金プラチナ短期相場観 2014年10月
金相場の急落はマーケット波乱のサイン
更新日:2014年10月31日(金)
NY金相場も遂に今年年初からの騰落率がマイナス圏となりました。主要指標で年初来騰落率プラス圏にあるのは米株とドル円、あとは国内金価格のみ、という状況(国債も買われて金利が大幅下落)となっています。
厳密には、NY金相場は10月3日終値時点でも一度年初来マイナス圏となり、2度めのマイナス圏入り。1カ月も経たないうちに2度めの1,200ドルの大台割れとなっています。世界経済を牽引する米国の金融政...
予定どおりQE終了、considerable time維持でもドル急騰、金急落
更新日:2014年10月30日(木)
FOMCでは大方の予想どおり、予定どおりのQE終了を決定。声明文では「considerable time(相当の期間)」ゼロ金利を維持するとの一文は残されました。
ただし労働市場においては、労働資源の活用不足が徐々に緩和されつつあるとし、物価は短期的には抑制されてもインフレ率が目標の2%を下回り続ける可能性はやや減少、と労働市場の改善と低インフレリスクの後退を示唆。さらに、これら2つの指標の改善...
金融政策正常化に向けた転換点を迎え、市場の反応も正常化へ
更新日:2014年10月29日(水)
いよいよ今回のFOMCでQE3の終了が決定し、FRBによる非伝統的政策が終了し、金融政策の正常化へ向けての転換点を迎えることになります。日本時間明日早朝に発表される声明文では、「相当な期間(considerable time)」ゼロ金利継続の一文が削除されるのか、どう変わるのかが次の焦点となります。イエレン議長会見がない今回は現状維持とし、次回12月のFOMCで変更されるとの見方に賛同します。
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フィボナッチ係数に沿った値動きが続くドル円相場のシナリオ
更新日:2014年10月28日(火)
FOMCを控えて警戒感が高まるなか、米株の反発基調にも一服が見られ、貴金属市場も保ち合い傾向が続きます。そしてドル円相場も足元では108円近辺での保ち合い傾向が強まっています。そのドル円相場の値動きには、ここ最近ある特徴が見られます。
8月8日安値101円50銭台から10月1日高値110円08銭まで急上昇した値幅をフィボナッチ係数で分割すると、
23.6%戻し:108円00銭
38.2%...
CFTCの買い越し急減でプラチナ相場は底値圏での足場固めか
更新日:2014年10月27日(月)
プラチナ相場の下げ止まりの可能性を示唆する理由の一つとして、CFTC(米商品先物取引委員会)が公開している建玉明細における、投機筋の買い越し幅が急減したことが挙げられます。
毎週火曜日時点の建玉枚数が3日後の金曜日に発表される為、タイムリーとは言えません。また、これが相場を動かす原動力の全てではありませんが、大きな流れを見る為の参考情報となります。買いと売りの建玉枚数の差(※1枚=50toz)を...
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン