金プラチナ短期相場観

インフレ懸念にも利下げ見通し維持、FOMC後にNY金は3060ドル
更新日:2025年3月20日(木)
3月FOMCの経済見通しでは、2025年のGDP予想中央値は1.7%。前回12月FOMCでの2.1%から大幅下方修正。2026年も2.0から1.8へ、2027年も1.9から1.8へと下方修正。失業率も2025年末予想が4.3%から4.4%へと上方改定。
その一方でPCE予想は2025年末が2.7%。前回の2.5%から上方改定、2026年も2.1%から2.2%へ。コアPCEも2025年末が2.5%から2.8%へと大幅上方改定。
経済成長は減速を予想する一方で、トランプ関税の影響でインフレ高止まりを警戒する状況が鮮明に。
それでも利下げ予想は前回12月から変わらず。
2025年末FF金利予想中央値は3.875%。2026年末は3.375%、2027年末が3.125%。前回12月から変わらず。※ただし平均値ではわずかに上昇。
FRBは今年、来年までは0.25%の利下げを年2回、2027年にはあと1回、合計5回の追加利下げを予想。
トランプ関税に伴うインフレ懸念を、トランプ政策の不確実性への警戒感が上回り、インフレ高止まりによるドル高地合いでも、先行き不透明感によるリスク回避ムードの勢いが上回り、
FOMC後にNY金は3060ドル台へと一段高。
金価格の先行き不透明感と、急反落への警戒感も高止まり。
19日のNY金は+0.4ドル、0.01%高で7日続伸。5日連続、今年14回めの過去最高値更新。7日続伸も5日連続の最高値更新も昨年9月以来、半年ぶり。アジア時間に3050ドル台まで上昇して一服、ロンドン序盤には3030ドル付近まで反落。これが安値となって下げ渋るとNY市場にかけては3040ドルを挟んでの保ち合いに、NY引け後のFOMC結果、パウエル議長会見を経て3050ドル台へと小幅に急騰、高値では3060ドルまで上昇。トランプ政策の不確実性によるサポートとインフレ高止まり懸念による下押し圧力とが交錯する状況下、利下げ見通し据え置きを好感する形での一段高となり、短中期一段高目安、2月高値(2974.0)から2月安値(2844.1)の161.8%戻し(3054.3)に早くも到達。目先、調整へと向かえば3000ドルの大台近辺までは下げやすく、堅調維持で一段高へと向かえば200%戻し(3103.9)が意識される可能性も。
NYプラチナは-14.0ドル、1.37%の続落で3月13日(1006.0)以来、1週間ぶりの安値。時間外スタート時点の1020ドル近辺が高値となり、1010ドル台での保ち合いがロンドン序盤に崩れて1010ドル割れへ。NY市場では1000ドル台前半で下げ渋り、NY午後には1010ドル回復トライ。2月安値(936.7)から3月高値(1036.3)の38.2%戻し(998.3)手前で下げ渋り、下ヒゲを残して23.6%戻し(1012.8)付近へ。適度な調整をこなして反発へと向かえば、1030ドルの節目を上抜けると反発局面再開、2月高値圏1050ドル近辺までが短期上値目標に。
金との価格差は2031.8ドル、2日連続で過去最大を更新。
ドル円は-67銭、0.45%安で4日ぶりの反落。149円前半での小幅保ち合いで東京時間午前を通過、予想通り現状維持となった日銀政策会合の結果を確認して午後には円安の流れで150円まで上昇。植田日銀総裁会見とともに円高の流れで149円10銭台までの急反落も、その後は巻き戻し、欧州・NY時間にかけては149円後半での保ち合いに、高値では一時150円10銭台まで上昇。FOMC結果確認で149円90銭台から149円半ばへと急落、パウエル議長会見を経て149円割れへと一段安。安値では148円60銭近辺まで下落。インフレ懸念にも利下げ見通し据え置きと、ハト派的となったことで米10年債利回り低下とともにドル安の流れが進行し、再び20日移動平均線(148.90)割れへと失速。149円半ばが目先の上限となり、147円前半までのレンジで保ち合いの様相に。上限突破できれば反発局面再開、161円半ばを目指す流れにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/19終値とチャート
- 2025年3月20日(木)時点の相場
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国内金 : 15,889 円 3/19(水) ▲175(1.11%) 国内プラチナ : 5,151 円 3/19(水) ▼17(0.33%) NY金 : 3,041.2 ドル 3/19(水) ▲0.4(0.01%) NYプラチナ : 1,009.4 ドル 3/19(水) ▼14.0(1.37%) ドル円 : 148.62 円 3/19(水) ▼0.67(0.45%)
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