金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ドルインデックスとの逆相関強まるNY金の下げ止まりポイント

更新日:2017年10月4日(水)

NY金とドルインデックス 2017年10月3日ドルインデックスは今年、年初の103ポイント台からほぼ一方的に下落し、9月8日の91ポイント台前半が底値となって反転、10月3日時点では93ポイント台半ばの水準となっています。
NY金は9月8日に1350ドル台の今年高値をつけて調整局面入り、10月3日時点では1270ドル台まで水準を切り下げてきました。

ドルインデックスとNY金との相関係数は、2012年から現在までの6年弱では-0.6764。長期的には強めの逆相関関係を示します。
短期的にはこの関係性が強まったり、弱まったり、時には崩れる場面も見られますが、今年7月から現在までの3カ月間の相関係数は-0.9235。
現状、短期的には逆相関が非常に強い局面を形成しています。

7月以降、逆目盛りにしたドルインデックスとNY金の日々の推移は、ほぼ同じ流れとなっています。
反発(チャート上は下落)局面が1カ月弱続いたドルインデックスは、93ポイント台に到達し、8月に保ち合いを形成した水準に達しています。この水準は長期的に見ても節目に当たり、2015年以降のサポート水準にも相当します。

NY金の場合、1260ドルから1300ドルまでのレンジは昨年以降、何度も抵抗水準やサポート水準となってきた重要水準。
ドルインデックッスとNY金は、逆相関関係が強まる局面でそれぞれの重要水準を迎え、時間的にも水準的にも流れが反転しやすい局面を迎えつつある可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2017/8/29 - 10/33日のNY金相場は0.09%の小幅安となって3日続落。時間外につけた安値でも前日安値をわずかに下回る1271ドルまで下げ、8月9日以来2カ月ぶり安値をわずかに更新。しかし材料不足もあってこの日の値幅は上下わずか6.4ドルにとどまり、今年の平均値幅13.4ドルの半分以下の小動き。それでも下値目安1270ドル台を維持し、ロンドン市場終盤にかけてのドル売りの流れで1270ドル台後半へと上昇。今朝の時間外では1270ドル台半ばでの小康状態に。週末にかけての米雇用統計、その他関連指標では9月指標がハリケーンの影響で上下にブレが生じやすい状況となっていることから、ややサプライズ的な結果も。ポジティブ方向にブレて売り圧力が強まると1260ドル近辺が次のサポートに、反発方向へは1290ドルラインが目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2017/8/29 - 10/3NYプラチナ相場は0.12%の小幅反落。NY朝には一時910ドルをわずかに割り込み、7月14日(905.0)以来2カ月半ぶりの安値をわずかに更新。ただし、すぐに反発すると910ドル台半ばでの小幅保ち合い推移に。この日の変動値幅は上下9.0ドルにとどまり、今年の平均値幅16.5ドルの半分強。910ドル台でいったんは下げ止まった状態を維持し、週後半は米経済指標をトリガに金の動向に追随する展開へ。上方向には940ドルが当面の抵抗水準となり、突破できれば960ドル台が上値目安に。下方向には910ドルを維持できなければ今年安値トライとなる890ドル台が視野に。

ドル円・日足チャート 2017/8/30 - 10/3ドル円は0.07%のドル高円安となって小幅に3日続伸。東京市場では日経平均が2年2カ月ぶり高値となる20600円台へと堅調に推移した流れに同調し、113円前半へと水準を切り上げるも、抵抗水準となりつつある113円台前半を維持し切れずNY市場で失速。今朝の東京市場でも113円手前まで上昇して急反落の展開に。113円台の上ヒゲを残す状態が続き、主要レンジは112円台前半から113円手前、この状態がもう少し続くようなら徐々に流れは反転へと向かい、ドル売り圧力が強まる展開にも。目先、113円台へと水準を切り上げることができれば114円手前までが次の上値目安に、112円前半を下回るようなら111円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/3終値とチャート

4日の国内金価格は0.12%の小幅高となって6日ぶりの反発。短期的な流れはNY金の下げ止まりの兆しと為替の円安の勢い失速状態から国内金価格の調整局面も一服状態へ。ここから週後半、次週3連休明けにかけては米経済指標の結果次第で上下に振られる展開へ。なお、3連休明けの10日は国内衆院選公示日と北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日とが重なる要注意日となり、市場ボラティリティ拡大への警戒感も。当面の変動目安としては上方向には5000円の大台ライン、下方向には4900円の大台ライン。

プラチナ価格は0.14%の小幅続伸。続伸は1カ月ぶりのこと。それでも反発幅は限定的にとどまり「いったん下げ止まった」程度の状態。ただし、水準的には7月末までの底値保ち合い水準に位置し、再び保ち合い形成への可能性も想定されそうな状況に。当面の変動目安として上方向には3600円の大台ラインまで、下方向には今年安値3529円が意識される状況。
※参考:金プラチナ国内価格10/4とチャート

2017年10月4日(水)時点の相場
国内金4,947 円 10/4(水) ▲6(0.12%)
国内プラチナ3,564 円 10/4(水) ▲5(0.14%)
NY金1,274.6 ドル 10/3(火) ▼1.2(0.09%)
NYプラチナ915.5 ドル 10/3(火) ▼1.1(0.12%)
ドル円112.85 円 10/3(火) ▲0.08(0.07%)

10/3(火)のその他主要マーケット指標

好調続く米経済指標にも、FRB議長人事に金融政策先行き不透明感 10/5(木)

ドルインデックスとの逆相関強まるNY金の下げ止まりポイント 10/4(水)

ISM製造業景況指数の13年ぶり高水準を示唆していた地区連銀指数 10/3(火)

ともに大幅安スタートの10月も方向感分かれる金とプラチナ 10/2(月)

2017年末コアPCE見通し1.5%に向けて早くも暗雲!? 9/30(土)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ