金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

サントリー、バーボンに続いてスコッチも

更新日:2014年1月21日(火)

先週、米大手酒造メーカー、ビーム社買収を発表したばかりのサントリーが、今度はホワイト・アンド・マッカイの買収か?と報道されています。
スコッチのブランドとして有名なこの会社は、もともと英国のスコットランドが発祥の地で、2007年にインドの会社が買収していたようです。昨年末にも噂が出ていたものの、今年に入って米ビーム社買収を発表したことで立ち消えかとも思われていましたが、ここに来て再浮上。
買収額は最大10億ドルと言われ、ビーム社の買収額160億ドルに比べれば見劣りしますが、合わせて170億ドルは2012年のソフトバンクによる米スプリント・ネクステル買収額200億ドルに次ぐ規模。円換算では、当時より随分円安が進行した為に今回のサントリーのほうが高額。
今後、再び大規模な円売りが発生することになります。
サントリーにとっては、高級バーボン購入時に、レジ横のスコッチも「ついで買い」、というところでしょうか。

NY市場はキング牧師誕生日で休場。
ドル円・日足チャート 2013/12/23 - 1/20ドル円は0.18%の小幅下落。ここ数日104円台前半を中心とするレンジ状態が続き、104円ちょうどのラインで足場固めの様子もあったものの、4日ぶりに104円を割れて一時103円80銭台まで円高進行の場面も。上値も徐々に切り下がる展開で下押しリスクも依然強そうな状況。なお、1ヶ月前の12月18日の急騰で102.66円から104.26へとジャンプアップした後に104-5円台での推移が続き、1月13日に103.98円から102.99円へと急落、そして翌14日には104.21円へ急騰、とここまで103円台は素通りしてしまう、真空地帯となっており、流れが止まり難い価格帯。円高圧力が強まった場合には102円台まで急落の可能性も。サポートラインは102円90銭。

国内金価格は0.18%の小反落。昨日目標水準4,390円近辺にほぼ到達したことによる一服感も調整と呼べるほどでもなく、過熱感の高い状況が継続。今朝方、WSJ紙の有名なFEDウォッチャー、ヒルゼンラス記者により「今月のFOMCで資産購入額をさらに100億ドル減額し650億ドルへと縮小する公算」とも伝えられ、ややドル高進行の気配も見られることから金相場の調整材料となる可能性も。国内価格のサポートライン候補は4,340円近辺。

プラチナは0.55%の続伸。この1ヶ月間で下落したのは2日のみ、合計で492円、10.7%もの上昇。南アフリカの鉱山労働者によるスト問題の過熱により、プラチナ相場の過熱感も一向に冷める気配がない状況。鉱山労働者の組合メンバーが23日にも大規模ストライキ突入予定で、その規模は2012年8月の発砲事件で死者数十人を出した時以来、最大規模のストライキと伝えられます。供給懸念によるプラチナ相場押し上げ要因がもう少し続くことになりそうですが、事態が無事収拾するとプラチナ相場の急落の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格1/20とチャート

2014年1月21日(火)時点の相場
国内金4,373 円 1/21(火) ▼8(0.18%)
国内プラチナ5,079 円 1/21(火) ▲28(0.55%)
NY金1,251.9 ドル 1/17(金) ▲11.7(0.94%)
NYプラチナ1,454.1 ドル 1/17(金) ▲22.6(1.58%)
ドル円104.17 円 1/20(月) ▼0.18(0.18%)

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