金プラチナ短期相場観

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0.5%利上げ3回、FOMC年末FF金利見通し中央値は2.875%へ

更新日:2022年6月7日(火)

CMEフェドウォッチ 2022年FOMCでのFF金利見通し 2022/6/66月FOMC1週間前、上昇基調再開の米10年債利回りが3%台へと再浮上。ドル高の流れも再開し、円安基調で高値再トライとなっていたドル円は20年ぶりに132円台へと一段高。
FRBの利上げ見通しでも、9月までの3会合連続0.5%利上げが市場コンセンサスとなってきたようです。

CMEフェドウォッチで見るFF金利予想としては、9月に225-250が64.2%となって最有力。1週間前には200-225が61.3%で最有力となっていました。
6-7月の0.5%利上げ×2回の後、9月会合では0.25%利上げが優勢、という状態がしばらく続いていましたが、ここに来て形成逆転。

6月会合では、FOMC参加メンバーによるFF金利見通しが示され、その参加メンバの発言が聞かれた1週間前までは、0.5%利上げ×2回の後の9月には0.25%利上げ支持発言が主流。9月には様子見との声や、いや利上げは継続、むしろ0.5%利上げも、とやや意見が多様化し始めた状況でブラックアウト期間となっていましたが、市場予想としてはタカ派傾斜を見込む状態となってきました。

CMEフェドウォッチでは、11月と12月には0.25%利上げが最有力となり、2022年末のFF金利見通し中央値としては、2.875%が最有力、という状況に。
ただし、12月の300-325も25.4%へと急拡大しており、今週の米5月CPIの結果次第では、年末の予想中央値も3.125%へ、0.5%利上げ×4回+0.25%利上げとなる可能性にも、要警戒。

NY金・日足チャート 2022/5/2 - 6/66日のNY金相場は先週末から-6.5ドル、0.35%の続落。週明け時間外は1850ドル台での小幅揉み合い状態、NY朝には一時1860ドル台を試す場面もあったものの、これが逆に戻り売りへのトリガとなった形に。NY市場で動き出した米10年債利回りは2.9%台半ばから1ヵ月ぶり高水準となる3%台へと急上昇。ドル高の流れも追随する展開となり、NY午後には1850ドル割れ、200日移動平均線(1841.5)や20日移動平均線(1842.3)にも支えられて下げ渋る状態も、NY引け後には1840ドル割れを試す展開にも。保ち合い下限1840ドル台を割り込み始めた状態となり、このまま1850ドル近辺以上へと巻き戻せないようなら下値トライ再開へ。当面の下値目安は5月安値圏も意識され、1800ドルの大台前後まで。

NYプラチナ・日足チャート 2022/5/2 - 6/6NYプラチナは+13.6ドル、1.34%の反発で3月24日(1031.2)以来、2ヵ月半ぶりの高値。時間外は1020ドル近辺からゆるやかに水準を切り上げる堅調推移。ロンドン時間に1030ドルを超えると一時先週末高値を上回り、1040ドル手前まで上昇。しかし日足一目均衡表の雲の上限やボリンジャーバンドの+2シグマなども意識されて上値を押さえられる格好にも、失速後にはゆっくりと水準を切り下げる展開となってNY引け後には1030ドル割れ。上に行って来いとなって実質的には上ヒゲ十字線、上値トライ一服状態での小幅保ち合い状態に。目先1030ドル超へと抜け出せば上値トライ再開、3月高値(1197.0)から5月安値(895.4)までの半値戻し(1046.2)から1050ドル近辺までが短期上値目標に。1010ドル台の節目を割り込むようだと巻き戻しの展開へ、大台を割れて990ドル近辺までが短期下値目安に。

ドル円・日足チャート 2022/5/3 - 6/6ドル円は108銭のドル高円安、0.83%の続伸。2002年4月15日(132.16)以来、20年2ヵ月ぶりのドル高円安水準。東京朝に131円トライに失敗すると午後にかけて130円40銭台まで下押し、130円台半ばでの小幅揉み合い推移を経て、NY朝からは米10年債利回りの上昇基調再開に追随。131円台前半の短期上値目標に到達すると、NY午後には131円50銭台へ、NY終盤には132円にワンタッチ。131円80銭台での小康状態から今朝の東京市場では132円を超えて132円台後半へ。円安の流れ止まらず、次の節目としては2002年1月高値135円台が視野に。下値サポート候補としては5日移動平均線(130.28)辺りまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/6終値とチャート

7日の国内金価格は+31円、0.37%の反発。前日下落分を相殺し、高値圏での小幅保ち合いを形成。一段高に向けた攻防ラインは8530円、上抜けなら4月高値から5月安値の61.8%戻し(8601)超えへ、短期上値目標は8610円台辺りまで。調整への節目は8490円、割れると4月高値から5月安値の38.2%戻し(8440)前後までが短期下値目安に。

プラチナ価格は+44円、0.95%上昇し、前日の横ばい推移を挟んで7日続伸。7日続伸は昨年3月以来、1年3ヵ月ぶり。水準としては今年高値4678円をつけた3月9日以来、3ヵ月ぶりの高値。中期三角保合い上限ラインとの攻防状態となるなかで過熱感も急上昇。現状水準維持でもRSIは明日にも80台後半へ、4日後には90超、6日後には100%到達見込みとなり、反落確率もMAX状態に。しかしドル高円安再開の勢いが続けば、まずは今年高値更新へ。
※参考:金プラチナ国内価格6/7とチャート

2022年6月7日(火)時点の相場
国内金8,523 円 6/7(火) ▲31(0.37%)
国内プラチナ4,658 円 6/7(火) ▲44(0.95%)
NY金1,843.7 ドル 6/6(月) ▼6.5(0.35%)
NYプラチナ1,030.0 ドル 6/6(月) ▲13.6(1.34%)
ドル円131.90 円 6/6(月) ▲1.08(0.83%)

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