金プラチナ短期相場観

米消費者物価CPI、2月は予想を下回って低下基調再開の兆しも
更新日:2025年3月13日(木)
米2月CPIは上昇一服、コアCPIも高止まり状態から低下、インフレ鈍化基調再開の兆しに。
米労働省発表の2月消費者物価指数、CPIは前年比+2.82%。市場予想の+2.9%を下回り、前月から-0.18%で5ヵ月ぶりの低下、3ヵ月ぶりの低水準。
コアCPIは前年比+3.12%。市場予想の+3.2%を下回り、1月から-0.14%の反落で、3年10ヵ月ぶりの低水準。7ヵ月ぶりの3.2%割れで低下基調再開の兆し。
セクタ別では、サービス価格が前年比+4.1%。4ヵ月続落で3年1ヵ月ぶりの低水準。
モノの価格は前年比-0.1%。13カ月ぶり高水準の1月から変わらず。14ヵ月連続前年割れ。
食品は前年比+2.6%。前月から+0.1%で13カ月ぶりの高水準。
エネルギーは前年比-0.2%。1月の+1.0%から急反落で2ヵ月ぶりの低水準。
主要項目では帰属家賃が前年比+4.4%。4ヵ月続落で3年ぶりの低水準。賃貸住宅は前年比+4.1%。7ヵ月続落で3年1ヵ月ぶりの低水準。
クリーブランド連銀発表のメディアンCPIは前年比+3.53%。1月から-0.07%、11ヵ月続落で3年4ヵ月ぶりの低水準。
16%トリム平均CPIは前年比+3.08%。前月から-0.05%、小幅に3ヵ月続落で3年7ヵ月ぶりの低水準。
アトランタ連銀発表のスティッキーCPIは前年比+3.52%。前月から-0.11%で11ヵ月続落、3年2ヵ月ぶりの低水準。
これらの指標は依然高水準ながら、ゆるやかな低下基調が継続。
今後はトランプ関税の影響によるコスト上昇でインフレ高止まり、上昇も警戒されることにも。
今回のCPI低下は、インフレ鈍化基調再開の兆しではなく、一時的な鈍化となってしまう可能性も。
12日のNY金は+25.9ドル、0.89%の続伸。NY終値ベースでは過去最高値となった2月24日(2963.2)以来、半月ぶりの高値。2920ドルを挟んでの小幅保ち合いで時間外を通過すると、NY朝には2910ドル付近の安値をつけて切り返し。米2月CPIが予想を下回ったことを受け、インフレ緩和と利下げ観測にサポートされてドル安の流れにも連れ、2940ドル台へと急騰。高値では2950ドル手前まで上昇し、NY午後も2940ドル台を維持。やや勢いには欠けるものの、2930ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標は最高値圏再トライ、2970ドル付近までを目指す流れへ。
NYプラチナは+16.2ドル、1.65%高で3日続伸。2月20日(997.2)以来、3週間ぶりの高値。980ドル台後半を中心に小幅保ち合いとなったアジア時間に980ドル台半ばの安値をつけて切り返し、ロンドン序盤に990ドル台へと水準を切り上げるとNY朝には1000ドルの大台トライ。高値は1000ドル台前半までにとどまり、大台維持もできなかったもののNY午後も990ドル台後半を維持。20日移動平均線(985.4)を上抜けて流れも好転、980ドルの節目突破に伴う短期上値目標1020ドル付近まで、もう少し堅調持続の様相に。
ドル円は+53銭、0.36%の続伸で3月5日(148.83)以来、1週間ぶりの高値。東京朝の147円70銭台が安値となってゆるやかに堅調推移、148円ラインでの攻防を午後に上抜けると148円20銭台へ、欧州時間には148円半ばへと水準を切り上げてNY市場へ。米2月CPIの下振れを受けて148円70銭台から148円ちょうど付近まで急落で反応も、148円台を維持して切り返すと巻き戻しの流れが加速、一時149円20銭付近まで上昇。失速後は149円台を維持できず、関税政策に伴う景気減速懸念などによる米株下落の流れにも追随、NY午後には148円前半での推移。ただし148円10銭近辺では下げ渋り。底打ち、反発への可能性も残した格好にも。目先、反発継続とトレンド転換に向けては右肩下がりの20日移動平均線(149.74)上抜けが必須。147円20銭が当面の下値サポート、これを割り込むようだと下値トライ再開、145円台を目指す展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/12終値とチャート
13日の国内金価格は+142円、0.94%の続伸で3月5日(15320)以来、1週間ぶり高値圏での一段高。下落トレンドを脱して9日移動平均線(15161)も反発へ、最高値(15739)から3月安値(14881)の38.2%戻し(15209)を達成し、半値戻し(15310)から15320円の節目が目先の抵抗帯となる可能性も。これを突破できれば形成逆転、反発局面継続で高値圏再トライへ、15440円程度までが短期上値目標に。
プラチナ価格は+42円、0.84%の続伸で2月21日(5077)以来、3週間ぶりの高値。21日移動平均線(5050)も上抜け、5000円の節目上抜けに伴う短期上値目標5060円程度に到達。反発局面一服となりやすい状況ながら、短期トレンド好転の勢いで90日移動平均線(5102)回復トライへと向かう可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格3/13とチャート
- 2025年3月13日(木)時点の相場
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国内金 : 15,297 円 3/13(木) ▲142(0.94%) 国内プラチナ : 5,071 円 3/13(木) ▲42(0.84%) NY金 : 2,946.8 ドル 3/12(水) ▲25.9(0.89%) NYプラチナ : 995.8 ドル 3/12(水) ▲16.2(1.65%) ドル円 : 148.29 円 3/12(水) ▲0.53(0.36%)
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