金プラチナ短期相場観

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フィラデルフィア連銀製造業景況指数2017年は13年ぶり高水準

更新日:2017年12月22日(金)

フィラデルフィア連銀製造業景況指数 2017年12月12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は26.2となり、市場予想の21.0程度を大きく上回り、11月の22.7からも大幅上昇。
先週発表されたNY連銀製造業景況指数も高水準を維持していることから、年明けに発表される12月のISM製造業景況指数も引き続き好結果となることが予想されます。

フィラデルフィア連銀製造業景況指数を6カ月平均で見ると、12月は23.2。11月の23.4からは小幅に低下、6月の31.4をピークに低下傾向が続き、3月(23.2)以来9カ月ぶりの水準となっています。逆に言えば、6カ月平均で23以上の高水準を維持する状態が10カ月続いています。年初に急騰して以来、2017年は年間を通して高水準での推移が続く好調期となっています。

過去に6カ月平均が23以上となったのは2004年1月から12月までの12カ月間。これ以来、13年ぶりの高水準での好調期を形成中ということになります。
さらに遡ると1994年の4-5月。その前は1993年の4-5月。さらには1988年12月から1989年3月までの4カ月、1987年12月。
それ以前では1983年5月から1984年9月までの17カ月間。

高水準の状態が10カ月以上続く好調期は、10数年から20年に一度。
今、正にその時期にあり、しかもその末期を迎えようとしている可能性もあります。

年明け、数カ月は現在の好調期が続く可能性はありそうですが、いずれ急落局面を迎え、好調期の谷間に訪れるマイナス局面形成へと向かい始めることになりそうです。

NY金・日足チャート 2017/11/16 - 12/2121日のNY金相場は0.08%の小幅続伸。ややドル高優勢となった流れでNY朝までに1260ドル台半ばまでの小幅調整、米7-9月期GDP確報値(前期比年率+3.2%)が予想を下回ったことなどもあり流れは反転、NY引けにかけては前日高値をわずかに更新し1272ドル付近まで上昇。ただし値動きは極めて限定的、この日の値幅は5.9ドルと今年の平均値幅13.1ドルの半分以下の小動き。FOMCを境に反転した流れを維持し、当面の上方向への節目は1280ドル台。クリスマス休暇明けまではこの水準までで上値は押さえられやすく、多少の調整局面も。年末にかけてこの水準を上抜けることができれば1300ドル台再トライの展開も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/11/16 - 12/21NYプラチナ相場は0.2%の小幅安となり、6日ぶりの反落。安値更新後の急反発局面形成からようやくの一服状態も調整幅は限定的に。前日上抜けた20日移動平均線(914)までがこの日の安値となって十字線を形成、堅調推移を示唆する足型もそろそろ調整も。9月高値からの下落幅の23.6%戻し(908.8)付近までの調整はいつでも。上方向には920ドルラインにやや抵抗感も。ここを超えて38.2%戻し(931.3)を超えることができれば急落前の水準950ドル近辺も視野に。

ドル円・日足チャート 2017/11/17 - 12/21ドル円は113円台でほぼ横ばい推移。黒田日銀総裁会見では政策変更の意図がないことを確認するとやや円安の流れが強まって一時113円60銭台まで上昇。しかし12月前半高値圏であり、上方向への節目となるこの水準を突破するほどの勢いはなく、反落の展開に。GDP確報値他、NY市場で発表された指標もそれほどネガティブな結果はなかったものの、ゆっくりと軟調推移の展開で前日終値付近に収束。今年の平均値幅90銭に対してこの日の値幅は43銭程度と半分以下の小動き。インフレ指標のポジティブ・サプライズなどをきっかけに12月高値113円70銭台を超えるようだと動意づく可能性もあり、年末に向けては3月高値圏となる115円半ばを目指すような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/21終値とチャート

22日の国内金価格はわずか2円の小幅高で5日続伸。既にクリスマスムードとなった市場の値動きは縮小し、短期上値目標4950円手前で推進力を失ってしまった状態に。短期的な流れはクリスマス休暇をはさんで途切れてしまう可能性もあり、このままいったん調整入りといった展開にも。年末にかけては4900円の大台ラインまでは調整目安となりやすく、上方向には90日移動平均線(4960)までが抵抗水準候補に。ここを超えることができれば年明けには5000円の大台再トライをうかがうような展開にも。
週間ベースでは+82円(1.69%)となり、6週間ぶりの反発。

プラチナ価格は0.67%安となって5日ぶりの反落。急落前の保ち合い下限手前での急失速も適度な調整に。反発基調のトレンド維持に向けては急反発値幅の38.2%戻しとなる3523円を下回らないことが目安に。上方向には3590円を超えることができれば急落前の保ち合い水準3650円前後までの上値余地も。
週間ベースでは+141円(4.12%)で3週間ぶりの反発。上昇率としては年初の週(+5.74%)以来ほぼ1年ぶりの大幅上昇。
※参考:金プラチナ国内価格12/22とチャート

2017年12月22日(金)時点の相場
国内金4,940 円 12/22(金) ▲2(0.04%)
国内プラチナ3,562 円 12/22(金) ▼24(0.67%)
NY金1,270.6 ドル 12/21(木) ▲1.0(0.08%)
NYプラチナ919.7 ドル 12/21(木) ▼1.8(0.20%)
ドル円113.32 円 12/21(木) ▼0.07(0.06%)

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