金プラチナ短期相場観

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クリントン氏のメール問題訴追せずトランプリスク後退、金反落

更新日:2016年11月7日(月)

日本時間早朝、米FBIのコミー長官がクリントン氏の私用メール問題について訴追を求めないことを表明。新たに発見された電子メールの捜査完了と7月時点の結論に変更なし、との報道でトランプリスクが後退。
週明けの東京市場では株高円安急進で為替は1ドル=104円台へと大きく窓開けスタート。NY金の時間外は1290ドル割れ、プラチナも990ドル割れへと大きく水準を切り下げてのスタート。
しかし、8日の投票日を前にフライング的な流れは続かず、落ち着きを取り戻した状態となり、ドル円は104円40銭台から103円80銭台まで調整反落、NY金は1280ドル台後半から1290ドル台半ばへ、プラチナも980ドル台後半から990ドル台後半へと反発。

最終結果判明後の予行演習となった感もあり、ここからさらに事態が急変するようなことがなければ前評判どおりの結果となる可能性がかなり高まったのではないか、と思われます。
予想通りの結果となれば、円高警戒感が強まっていたドル円は円安方向へと切り返した流れが加速、105円台前半の抵抗水準突破の可能性も高まりそうです。そうなると、7月高値107円半ば超えへと向う流れに発展し、12月利上げに向けては2015年高値から今年安値の38.2%戻しとなる109円台も視野に入るような展開も。

これに対してNY金は事前の警戒感から水準を切り上げてきた分が巻き戻され、1260ドル台までの急反落も想定できそうです。さらにこの水準を割り込むと1240ドル近辺までの一段安も。
同様にプラチナは970ドル付近が最小目安となり、10月安値揉み合い水準付近も意識されそうです。

国内金価格・週足チャート 2016年11月7日7日の国内金価格は前週末から2円上昇、小幅ながらも3営業日続伸。ほぼ調整なしの上昇局面が3週間経過し、RSIは90に達する過熱状態、通常なら反落必至の状況をトランプリスク後退による円安地合いがサポート。水平状態となってきた90日移動平均線の4660円を回復できるかどうかが中期トレンド好転に向けての重要ポイント。
為替が1ドル=108円、NY金が1250ドルまで下げた場合の国内金価格は4640円程度、米大統領選挙直後の国内金価格は小幅高、との予想も成り立ちます。

国内プラチナ価格・週足チャート 2016年11月7日プラチナ価格は前週末比+9円、0.25%の上昇。9営業日下げ知らずの堅調推移も失速気味となり、イベント前の警戒感も高まるところ。水平状態の90日移動平均線は3718円とまだまだ上、今年高値から右肩下がりに引いた抵抗線も今後4700円付近を通過することになり、この近辺はいったん上値を押さえられやすい水準に。しかし中期トレンド好転に向けては超えなくてはならない壁であり、今後の課題。
為替が1ドル=108円、NYプラチナが950ドルまで下げた場合の国内プラチナ価格は3530円程度。イベント終了直後のプラチナ価格は小幅安、となる可能性もありそうです。
※参考:金プラチナ国内価格11/7とチャート

2016年11月7日(月)時点の相場
国内金4,626 円 11/7(月) ▲2(0.04%)
国内プラチナ3,563 円 11/7(月) ▲9(0.25%)
NY金1,304.5 ドル 11/4(金) ▲1.2(0.09%)
NYプラチナ1,004.5 ドル 11/4(金) ▲10.1(1.02%)
ドル円103.06 円 11/4(金) ▲0.08(0.07%)

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