金プラチナ短期相場観

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NY連銀サービス業活動指数も年末まで低迷続く

更新日:2023年12月21日(木)

NY連銀・ビジネスリーダー調査 サービス業活動指数・賃金・期待 2023年12月12月のNY連銀製造業景況指数が-14.4と予想外に低調となったのに続き、サービス業の活動指数も低調。
NY連銀の12月ビジネスリーダー調査、サービス業活動指数は-14.6。11月の-11.9から低下、10月の-19.1を上回るも4ヵ月連続のマイナス圏推移となり、7ヵ月で2番めの低水準。
トレンドを示す6ヵ月移動平均では、製造業景況指数が1年5ヵ月連続でマイナス圏推移となったのに続き、サービス業活動指数も12月は-8.0、5ヵ月ぶりの低水準で15ヵ月連続マイナス圏推移。
NY連銀管轄地区では、2023年は製造業もサービス業も年末まで低迷が続く状態。

サービス業活動指数の構成指数では、
景気指数が4ヵ月連続の低下で7ヵ月ぶり低水準、雇用は2ヵ月連続の急低下で2年9ヵ月ぶり低水準。
賃金指数も3ヵ月連続の低下で2年11ヵ月ぶり低水準。支払価格指数も2年10ヵ月ぶり低水準。
期待指数は3ヵ月ぶりに上昇も7ヵ月で3番目の低水準と反発は限定的。期待指数は長期平均を下回る水準での推移が1年8ヵ月連続。
製造業の期待指数も12月は上昇も7ヵ月で2番めの低水準にとどまったのと同様、サービス業でも、先行き見通しも依然低調。

NY金・日足チャート 2023/11/15 - 12/2020日のNY金は-4.4ドル、0.21%安で3日ぶりの反落。アジア時間には2050ドル台前半での小幅揉み合い、ロンドン序盤での2050ドル台半ばが高値となって失速。ドル高の流れが重石となってNY朝にかけて2050ドル割れ。NY午後には2050ドル近辺が上限となり、NY引け後には2040ドル台半ばへと軟調推移。前日に2050ドルの節目を上抜け、一段高へと向かう可能性も示唆した流れは腰折れ、一時的な上振れに終わり、あらためて2050ドル台が目先の抵抗水準に。これをしっかりと突破できれば上値再トライへ、11月高値圏、2070ドル台までが短期上値目標に。保ち合い下限は引き続き2030ドル。割れると12月安値圏1990ドル付近までを短期下値目安に下値トライへ。

NYプラチナ・日足チャート 2023/11/15 - 12/20NYプラチナは+8.2ドル、0.85%高で3日続伸。8月31日(974.4)以来、3ヵ月半ぶり高値水準に。アジア時間には960ドル付近から堅調推移も970ドルの節目付近で失速すると950ドル台前半へと急反落。これが安値となって切り返すとNY朝には960ドル台後半へと急反発、NY午後にかけて970ドルの節目との攻防を突破、高値では一時970ドル台半ばまで上昇。しかしNY引け後には970ドル割れへと失速。日足レベルでは下げ止まった200日移動平均線(962.8)にサポートされ、970ドルの節目上抜けに伴い、9月高値圏990ドル付近までを短期上値目標に上値トライへ。ただし970ドル超への早期回復が前提。950ドルの下値サポート割れなら920ドル近辺までを目安に下値トライへ。

ドル円・日足チャート 2023/11/16 - 12/20ドル円は26銭のドル安円高、0.18%安で4日ぶりの反落。東京朝の144円10銭付近が高値となり、午後には143円30銭台まで軟調推移。欧州時間からNY朝にかけては143円20銭台の安値をつけながらも143円60銭台までのレンジで揉み合いとなって下げ渋り。NY市場では米12月消費者信頼感指数が2021年以来の大幅上昇となったことなどを好感して反発、NY午後には143円90銭台まで上昇。しかし、米10年債利回りが3.9%割れへ、5ヵ月ぶり低水準へと低下した流れにも連れて143円半ばへと失速。今朝の東京市場では143円付近へと一段安。前日までの反発局面で上ヒゲを残して失速した流れが継続。143円90銭が目先の上限となり、右肩上がりの200日移動平均線(142.68)がサポート候補。141円90銭の節目を割れると一段安へ、141円近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/20終値とチャート

21日の国内金価格は-67円、0.65%安となって3日ぶりの反落。月初からの急落局面形成から下げ渋っての保ち合い形成、10210円の節目上抜けに伴う短期上値目標10270円程度を突き抜けて反発局面形成。そして、行き過ぎた流れを巻き戻す形となって直近の上値目標近辺へと回帰。値幅的には12月最高値(10819)から12月安値(10115)の23.6%戻し(10281)を少し下回る水準。下げ止まりつつある9日移動平均線(10203)が目先のサポート候補となり、10330円までが目先の上限となる可能性も、これを上抜けた場合には38.2%戻し(10384)から21日移動平均線(10387)辺りまでが短期上値目標に。

プラチナ価格は+27円、0.57%高で3日続伸。11月29日(4831)以来、3週間ぶりの高値。4750円の節目上抜けに伴う短期上値目標4820円台辺りまでを目指す流れが進行。短期的には若干の上昇余地。9日移動平均線(4711)が90日線(4705)をゴールデンクロス、21日線(4729)も射程圏内となって強気相場への勢いも増す一方、中期三角保合い上限ラインとの攻防状態にも突入。反落警戒感も高まる一方で、勢い余れば11月高値圏、4920円台辺りまでが意識される可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格12/21とチャート

2023年12月21日(木)時点の相場
国内金10,259 円 12/21(木) ▼67(0.65%)
国内プラチナ4,803 円 12/21(木) ▲27(0.57%)
NY金2,047.7 ドル 12/20(水) ▼4.4(0.21%)
NYプラチナ974.0 ドル 12/20(水) ▲8.2(0.85%)
ドル円143.58 円 12/20(水) ▼0.26(0.18%)

12/20(水)のその他主要マーケット指標

米労働市場は堅調もGDPと製造業は低調、でドル売り金買い 12/22(金)

NY連銀サービス業活動指数も年末まで低迷続く 12/21(木)

日銀現状維持に為替は大荒れ、植田日銀総裁会見にも右往左往 12/20(水)

ドイツIFO景況感の回復続かず、製造業は3年半ぶり低水準 12/19(火)

日銀・金融政策転換期と国内金価格高騰トレンド転換期 12/18(月)


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