金プラチナ短期相場観

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輸入物価指数は反発局面継続、インフレ指標下支えも継続

更新日:2024年6月15日(土)

輸入物価指数×CPI×PPI×PCE 2024年5月米5月の輸入物価指数は前月比-0.42%。市場予想の-0.1%を下回って5ヵ月ぶりのマイナス。前月比では2年1ヵ月ぶり急騰となった4月(+0.93)の反動も。
前年比では+1.07%。1年4ヵ月ぶり高水準となった4月から変わらず、横ばい推移。3ヵ月連続プラス圏推移となり、昨年6月(-6.13)に底打ち後の反発局面が継続。

ミシガン大の1年先インフレ期待も6月速報値で前年比+3.3%。市場予想の3.2%を上回り、半年ぶり高水準となった5月から変わらず横ばい推移。
これも今年1月と3月の2.9%で底打ち後の反発局面が継続。
なお、5年先インフレ期待も6月速報値では+3.1%となり、市場予想の3.0%を上回って7ヵ月ぶりの高水準。
3月の2.8で底打ち後の反発局面が継続。

CPIもPPIも今週、5月分では市場予想を下回る結果となりましたが、いずれも反発局面、下げ渋り状態が継続中で、輸入物価がこれらを下支えする構図も継続中。
クリーブランド連銀のメスター総裁はこの日、インフレへのリスク「まだ上向き」と警戒感を示し、シカゴ連銀のグールスビー総裁も「さらに数カ月」の良好なインフレ指標が必要
との認識を示唆。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年6月14日14日のNY金は+31.1ドル、1.34%の反発。アジア時間の2310ドル台半ばが安値となって反発へ、ロンドン序盤に2330ドル台、NY市場は2340ドル台へと水準を切り上げての保ち合いに。高値では2350ドル台を何度か試しながらもこれを維持できず、2350ドル台に抵抗感も。ただしNY引け後には2350ドル回復をかけた攻防状態に。2320ドルの節目割れに伴う短期下値目安2280ドル近辺を目指す流れは早々に腰折れ、前日安値2310ドルまでで折り返しての巻き戻し。5月最高値以降の軟調局面終息に向け、目先は2310ドルから2360ドルまでのレンジで保ち合いへ。これを維持できないようだとあらためて2280ドル程度までを目安に下値トライ再開も。逆に上方ブレイクとなれば高値圏再トライへ、2430ドル近辺までが上値目標に。
週間ベースでは+24.1ドル、1.04%の反発。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年6月14日NYプラチナは+4.0ドル、0.42%の反発。アジア時間に960ドル台まで上昇後に反落、NY朝には安値となった950ドル割れで下げ渋り、NY引け後には960ドル台へとこの日の高値を更新、反発の勢い加速の週末。前日安値を下回らず、しかし前日高値も超えられず、5月以降の軟調局面終息に向けては、下げ止まりの可能性だけは残した格好。ただし950ドルのサポートを維持できなければ940ドル程度までは下げやすく、4月安値圏910ドル近辺までの一段安リスクも。上方向には980ドルが当面の抵抗水準、突破できれば反発局面形成、1000ドルの大台近辺再トライへ。
週間ベースでは-12.5ドル、1.29%の続落。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年6月14日ドル円は+36銭、0.23%の続伸。東京市場では日銀の現状維持を受けて円安急進、157円40銭近辺から80銭台へと急騰後もジリ高推移で植田日銀総裁会見までに158円20銭台まで上昇。国債買い入れ減額を次回へ先送りしたことが好感されたようで、157円20銭の節目上抜けに伴う短期上値目標158円台にも到達。水準的な達成感とともに、会見では7月会合での減額開始と利上げの可能性も示唆されたことで巻き戻しの流れが加速、欧州時間には156円80銭台まで下落。NY市場では157円40銭台まで反発、157円台前半での保ち合いに。短期的には一服感も、上方向には158円再トライの可能性も残し、さらに158円近辺維持へと水準を切り上げるようなら一段高トライへと向かう可能性も。次の上値目標としては今年高値更新、161円台も。下方向には156円70銭が当面のサポート、割り込むようなら調整局面入り、155円半ばまでが短期調整目安に。
週間ベースでは+63銭、0.4%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/14終値とチャート

2024年6月15日(土)時点の相場
国内金12,741 円 6/14(金) ▼87(0.68%)
国内プラチナ5,218 円 6/14(金) ▼21(0.40%)
NY金2,349.1 ドル 6/14(金) ▲31.1(1.34%)
NYプラチナ958.6 ドル 6/14(金) ▲4.0(0.42%)
ドル円157.39 円 6/14(金) ▲0.36(0.23%)

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