金プラチナ短期相場観

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ドル円は107円台、NY金相場は1,230ドル台で反転をかけた攻防

更新日:2014年10月20日(月)

月曜朝の東京市場、ドル円は先週終値106円90銭台から107円台へと窓を開けてスタートすると一時107円20銭台までドル高円安が進行しています。日経平均も金曜終値から290円高で寄り付き、一時500円高まで大きく上値を伸ばす展開。先週のリスク回避的な流れから反転、反発基調を強めるような流れとなっています。逆にNY金相場は先週末の1,230ドル台後半から1,230ドル台半ばへと一段下げた水準での時間外スタートに。

しかし、ドル安円高、株売り金買いの流れが完全に逆転したとも言い切れず、非常に微妙な水準に到達したところ、という状況です。
ドル円は目先のレジスタンスライン107円10銭との攻防にあり、この水準以上で明日朝を迎えると、調整局面終了の可能性が極めて高くなります。
ドル円・日足チャート 2014/9/22 - 10/17また、先週木・金の2日続伸により、大幅下落となった水曜日の始値107円05銭に接近した状況で週明けを迎えており、本日月曜日の終値でこの107円05銭を上回ることができれば3日連続陽線でその直前の大陰線を上抜けることになり、反発基調を強める展開に。逆に107円05銭を超えられないようなら、たとえ陽線引けでも下げ三法となり、反落を示唆することになります。

NY金・日足チャート 2014/9/22 - 10/17NY金相場はドル円と真逆のパターンで、先週末の2日続落で水曜日の大陽線の始値1,233.3ドルに近づきつつあります。この水準を下抜けると下方向への流れが加速、下抜けさえ回避できれば、たとえ陰線引けでも上げ三法。上昇トレンド維持の可能性が高まります。

ビッグイベントのない今週は、成長鈍化が懸念される中国の経済指標、米国の消費者物価指数、ドイツとユーロ圏の製造業PMI速報値などが思わぬ波乱要因となりかねません。
沈静化しそうでしない香港の民主化デモやイスラム国の動向、エボラ熱への警戒感なども継続し、国内では小渕経産相の辞任に加え、うちわ騒動を起こした松島法相の同時交代の噂も聞かれ、政治リスクへの懸念もくすぶります。安倍政権にとっても、支持率低迷からの反転をかけた攻防が続くことになります。

20日の国内金価格は0.42%の続伸。ドル円とNY金相場が節目の攻防となっていることで国内価格も節目の攻防へ。縮小中のレンジ上限付近に到達し、この1カ月余り上値抵抗線となり続けた21日移動平均線をわずかに超える水準に。このまま4,550円台の抵抗水準を超えたなら、上昇基調を強め4,600円近辺まで上値を伸ばす可能性。抵抗水準を超えられず、反落へと向かい4,510円台のサポートライン割れなら4,460円辺りまでが下値メド。

プラチナ価格は0.8%の大幅続伸。反発基調を強め、下値警戒感は大幅に緩和。しかし上方向への節目は4,740円台とまだ遠く、一本調子で上限トライへと向かうような勢いはまだない。逆に戻り売りが入ることも十分想定され、下方向の節目4,570円台トライへの警戒感は残る状況。
※参考:金プラチナ国内価格10/20とチャート

2014年10月20日(月)時点の相場
国内金4,549 円 10/20(月) ▲19(0.42%)
国内プラチナ4,642 円 10/20(月) ▲37(0.80%)
NY金1,239.0 ドル 10/17(金) ▼2.2(0.18%)
NYプラチナ1,261.5 ドル 10/17(金) ▲9.6(0.77%)
ドル円106.92 円 10/17(金) ▲0.59(0.56%)

10/17(金)のその他主要マーケット指標

日米の為替認識ギャップとFRBの経済動向認識ギャップ 10/21(火)

ドル円は107円台、NY金相場は1,230ドル台で反転をかけた攻防 10/20(月)

黒田日銀総裁は必要なら、株価は必要なくとも躊躇なく調整 10/18(土)

金とプラチナの価格差逆転が示す相場の行き過ぎ状態 10/17(金)

よく出来たマーケットのサイクルも時に急変 10/16(木)


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