金プラチナ短期相場観

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インフレ上昇の兆しもPCE目標2%未達は4年5カ月連続

更新日:2016年11月1日(火)

PCEデフレーターとNY原油価格推移 2016年9月FRBのインフレ目標基準、個人消費の物価上昇率を示すPCEデフレーターの9月は、市場予想通りながら前年同月比+1.2%となり、8月の+1.0%からは0.2ポイント上昇し、2014年11月(+1.3%)以来1年10カ月ぶりの水準まで回復してきました。
食品とエネルギー関連を除くコアPCEデフレーターは前年比+1.7%で8月から横ばい推移。水準としては、今年2月と並び、2014年9月(+1.7%)以降の2年間では最高水準タイ。目標水準2%まであと0.3%の高水準を維持、と見るか、目標手前での頭打ち状態とみるかは微妙なところです。
いずれにしても、PCE、コアPCEともに2012年5月に目標水準2%を割り込んで以降、4年5カ月連続で目標水準を下回る状態が続いています。
ただ、PCEデフレーターの上昇の兆しが続くようなら、コアPCEも押し上げ、今後の利上げ見通しをサポートする可能性も出てきそうです。

足元のPCEデフレーター上昇をサポートするのは、やはり堅調推移が続く原油相場。NY原油相場の月間平均では、今年2月の30.62ドルで底打ちすると、6月には48.85ドルまで上昇し、調整をはさんで9月45.23ドル、10月には49.94ドルまで上昇、昨年7月(50.93)以来1年3カ月ぶりの水準まで戻しています。11月末発表の10月分PCEデフレーターをもう一段押し上げる可能性もありそうです。

ただ、足元のNY原油相場は10月19日には一時51.9ドル台まで上昇し、やはり昨年7月以来1年3カ月ぶりの高水準となって以降は軟調推移の展開。31日には前日比3.78%の大幅続落となって47ドル割れ、9月27日(44.7)以来1カ月ぶりの水準へと調整フェーズが進行中。50ドルの大台付近での抵抗感も意識されるところです。

OPEC非公式会合での減産合意を受けて水準を切り上げた10月前半の勢いは失速し、今度は減産合意がまとまらない?とも伝えられ、NY原油相場にも不透明感が漂う状況となってきたようです。月末のOPEC総会に向けての情報錯綜を受け、今年の堅調推移が続くのかどうか、足元の失速状態が続くのか、注目されるところです。

11月30日発表の10月PCEが好調を示した場合でも、その日に開催されるOPEC総会の結果次第では、その後のPCEデフレーターの下押し圧力へと繋がることにもなりかねません。

NY金・日足チャート 2016/9/30 - 10/3131日のNY金相場は0.29%の小幅安となって3日ぶりの反落。NY市場では1270ドル台前半での小幅揉み合い状態に終始。米10月のシカゴPMIが54.0の予想に対して50.6と下振れ、ダラス連銀製造業活動指数も+2.0予想に対して-1.5と下振れて22カ月連続マイナス圏にとどまるなど、相変わらず米製造業景況感は低調を示す指標が目立つ。ただ、これらへの反応も限定的となり、変動値幅はわずかに8.6ドルと年間平均18.9ドルの半分以下の小動き。1260ドルから1280ドル台までを主要レンジとして緩やかな上昇基調が継続。サプライズ的な指標やイベントがなければ目先の上限は1290ドル辺りまで、下値は1260ドルを割れた場合には1240ドル付近まで。
月間ベースでは-44.0ドル(3.34%)の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2016/9/30 - 10/31NYプラチナ相場も0.29%の小幅安で3日ぶりの反落。底値圏(と思われる水準)からの急反発局面が続き、目標水準970ドルラインを突破し、23.6%の節目水準990ドル付近まで上値を試したこともあり一服感。変動値幅はわずか9.4ドルの小動きとなり、10ドルを下回るのは今年初で昨年7月1日(8.5ドル)以来1年4カ月ぶり。さらに上値を伸ばすためには足場固めも必要だが、サポート水準候補としては9日移動平均線が21日移動平均線をゴールデンクロスしそうな960ドル付近。
月間ベースでは-50.0ドル(4.86%)、3カ月続落。

ドル円・日足チャート 2016/9/30 - 10/31ドル円は0.06%の小幅ドル高円安。先週末のクリントン氏のメール問題再燃をきっかけとした調整の流れを受けて円高方向への窓開けスタートとなった週明け、しかし下値も堅く、東京市場午前のうちに105円付近まで反発。NY市場では製造業関連指標の悪化をスルーする形で105円20銭台まで上昇。月末のロンドン・フィックスとなる日本時間午前1時以降は再び調整売り優勢の展開へ。今朝の東京市場でも104円台後半でやや軟調気味の保ち合い状態となり、イベント・指標待ちへ。106円台を目指す流れは継続中も失速気味、ISMや雇用指標、あるいはFOMCでの今後の見通しなどでサプライズ的なドル高材料がなければ徐々に流れが変わる可能性も。
月間ベースでは+3.41円(3.36%)の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/31終値とチャート

1日の国内金価格はわずか3円の下落、3営業日連続4600円付近での横ばい推移状態。流れは上方向優勢の状態を維持してのきっかけ待ち状態。上方向には90日移動平均線の4650円台の手前、7月高値から10月安値までの38.2%戻しとなる4619円が目先の節目にも。

プラチナ価格は0.57%高となり、2月以来8カ月ぶりの6営業日続伸。10月3日(3606)以来ほぼ1カ月ぶりの水準を回復。足元の反発局面にはやや行き過ぎ感もあり、それなりの調整局面も予想される。7月高値から10月安値の23.6%戻し3522円付近、9-21日移動平均線3450円付近なども候補となるが、強めのサポートラインは3400円。上方向には節目の3600円、38.2%戻しの3627円近辺が目安水準に。
※参考:金プラチナ国内価格11/1とチャート

2016年11月1日(火)時点の相場
国内金4,602 円 11/1(火) ▼3(0.07%)
国内プラチナ3,547 円 11/1(火) ▲20(0.57%)
NY金1,273.1 ドル 10/31(月) ▼3.7(0.29%)
NYプラチナ978.6 ドル 10/31(月) ▼2.8(0.29%)
ドル円104.81 円 10/31(月) ▲0.06(0.06%)

10/31(月)のその他主要マーケット指標

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インフレ上昇の兆しもPCE目標2%未達は4年5カ月連続 11/1(火)

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