金・プラチナ・ドル円 ニュース・チャート 2025年

主なニュースと相場との関連を見る「ニュース・チャート」2025年
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2025年、NY金相場は前年末終値2641.0ドルから2669.0ドルへと上昇、プラチナは910.5ドルから922.4ドルへと上昇スタート。ドル円は157.22円から157.54円へとドル高円安スタート。
<1月>
10日発表の12月雇用統計は予想外の好結果、指標発表直後には下落で反応したNY金は、追加利下げ観測後退への思惑から株安の流れとともに買い戻されて2710ドル台へ。ドル円は一時158円80銭台の高値をつけた後の反落で157円70銭台へ。15日にはコアCPIが予想外に鈍化したことを受けて156円40銭台へと一段安。20日のトランプ米大統領就任以降、関税政策などへの警戒感などから市場ではリスク回避の流れが強まりやすい地合いとなり、金は買われやすく、為替ではドル安円高方向への流れが優勢に。
<2月>
12日には米CPIが予想外に加速となったことを受けてドル円は154円40銭台へと2円弱の急騰。その後は戻り売りとなって月末にかけて150円割れへ。最高値更新が続いたNY金は24日には2960ドル台まで上昇。
<3月>
12日発表の米2月CPIが鈍化したことを受けてNY金は2940ドル台へ、翌13日には一時3000ドルの大台超え。ドル円は11日までの147円台で下げ渋って反発へ。
19日のFOMCでは年内利下げ見通し2回で前回12月から変わらず、ハト派姿勢を維持したことからNY金は3040ドル台へ。149円台まで反発していたドル円は148円台へと失速。
28日にはコアPCEが予想を上回ってインフレ高止まり懸念も個人消費支出が低調となり、NY金は3100ドル超へ。ドル円は27日の151円台が反発ピークとなって149円台へと反落。
<4月>
トランプ大統領が2日に発表した相互関税を受けてNY金は一時3200ドル台まで急騰。リスク回避の流れでドル円は147円台へ。週末には中国の報復関税などもあり、関税による景気減速やインフレ懸念なども交錯、世界同時株安に。最高値更新後の調整となったNY金は株安に伴う換金売りなども重なり、4日には3030ドル台へと急落。
9日には相互関税発動、ただし一部を90日間停止することも発表。これを受けて株安とドル安は一時的に巻き戻されたものの先行き不透明感は残り、米中対立はエスカレート。ドル売りは続いて11日にはドル円は143円台、調整を終えて急反発のNY金は3240ドル台へ。21日にはドル円は140円台、NY金は3420ドル台、翌22日には一時3500ドル台まで上昇。
<5月>
関税の影響が警戒された雇用統計などの4月指標はそれほど悪化せず。NY金は3310ドル台まで調整し、2日の雇用統計後には3240ドル台、ドル円は月初に145円台まで反発。8日には米英間での関税協議が合意、米中協議への期待感などもありリスク回避の巻き戻しの流れからNY金は3300ドルへと調整、ドル円は145円台へと反発。12日には米中協議で相互に発動した関税率を115%引き下げることで合意したことを受けてドル円は148円台まで急騰。NY金は3220ドル台まで急落、14日には3180ドル台へ。16日、週末NY市場終了のタイミングでムーディーズが米国債の格下げを発表。リスク回避の流れをきっかけにNY金は反発、翌週にかけて3300ドル台半ばへと上昇。既に調整局面となっていたドル円は軟調局面が続き、23日には142円台へ。
<6月>
第1週後半には米中協議進展期待も高まってリスク回避の巻き戻しの流れとなり、6日の5月雇用統計も予想を上回り、ドル円は144円台へと反発。NY金は3340ドル台へと軟調推移。11日にはCPIが予想を下回り、利下げ観測再燃、13日には中東情勢緊迫化などからNY金は3450ドル台へと最高値を更新。20日の米軍によるイラン核施設空爆などを経て23日にはイラン・イスラエルともに停戦合意。リスク回避の巻き戻しでNY金は調整へ、月末にかけて3300ドル割れへ。供給不足を背景に6月初旬から急騰を続けたNYプラチナは26日、10年ぶりに1400ドル超。
<7月>
3日の6月雇用統計は予想外の好結果、ドル円は143円台から144円台へと急騰。NY金は3350ドル台から3340ドル台へと反落。21日にNYプラチナは1490ドル台まで上昇。23日には日米関税合意、その他主要国でも合意に向けた楽観ムードからリスク選好の流れとなり、3440ドル台まで上昇していたNY金は25日には3330ドル台まで急反落。月末のFOMCでは利下げに慎重姿勢、ADP雇用や4-6月期GDPの好結果、PCEインフレの高止まりなどが続き、ドル円150円台まで上昇。
<8月>
1日の7月雇用統計では雇用者数の伸びが急激に鈍化、過去2ヵ月分も大幅下方修正され、ドル円は147円台へと急反落。3300ドル台前半へと水準を切り下げていたNY金は3400ドル付近まで急騰。8日には金地金への関税賦課の可能性などが報じられ、NY金は一時3534.1ドルまで急騰して最高値を更新し、終値でも3491.3ドルの最高値。しかしNY引け後にはホワイトハウスが誤情報修正を示唆、週明けにはトランプ大統領も「金には関税を課さない」ことを明言、11日には3400ドル前後へと巻き戻し。14日にはPPI上振れを受けて3380ドル台へ。22日のジャクソンホール講演でパウエルFRB議長は利下げ再開への可能性を示唆、NY金は3410ドル台へと急騰、ドル円は148円台から147円割れへと急反落、月末にかけては147円台での保ち合いに。NY金は月末に米指標結果などを受けて3510ドル台へと急騰。
<9月>
低調な米経済指標が続き、NY金は3500ドル台から3600ドル台へと急上昇、5日には低調な8月雇用統計を受けて3650ドル台へと最高値を更新、翌週には3680ドル台へ。16日には3720ドル台へと最高値を更新。17日のFOMCでは利下げ再開。ドル円は147円台を中心に保ち合い、横ばい推移が継続。NY金は23日に3810ドル台へと最高値を更新、プラチナは26日に12年半ぶり高値となる1600ドル台へ。
<10月>
1日午前0時、米連邦議会で予算案が可決されなかったことを受け、7年ぶりに米政府機関の一部が閉鎖。これを警戒する形で進行してきたドル売り、金買いの流れで149円台まで上昇していたドル円は147円近辺まで反落。雇用統計の発表も見送られた3日、NY金は3900ドル超へ。プラチナも1640ドル台へ。翌週、8日にNY金は4070ドル台、プラチナは1700ドル台へ。ドル円は4日の自民党総裁選で高市新総裁を誕生を受けて円安の流れが加速、翌週9日までに153円台まで上昇。米中対立懸念などもありNY金は20日までに4350ドル台まで上昇。その後2日で4060ドル台へと大幅調整、月末には4000ドル割れ。FOMCでは0.25%の追加利下げも12月の追加利下げ観測後退、日銀の利上げ観測も後退し、ドル円は月末には154円台へ。
<11月>
米政府機関の一部閉鎖が過去最長となり、政府系の経済指標発表見送りも続くなか、11月序盤のドル円は154円近辺、NY金は4000ドル近辺での保ち合いに。過去最長43日に及んだ政府機関一部閉鎖は12日に終結。年内利下げ観測後退で4200ドル超へと反発していたNY金は14日までに4100ドル割れへと失速。逆にドル円は中旬までに157円台へと上昇。その後、21日のNY連銀ウィリアムズ総裁の「利下げ余地あり」発言をきっかけに12月利下げ観測が再燃。ドル安の流れとともに金は反発、月末にかけてNY金は4200ドル台へ、ドル円は156円台へと軟調推移。
最終更新日:2025/11/29





