金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

米貿易赤字、4月は1年ぶり急拡大で1年半ぶり高水準

更新日:2024年6月7日(金)

米貿易収支 2024年4月米4月の貿易収支は-746億ドル。赤字幅としては市場予想の-765億ドルを下回ったものの、3月(-686)からは8.7%の拡大。1年ぶりの急拡大となった赤字幅は2022年10月(-753)以来、1年半ぶりの高水準。
輸出は2637億ドルで前月からは0.8%の増加で2月(2662)に続いて過去2番めの高水準。
輸入は3382億ドルとなって前月からは2.4%増、2022年6月(3427)以来、1年10ヵ月ぶりの高水準。輸入の過去最大は2022年3月の3486億ドル。4月の輸入額は過去5番めの高水準。
また、輸入の前月比+2.4%は2月(+2.7%)に続き過去2年間では2番めの急増。

輸入の増加傾向は需要の高止まりや個人消費の好調持続を示唆している可能性も、輸出は高水準ながらも伸び悩み。結果的に2022年以降は縮小傾向となっていた貿易赤字は昨年夏から再び拡大傾向に。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年6月6日6日のNY金は+15.4ドル、0.65%の続伸。5月22日(2392.9)以来2週間ぶり高値圏での一段高。アジア時間に2370ドル台から2380ドル台へと水準を切り上げて2390ドルトライもいったん失速。ロンドン・NY朝にかけてはドル高の流れに押されて2370ドル台へと巻き戻し、NY市場では失業保険申請件数の増加などを受けたドル安の流れとともに2390ドル台再トライ、NY引けにかけても2390ドル近辺を維持。雇用統計前でやや抑制的な値動きとなったものの、2370ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2420ドル近辺までを目指す流れが進行。ポジティブ・サプライズで巻き戻しの流れとなった場合には2340ドルが目先のサポートに、これも割り込むようだと2300ドルの大台割れを試す展開にも。

NYプラチナは+11.3ドル、1.13%の続伸。1000ドルの大台回復後も上値は重く、時間外は1010ドルがほぼ上限となる形で小幅揉み合い推移。NY朝には一時的に大台割れの安値をつけて切り返すと1010ドル台へと上昇、NY午後は1010ドル台を維持しながら上値も1010ドル台半ばまでと限定的に。5月の今年高値(1105.0)ドルから6月安値(988.8)の23.6%戻し(1016.2)をほぼ達成した状態。地合い回復に向けては38.2%戻し(1033.2)から20日移動平均線(1037.7)辺りまでの早期回復がポイントにも。下方向には990ドルの節目を割り込むようだと下落局面再開、970ドル程度までが短期下値目安に。

ドル円は-47銭、0.3%の反落。反発局面を形成した前日からの巻き戻しとなった東京朝には156円近辺から155円30銭台まで下落してこの日の安値。155円半ばで下げ渋ると午後には日銀関係者からのハト派発言などもあり、円安の流れとなって欧州時間にかけて156円30銭台まで上昇。NY市場にかけては155円80銭台までのレンジで上下動、高値では156円40銭台まで上昇も前日と前々日高値(156.49)がレジスタンスとなる形で上値を押さえられるとNY午後には155円40銭台まで軟調推移。雇用統計前に反発局面一服となり、その結果次第で反発局面再開か、もしくは巻き戻して下値トライへも。156円20銭から20日移動平均線(156.31)を上抜けると5月末高値圏157円半ばを目指す流れへ、154円80銭の節目を割り込むようなら154円割れへと一段安の展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/6終値とチャート

7日の国内金価格は+125円、0.97%の続伸で5月29日(13083)以来、1週間ぶりの高値。上昇し始めた9日移動平均線(12946)とゆるやかな上昇軌道を維持する21日移動平均線(13011)をまとめて上抜けて一段高。12940円の節目突破に伴う短期上値目標13080円近辺まで、もう少しの上昇余地。5月最高値(13368)から6月安値(12740)の半値戻し(13054)付近に位置し、雇用統計後に一段高となれば61.8%戻し(13128)辺りまでの行き過ぎも。当面の下値サポート12740円を割り込むことがあれば12600円割れを目指す流れにも。
週間ベースでは+99円、0.76%の続伸。

国内プラチナ価格は+50円、0.92%の続伸。5月の今年高値(5877)から6月安値(5386)の23.6%戻し(5502)にもまだ届かず、地合い回復に向けては38.2%戻し(5574)達成が目先のポイントに、高値圏再トライに向けては上昇軌道を維持する21日移動平均線(5627)、半値戻し(5632)近辺が重要水準にも。5380円の節目割れの場合には4月末安値(4905)から5月高値(5877)の61.8%戻し(5276)近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは-142円、2.52%の反落。
※参考:金プラチナ国内価格6/7とチャート

2024年6月7日(金)時点の相場
国内金13,049 円 6/7(金) ▲125(0.97%)
国内プラチナ5,487 円 6/7(金) ▲50(0.92%)
NY金2,390.9 ドル 6/6(木) ▲15.4(0.65%)
NYプラチナ1,011.6 ドル 6/6(木) ▲11.3(1.13%)
ドル円155.65 円 6/6(木) ▼0.47(0.30%)

6/6(木)のその他主要マーケット指標

雇用統計ポジティブ・サプライズ=利下げ後ズレ・リスク 6/8(土)

米貿易赤字、4月は1年ぶり急拡大で1年半ぶり高水準 6/7(金)

米5月ADP雇用も下振れ、ISM非製造業景況指数は上振れ 6/6(木)

求人件数は3年2ヵ月ぶり、求人倍率は2年10ヵ月ぶり低水準に 6/5(水)

ユーロ圏は5月に急回復、ユーロ圏製造業PMIランキング+日米 6/4(火)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ