金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏12月製造業PMIは下げ渋り、上位低下で圏内格差は縮小

更新日:2022年1月4日(火)

ユーロ圏製造業PMI 2021年12月2021年末のユーロ圏製造業PMIは58.0となって速報値からは変わらず、前月比-0.4の小幅反落。2月(57.9)以来、10ヵ月ぶりの低水準。2021年は3月から8月までの6ヵ月連続で60台の高水準での推移となった後、9月以降は4ヵ月連続58ポイント台で下げ渋り。依然として節目50は大きく上回る水準を維持。
生産の伸びは11月から変わらず、2020年7月の拡大基調再開後では2番めの低調となったものの、供給問題がやや緩和し、材料価格高騰も鈍化してインフレ圧力も弱まり、景況感も改善。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-2021年12月>
1:イタリア=62.0=過去最高の11月から-0.8。ユーロ圏で唯一となった60超は3ヵ月連続、50超は18ヵ月連続。8月から5-4-3-1-1位。
2:ギリシャ=59.0=前月比+0.2の反発で4ヵ月ぶり高水準。21年間では2番めの高水準。10ヵ月連続50超。6ヵ月連続最下位から7-6-5-4-2位。
3:オーストリア=58.7=10ヵ月ぶり低水準の11月から+0.6。50超は18ヵ月連続。8月から4-1-4-5-3位。
4:オランダ=58.7=前月比-2.0で続落、10ヵ月ぶり低水準。10ヵ月ぶり60割れ、50超は17ヵ月連続。8ヵ月から1-2-1-2-4位。
5:アイルランド=58.3=前月比-1.6で続落、9ヵ月ぶり低水準。50超は19ヵ月連続。8月から2-3-2-3-5位。
6:ドイツ=57.4=10ヵ月ぶり低水準の11月から変わらず、4ヵ月連続60割れ、50超は18ヵ月連続。8月から3-5-6-6-6位。
7:スペイン=56.2=前月比-0.9で4ヵ月続落、10ヵ月ぶり低水準。11ヵ月連続50超。8月から6-7-7-7-7位。
8:フランス=55.6=前月比-0.3で反落、2ヵ月ぶり低水準。13ヵ月連続50超。7月から7-8-8-8-8-8位。

ユーロ圏主要4ヵ国のうち3カ国が下位独占、という状態は3ヵ月連続。主要国ではイタリアのみ孤軍奮闘、ギリシャの2ランクアップで南欧勢が上位2ヵ国を独占。
上昇局面ではユーロ圏を牽引してきたオーストリア、オランダ、アイルランド、ドイツの北部ユーロ圏勢が中位グループを形成し、南欧勢が上位と下位2ヵ国づつを占める混戦状態となってユーロ圏内格差も縮小。

NY金・日足チャート 2021/11/29 - 1/32022年初日、3日のNY金相場は昨年末から-28.5ドル、1.56%の大幅安で3営業日ぶりの反落スタート。水準としては12月21日(1788.7)以来、2週間ぶりの安値。年末時点で1810ドル台半ばの節目超えに伴う短期上値目標1830ドル前後に到達し、上値トライ一服状態で迎えた新年の時間外は1833ドルの高値をつけて失速。ロンドン時間までに1820ドル台前半へと軟調推移、NY市場では米10年債利回りが1.5%台前半から1ヵ月ぶり高水準となる1.6%台へと急騰した流れに連れてドル高も急進。ユーロドルも2週間ぶり安値圏となる1.3ドル割れへと急落した流れにも連れ、NY午後には一時1800ドルの大台割れ。それでも200日移動平均線(1797.8)にも支えられ、下値サポート1800ドルの大台ラインをなんとか維持した格好にも。目先は1800ドルから1830ドルまでを主要レンジに、まずは下値サポート維持をかけた攻防から。維持できなくなれば1780ドル前後までを下値目安に一段安、月初の重要指標などのサプライズで上限超えへとレアな展開なら上値トライ再開で上値目標は1860ドル前後まで。

NYプラチナ・日足チャート 2021/11/29 - 1/3NYプラチナは-12.2ドル、1.26%の反落。新年の時間外は昨年末水準960ドル台後半から985ドルまでの急騰スタート、しかし一時的な上振れにとどまると970ドルを挟んでの小幅保ち合いに、ロンドン時間には上値再トライも980ドルのレジスタンスをあらためて確認する形となってNY市場では急反落。金の急落にも連れて930ドル割れへと50ドル余りの急落後には自律反発で950ドル台を回復。960ドル台半ばの節目割れに伴う短期下値目安940ドル近辺を一時的ながらも突き抜けての巻き戻しで、下値トライ一服への可能性も。しかし上下の長めのヒゲが方向感が定まらない状態を示唆する状況にも。940ドル近辺再トライの可能性を残しつつ、980ドルの上限突破なら大台回復トライで1010ドル近辺までが短期上値目標にも。

ドル円・日足チャート 2021/11/30 - 1/3ドル円は昨年末から25銭のドル高円安、0.22%高となって4營業日続伸。11月25日(115.35)以来、5週間ぶり高値。東京時間は昨年末水準115円10銭近辺から115円30銭台へと高値トライ。しかし欧州時間にはドル安円高の流れとなり、NY朝には一時115円割れ。115円ラインでの底堅さも確認すると、米10年債利回り急上昇に連れてドル高の勢いが強まって急速に巻き戻し、115円30銭台を回復すると、NY午後からは115円30銭を挟んでの小幅揉み合い推移。115円近辺の短期上値目標達成後の調整も程々にさらなる高値トライの様相とともに過熱感も高まる状況に。月初の米重要指標で好調持続が確認され、昨年高値115円60銭超へと水準を切り上げるようなら短中期的には一段高への可能性が高まる状況にも。逆の展開で昨年高値が上限となるようなら、114円前後までの調整局面入りも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/3終値とチャート

2022年1月4日(火)時点の相場
国内金7,259 円 12/24(金) ▲35(0.48%)
国内プラチナ3,864 円 12/24(金) ▲17(0.44%)
NY金1,800.1 ドル 1/3(月) ▼28.5(1.56%)
NYプラチナ954.0 ドル 1/3(月) ▼12.2(1.26%)
ドル円115.34 円 1/3(月) ▲0.25(0.22%)

1/3(月)のその他主要マーケット指標

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ユーロ圏12月製造業PMIは下げ渋り、上位低下で圏内格差は縮小 1/4(火)

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