金プラチナ短期相場観

ISM製造業景況指数は予想以上に低調、インフレ懸念も高騰
更新日:2025年4月2日(水)
節目の50割れが予想されていた3月のISM製造業景況指数は、市場予想の49.5をさらに下回る49.0。3ヵ月ぶりの節目50割れで4ヵ月ぶりの低水準。
構成指数では、新規受注が45.2となり、前月から-3.4で続落、2ヵ月連続の50割れで7ヵ月ぶりの低水準。生産も48.3で前月から-2.4で3ヵ月ぶりの50割れ、4ヵ月ぶりの低水準。
その一方で在庫が53.4となって7ヵ月ぶりの節目50超、2年半ぶりの高水準。新規受注と在庫の指数格差(新規受注-在庫)は-8.2となり、これも2年半ぶりの大幅マイナスで在庫のダブつきの可能性を示唆。
雇用指数も44.7となり、前月から-2.9の続落で2ヵ月連続の節目50割れ、6ヵ月ぶりの低水準。
その一方で価格指数は69.4。前月から+7.0の急騰で4ヵ月続伸、2年9ヵ月ぶり高水準。
インフレ懸念も高騰、スタグフレーションへの警戒感も前月から一段高。
同時間に発表された2月の求人件数も756.8万件で市場予想を下回り、前月からも-2.5%減となって2ヵ月ぶりの低水準。前年比では-10.38%となって2年7ヵ月連続の前年割れ。
足下ではやや下げ渋り気味にもなりながら、減少傾向維持の様相にも。
失業者1人当たりの求人件数、求人倍率は1.073件となり、1月の1.13件から減少、9月(1.03)以来、5ヵ月ぶり低水準。
労働市場も減速傾向に。
1日のNY金は-4.3ドル、0.14%安で4日ぶりの反落。4日ぶりの最高値更新ストップ。上値トライ継続となったアジア時間には3150ドル台から3170ドル台へと一段高、最高値を3177.0ドルまで伸ばして一服後は3160ドル近辺へと急反落。ロンドン・NY朝にかけて3160台前半での小幅揉み合い推移となり、米3月ISM製造業景況指数が低調となってドル安反応後の巻き戻しとなったNY午後には3150ドル割れへ。ようやく調整の動きも限定的に。2月安値(2844.1)から最高値(3177.0)の23.6%戻し(3098.4)、3100ドル近辺までが浅めの調整目安にも、38.2%戻し(3049.8)、3050ドル近辺は当面の下値サポート候補に。
NYプラチナは-22.9ドル、2.23%の反落。980ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1030ドル台到達で上値トライ一服、調整の動きに。アジア時間に前日高値付近、1030ドル台前半が高値となって失速するとコンスタントに軟調推移、ロンドン序盤に1020ドル近辺、NY午後には1010ドル割れへ、安値は1000ドルの大台手前までで下げ渋り。960ドルから1030ドルまでが目先の主要レンジとなり、1000ドルの大台近辺で足場固めができるかどうか。1030ドル超へと切り返すことができれば上値トライ再開、今年高値圏1050ドル近辺までが短期上値目標に。960ドルの下限割れの場合には900ドルの大台近辺までの一段安トライへ。
金との価格差は2141.4ドル、5日連続で過去最大を更新。
ドル円は-34銭、0.23%の反落。東京朝の150円10銭台が高値となって軟調推移。150円を割れると午前には149円60銭台、午後も149円50銭台まででは下げ渋るも、上値は150円ラインがレジスタンス化。欧州時間に149円半ばを割れると149円10銭台まで下落、NY朝には149円半ばを回復も、ISM製造業景況指数も求人件数も予想を下回ったことで149円割れへと急落。ただし149円割れでは下げ渋り、NY午後には149円半ばへと反発。流れとしては反発基調が腰折れ、トランプ関税に振り回される状況下でも米株ほどリスク回避圧力は強まらず、それでも149円80銭の節目割れで軟調方向へと向かいやすい地合いに。148円半ば辺りまでは下げやすく、リスク回避圧力が少し強まれば147円半ば辺りまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/1終値とチャート
2日の国内金価格は-28円、0.17%の反落。小幅調整後の急騰で最高値更新を繰り返すパターンでRSIが90%超のほぼMAX状態となってようやく一服、となるかどうか。「解放の日」、日本時間3日未明に発表予定の関税措置の内容次第でリスク回避が強まってNY金が一段高となるようならパターン継続も。16440円超へと最高値更新となれば16530円程度までが短期上値目安に、短中期上値目標、2月高値(15739)から3月安値(14881)の200%戻し(16597)も目前に。逆に巻き戻しの流れとなって16160円のサポートを割り込むようなら調整幅拡大、16000円の大台付近までが短期下値目安に。
プラチナ価格は-54円、1.05%の反落。5070円から5160円までのレンジを維持して保ち合い継続。足下の水準は200日移動平均線(5107)、年間平均(5098)、90日移動平均線(5076)などが集中し、強めのサポート帯を構成する可能性も。それでも下限割れなら一段安トライ、4950円近辺までが下値目安に。5160円超へと切り返すことができれば一段高トライへ、5260円台辺りまでが短期上値目標に。
金との価格差は11304円、5営業日連続で過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格4/2とチャート
- 2025年4月2日(水)時点の相場
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国内金 : 16,408 円 4/2(水) ▼28(0.17%) 国内プラチナ : 5,104 円 4/2(水) ▼54(1.05%) NY金 : 3,146.0 ドル 4/1(火) ▼4.3(0.14%) NYプラチナ : 1,004.6 ドル 4/1(火) ▼22.9(2.23%) ドル円 : 149.62 円 4/1(火) ▼0.34(0.23%)
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