、コア受注前年比では減速続く 9/28(木)

米消費センチメント悪化でサービス業も低調、見通しも悪化へ 9/27(水)

低迷続くドイツIFO景況感、期待と製造業は底打ちの可能性示唆 9/26(火)

金融政策ウィーク明けの9月最終週、国内金価格は高止まり 9/25(月)

ユーロ圏総合PMIは4ヵ月連続節目50割れ、フランスが主導 9/23(土)


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