金プラチナ短期相場観

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失業保険継続受給者数4週平均も100%回復まで10万人弱

更新日:2022年1月7日(金)

新規失業保険申請件数/継続受給者数・4週移動平均 2022年1月1日までの週米国の新規失業保険申請件数は12月4日までの週時点で、4週移動平均で21.975万件となってコロナ前の水準22万件を100%回復。その後12月25日までの週には4週平均で20万件も下回って19.975万件。52年2ヵ月ぶり低水準となっていました。1月1日までの週には4週平均で20.45万件と若干増加はしたものの、5週連続でコロナ前の22万件を下回る状態が続き、完全回復した状態と言える状況にも。

新規申請件数に比べて減少ペースが若干遅れていた失業保険継続受給者数も、年末にかけて急加速し、12月25日までの週では4週平均で178.875万人。コロナ前の水準170万人まで、残り10万人を切りました。
継続受給者数4週平均の前週比10週平均は-7万人程。このペースが大崩れしなければ、あと2週でコロナ前の水準を100%回復することにもなりそうです。

そうなれば、1月中にも新規失業保険申請件数も、失業保険継続受給者数もともにコロナ前の水準を完全回復。2月から3月にかけてはさらに減少する可能性すら生じることにもなり、少なくともコロナ前の水準以下をキープし続けることができれば、失業保険ベースで見れば「完全雇用」達成状態となり、3月利上げを支持するFOMCメンバの支援材料にもなりそうです。

NY金・日足チャート 2021/12/2 - 1/66日のNY金相場は-35.9ドル、1.97%の大幅安となって3日ぶりの反落。12月21日(1788.7)以来、半月ぶりの安値。前日NY引け後のタカ派FOMC議事要旨を受けての急反落で1810ドルを割り込んだ状態から、この日はさらに20ドル程水準を切り下げる展開に。バランスシート縮小早期着手など想定外のタカ派傾斜の可能性への警戒感から軟調な流れは変わらず、ロンドン時間には節目の1800ドル割れ。ユーロドルの反発局面にも連れて一時的には反発も、戻り売り圧力に屈した格好でNY市場では1790ドル割れ。セントルイス連銀ブラード総裁の「早ければ3月に利上げ可能、その後はバランスシート着手もあり得る」とのタカ派発言や、米10年債利回りが9ヵ月ぶり高水準となる1.72%台で高止まりとなったことなども重石に。1800ドルのサポートを割り込んだことから下値トライの流れが進行、雇用統計が想定外の結果とならない限りはもう一段の下押しも。10月後半以降の中期下値サポートを形成してきた1760ドル近辺までが当面の下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2021/12/2 - 1/6NYプラチナは-41.2ドル、4.11%の大幅安で3日ぶりの反落。前日NY市場で1000ドルの大台にワンタッチして短期上値目標1010ドル近辺トライを終了、NY引け後のFOMC議事要旨後に980ドル台まで水準を切り下げていた状態からは、さらに20ドル程の下落。ロンドン時間には960ドルで下げ渋って970ドル台へと反発する場面もあったものの、欧米株安にNY金の一段安にも連れる形で軟調推移。NY市場では一時950ドル付近まで下落も、20日移動平均線(950.0)も推移する950ドルのサポート割れを回避するとNY引けにかけては960ドル台を回復。目先、950ドルの下値サポートを維持できれば、上値再トライのチャンスをうかがう展開にも。維持できなくなれば下値トライ再開へ、逆ヘッドアンドショルダーのショルダー部分の水準、920ドル前後までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2021/12/3 - 1/6ドル円は26銭のドル安円高、0.22%の続落。前日時点でRSIが90を超える過熱状態となり、FOMC議事要旨確認後の雇用統計前という絶好の調整タイミング。東京朝には前日NY終盤高値116円20銭近辺で上値を押さえられて軟調局面へ。日経平均の大幅安にも連れ、116円を割れて115円80銭近辺までは急落。欧州時間には一時115円60銭台まで、NY時間にも115円60銭付近まで下げる場面も前日安値圏が意識されての下げ渋り。NY終盤には115円80銭台へと反発し、今朝の東京市場では一時116円を回復する場面も。浅めの調整を終えて上値トライ再開へとはやる向きもチラホラ、といった様子も。雇用統計がそれなりの好結果となって116円20銭の節目を超えると117円前後までが短期上値目標に。下値サポートは115円60銭から40銭近辺まで、これを下抜けた場合には調整拡大、11月末安値から1月高値の38.2%戻し(114.89)近辺までがさらなる下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/6終値とチャート

7日の国内金価格は-82円、1.11%の続落。FOMC後の軟調な流れが続き、雇用統計前にNY金が節目割れとなったことに加えてドル円も調整となっての一段安。NY金が下値目安まで下落した場合、ドル円の反発で若干相殺されたとしても12月安値(7036)から1月高値(7388)までの38.2%戻し(7254)近辺程度までは下げやすく、50%戻し(7212)から7200円の大台ライン近辺までが当面の下値警戒水準に。
週間ベースでは+21円、0.29%高となって4週続伸。

プラチナ価格は-54円、1.36%安となって7營業日ぶりの反落。年明けと同時に上抜けた90日移動平均線(3913)にサポートされた格好にも。ゆるやかな上昇に転じた90日線にサポートされる状態が続けば上値トライ再開へ。3970円超へと抜け出すことができれば、11月高値から12月安値までの半値戻し(4007)近辺、4010円前後までが短期上値目標にも。NYプラチナが下値トライとなった場合の下値警戒水準としては21日移動平均線(3780)近辺あたりまで。
週間ベースでは+50円、1.29%の続伸。
※参考:金プラチナ国内価格1/7とチャート

2022年1月7日(金)時点の相場
国内金7,280 円 1/7(金) ▼82(1.11%)
国内プラチナ3,914 円 1/7(金) ▼54(1.36%)
NY金1,789.2 ドル 1/6(木) ▼35.9(1.97%)
NYプラチナ960.7 ドル 1/6(木) ▼41.2(4.11%)
ドル円115.85 円 1/6(木) ▼0.26(0.22%)

1/6(木)のその他主要マーケット指標

予想外に低調となった12月雇用統計、NFP以外の低迷指標 1/8(土)

失業保険継続受給者数4週平均も100%回復まで10万人弱 1/7(金)

予想の倍増、大幅上振れのADP雇用も回復率80%到達 1/6(木)

国内金価格2022年序盤の強気シナリオ=過去最高値トライも? 1/5(水)

ユーロ圏12月製造業PMIは下げ渋り、上位低下で圏内格差は縮小 1/4(火)


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