金プラチナ短期相場観

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米主要地区連銀の製造業、12月雇用は低調に

更新日:2023年12月28日(木)

米主要地区連銀製造業・雇用指数 2023年12月米12月のリッチモンド連銀製造業指数は-11。市場予想の-3を大幅に下回り、11月(-5.0)からも急低下。1年5ヵ月ぶり高水準となった9月(5.0)からは3ヵ月続落で8ヵ月ぶりの低水準。6ヵ月移動平均では17ヵ月連続のマイナス圏推移と低迷。
構成指数では出荷が1年半ぶり低水準、新規受注も5ヵ月ぶりの低水準、設備稼働率も4ヵ月ぶり低水準、いずれもマイナス圏推移で低調。
雇用指数も-1で4ヵ月ぶり低水準となってマイナス圏入り。
雇用指数が低調となったのは他の主要地区連銀でも同様。
フィラデルフィア連銀も-1.7となって3ヵ月ぶりのマイナス圏。NY連銀では-8.4で9ヵ月ぶりの低水準。
ダラス連銀では-1.6となり、10ヵ月ぶりのマイナス圏入りで2020年5月以来、3年7ヵ月ぶりの低水準でコロナ後最低。

次週、年明け第1週の12月雇用統計も低調となれば、3月利下げ観測も一段と強まることにもなりそうです。
予想外に堅調となった場合には、新年から市場は荒れ模様となる可能性も。

NY金・日足チャート 2023/11/21 - 12/2727日のNY金は+23.3ドル、1.13%高となって4日続伸。NY終値ベースでは12月1日以来、4週間ぶりに最高値を更新。2070ドル台後半での小幅揉み合い推移となったアジア時間を経て、ロンドン・NY朝にかけて振幅幅を拡大。安値では2070ドル台前半まで、高値では2080ドルの攻防となり、米10年債利回り低下とドル安の流れが強まるに連れてこれを突破。NY午後には2090ドル台へと水準を切り上げ、高値では一時2095.8ドルばまで上昇。高値ベースでは最高値をつけた12月4日(2152.3)以来の水準となり、12月1日高値(2095.7)と同水準。変速的な三尊天井を形成し、終値ベースではダブルトップの形状となり、ここから失速していくようだとこの水準が当面の高値となる可能性も。ただ、短期的には一服感もあって多少の調整も、短中期的には最高値更新再トライへと向かう可能性も決して低くはなさそうにも。

NYプラチナ・日足チャート 2023/11/21 - 12/27NYプラチナは+32.2ドル、3.28%の大幅高で3日続伸。6月7日(1024.6)以来、6ヵ月半ぶりの高値水準。4月限は990ドル台後半へと水準を切り上げて時間外をスタート、ロンドン・NY朝には990ドル近辺の安値で下げ渋るとNY午後にかけては金の堅調推移に追随。1000ドルの大台を突破すると1010ドル台へと一段高、NY引け後には高値で1010ドル台後半まで上昇し、その後も1010ドル台半ばを維持。200日移動平均線(963.3)を上抜け、52週移動平均線(970.5)も上抜け、今年後半高値圏990ドル台を突破したことから、水準を切り上げる展開に。短期的には急騰一服となりやすい状況も、値幅的には4月につけた今年最高値(1148.9)から11月の今年最安値(843.1)までの半値戻し(996.0)を達成、61.8%戻し(1032.1)近辺までが当面の上限となる可能性も。

ドル円・日足チャート 2023/11/23 - 12/27ドル円は55銭のドル安円高、0.39%の反落で8月4日(141.77)以来、4ヵ月半ぶりの安値。東京朝には142円30銭台から80銭台まで上昇も、200日移動平均線(142.93)目前で失速。142円台半ばでの揉み合いとなって欧州時間序盤にも200日線再トライに失敗、NY市場にかけても142円台半ばでの小康状態。しかし3月利下げ観測が徐々に強まる流れで米10年債利回りが一段と低下、ドル安も追随する展開となり、NY午後にはドル円も142円割れへと急低下。142円の節目ではいったん下げ渋る展開にもなったものの、NY終盤には耐えきれずに141円50銭台へと一段安、今朝の東京市場では一時141円10銭台まで下落する場面も。目先、142円の節目割れに伴う短期下値目安、140円台半ば辺りまでを目指す流れへ。反発方向へは142円半ばが抵抗水準、これを超えると144円台回復トライへも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/27終値とチャート

2023年12月28日(木)時点の相場
国内金10,366 円 12/27(水) ▲92(0.90%)
国内プラチナ4,861 円 12/27(水) ▲43(0.89%)
NY金2,093.1 ドル 12/27(水) ▲23.3(1.13%)
NYプラチナ1,014.6 ドル 12/27(水) ▲32.2(3.28%)
ドル円141.82 円 12/27(水) ▼0.55(0.39%)

12/27(水)のその他主要マーケット指標

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