金プラチナ短期相場観

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米4月ミシガン大消費者信頼感指数は2001年以降のピーク水準

更新日:2017年4月14日(金)

ミシガン大消費者信頼感指数 2017年4月速報ミシガン大消費者信頼感指数の4月速報値は98.0。3月の96.9からは1.1ポイント上昇し、2カ月連続の上昇で3カ月ぶりの98ポイント台となる高水準。3カ月平均では97.1となり、2004年3月(98.0)以来ほぼ13年ぶりの高水準となった2月の97.7からは2カ月連速の小幅低下。

現況指数は3月の113.2から115.2へと急騰し、3カ月平均でも113.3となり、2000年12月(113.7)以来16年4カ月ぶりの高水準。6カ月後の先行き景況感を示す期待指数は86.9となり3月の86.5からは小幅に上昇。2年ぶり高水準となる90.3まで上昇した1月をピークに、2月以降は86ポイント台での推移が続きます。

なお、1年インフレ期待値は2.5%、5年インフレ期待値は2.4%でいずれも3月からは横ばい推移。速報段階では、3月に急失速したインフレ期待値は4月に反発、とはなりませんでした。

ミシガン大消費者信頼感指数が98台の高水準となったのは、1月(98.5)と2016年12月(98.2)、その前は2015年1月(98.1)、今回の4月分と合わせて近年では4回のみ。それ以前では2004年1月の103.8と2000年12月以前。2000年はほぼ100ポイント以上の水準を維持しており、2001年以降では98ポイント以上がピーク水準となっています。

前回のピーク水準は2004年1月から2007年1月(96.9)まで3年間続き、その後リーマンショックを経て低迷期を迎えることになりました。そして再びピーク水準に到達したのが2015年1月。今回のピーク水準は2年4カ月続いていることにもなります。前回同様、ピーク水準が3年程度続くなら、2018年前半までは現状以上、もしくはこれに近い好況期が続くことになります。

また、前回の利上げフェーズはミシガン大消費者信頼感指数のピーク水準到達に少し遅れてスタートし、およそ3年後には利下げフェーズへと転換しています。今回の利上げフェーズもミシガン大消費者信頼感指数のピーク水準到達に遅れて2015年12月にスタートしています。次の利下げフェーズ開始まで3年と仮定すると2018年12月。
FRBが安心して利上げを続けられる好況期は、長くてもあと1年から1年半程度、となる可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2017/3/10 - 4/1313日のNY金相場は0.81%高で3日続伸。終値ベースでは11月4日(1304.5)以来、5カ月半ぶりの高値水準。前日のトランプ発言を受けて1280ドル台後半へと水準を切り上げると、東京・ロンドン・NY市場を経ても1280ドル台後半を維持し、1290ドルを何度か試す展開。米新規失業保険申請件数や4月のミシガン大消費者信頼感指数の好結果を受けて小幅に売られる場面もあったものの、アフガンでの米軍によるIS空爆報道を受けて小反発。やや慎重姿勢も見られたSPDRゴールドシェアの金ETF保有高も前日比6.5トン増となり、金の先高感からの買いが入ってきた様子。低金利・ドル安志向を公言したトランプ大統領の意向にも支えられる形で短期上値目標1300ドルを目指す流れ継続。

NYプラチナ・日足チャート 2017/3/10 - 4/13NYプラチナ相場は0.98%の大幅反発。終値では3月6日(978.2)以来、1カ月ぶりの高値水準。金と同様、前日引け後に水準を切り上げた970ドル台での保ち合い推移となって、上昇局面一服。一時上値を試した980ドル台前半は3月27日と4月7日の急騰局面での高値でもあり、この日で3度めのトライとなっていずれも上値を押さえられた形。この水準を突破できれば短期上値目標1010ドルに向けた流れ加速も。

ドル円・日足チャート 2017/3/10 - 4/13ドル円はわずかに0.07%のドル高円安となって4日ぶりの小反発。東京市場午前に108円70銭台の安値をつけ、108円60銭台まで上昇してきた200日移動平均線にサポートされていったん反発。好調を示す米経済指標を好感し、金利上昇にも連れて109円40銭近辺まで反発も、最近の地政学リスクのきっかけを作る米軍事行動によってまたも失速。米国の好調な経済指標がドル買いを支え、米国の軍事行動と大統領の言動がドル売りを誘う構図が出来上がりつつある様子。52週移動平均線も108円30銭台で水平状態にあり、108円台半ばが当面の下値サポート水準となるかどうか。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/13終値とチャート

14日の国内金価格は0.17%の小幅高で3日続伸。相変わらずのスローペースながらもパーフェクトオーダーに支えられての上昇トレンド継続で3月6日(4830)以来、ほぼ6週間ぶりの高値水準。欧米市場がグッド・フライデーの連休に入り、地政学リスクは続き、米財務省の為替報告書などもあり、若干の波乱も警戒される週末。
週間ベースでは+52円(1.09%)の反発。

プラチナ価格は0.41%の反発で2週間ぶりの水準を回復し、月初の急落局面からの急反発でほぼ値を戻した状態に。ゆるやかに上向き始めた9日移動平均に支えられた状態で21日移動平均線(3686円)をゴールデンクロスできれば短期上昇トレンドスタートへ。そうなれば当面の上値目標は3750円近辺まで。
週間ベースでは+16円(0.44%)、4週間ぶりの小反発。
※参考:金プラチナ国内価格4/14とチャート

2017年4月14日(金)時点の相場
国内金4,830 円 4/14(金) ▲8(0.17%)
国内プラチナ3,677 円 4/14(金) ▲15(0.41%)
NY金1,288.5 ドル 4/13(木) ▲10.4(0.81%)
NYプラチナ977.4 ドル 4/13(木) ▲9.5(0.98%)
ドル円109.07 円 4/13(木) ▲0.07(0.07%)

4/13(木)のその他主要マーケット指標

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米4月ミシガン大消費者信頼感指数は2001年以降のピーク水準 4/14(金)

米インフレ期待は3月に急失速、低金利支持のトランプの思惑通り? 4/13(木)

米10年債利回り2.3%、NY金1260ドル突破で警戒されるレッドライン 4/12(水)

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