金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

PPIも下振れ、でも下げ渋り、もしくは底打ち反発途上の一服?

更新日:2024年6月14日(金)

生産者物価指数 PPI 2024年5月前日のCPIに続き、この日はPPIも市場予想を下回って一時ドル売り急進。しかし、ドル売りは一時的に留まって切り返し。ドルインデックスではPPI発表前の水準を通り越し、前日のCPI発表後の急落前の水準を回復。
米5月の生産者物価指数、PPIは前年比+2.24%。市場予想の+2.5%を下回り、4月からは-0.01%、4ヵ月ぶりにわずかに低下。直近13ヵ月では2番めの高水準。
食品とエネルギーを除いたコア指数、コアPPIは前年比+2.34%。市場予想の+2.5%を下回り、4月から-0.11%で5ヵ月ぶりの低下。9ヵ月で2番めの高水準。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数、コアPPI2は前年比+3.18%。1年ぶり高水準となった4月から変わらず、5ヵ月続伸後の横ばい推移。

2019年までの過去平均はPPIが+1.70%、コアPPIは+1.80%、コアPPI2は+1.72%。
いずれもこの水準を上回っての推移が続く下げ渋り。
もしくは、いずれも昨年夏から年末に底打ちしての反発途上の一服状態のようにも。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年6月13日13日のNY金は-36.8ドル、1.56%の反落で5月3日(2308.6)以来、6週間ぶりの安値。前日NY引け後のFOMC結果を受けての急反落後の戻りは2340ドル台前半まで、この日も時間外序盤とNY朝に試した高値はこの水準までにとどまって戻り売りの様相にも。時間外には下値も2320ドル台を維持したものの、NY市場ではドル高の流れを受けて2320ドル割れ、NY午後につけた安値は2310ドル付近。流れとしては軟調局面がもう少し続きやすい状態となり、2320ドルの節目割れに伴う短期下値目安は5月安値(2285.2)、2月安値(1996.4)から5月最高値(2454.2)の38.2%戻し(2279.3)近辺、2280ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年6月13日NYプラチナは-16.4ドル、1.69%の反落で4月30日(948.2)以来、1ヵ月半ぶりの安値。時間外序盤の960ドル台半ばが高値となって軟調推移、アジア時間の950ドル台からNY市場では950ドル割れを試す場面もあったものの下値も限定的となって下げ渋り、NY午後には950ドル台前半から半ばでの推移。目先、950ドルの下限を維持できればいったん下げ止まり、980ドルの上限までのレンジでの保ち合いへと移行。950ドルの節目を維持できない場合には940ドル近辺まで小幅に下値切り下げ、少し勢い付くと4月安値圏910ドル近辺までの一段安も。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年6月13日ドル円は+31銭、0.2%の反発。東京午前の156円60銭台から午後には157円台を回復、欧州時間序盤には157円30銭台の高値をつけて一服。前日のCPI下振れを受けて急落する前の水準を回復して小康状態となったNY朝、今度は米5月PPIも予想を下回り、失業保険申請件数も悪化したことを受けて156円50銭台まで急落。しかしこの日の安値をつけると下ヒゲを残して切り返す展開となって157円20銭台へと反発。NY午後には再び156円70銭近辺まで下押しもNY終盤にかけて157円台を回復。ゆるやかに上昇する20日移動平均線(156.60)にもサポートされる格好となり、156円70銭から157円20銭までの小幅保ち合いレンジを形成。上抜けなら158円台回復トライへ、下抜けなら155円半ばを短期下値目安に調整へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/13終値とチャート

14日の国内金価格は-87円、0.68%安で4日ぶりの反落。反発局面は続かず、軟調推移の21日移動平均線(12969)、9日移動平均線(12835)に上値を押さえられての短期弱気相場が継続。12830円の節目と9日線を上抜けると反発局面継続再トライへ、12900円の大台回復から21日線突破が短期上値目標に。下方向には12680円の節目を割れると12600円近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは-308円、2.36%安で3週ぶりの反落。12月4日からの週(-361円、3.4%)以来、半年ぶりの大幅安。

国内プラチナ価格は-21円、0.4%安で3日続落。5月7日(5142)以来、6週ぶり安値圏で下げ止まり切れず、5380円の節目割れに伴う短期下値目安、4月末安値(4905)から5月高値(5877)の61.8%戻し(5276)近辺に到達後も一段安。RSIは30%台維持も現状水準維持でも20%近辺へと急低下することに。一段安警戒水準、かつ短中期サポート候補としては5月初旬までの保ち合い水準5150円近辺。
週間ベースでは-269円、4.9%の続落。12月4日からの週(-239円、4.99%)以来、半年ぶりの大幅安。
※参考:金プラチナ国内価格6/14とチャート

2024年6月14日(金)時点の相場
国内金12,741 円 6/14(金) ▼87(0.68%)
国内プラチナ5,218 円 6/14(金) ▼21(0.40%)
NY金2,318.0 ドル 6/13(木) ▼36.8(1.56%)
NYプラチナ954.6 ドル 6/13(木) ▼16.4(1.69%)
ドル円157.03 円 6/13(木) ▲0.31(0.20%)

6/13(木)のその他主要マーケット指標

輸入物価指数は反発局面継続、インフレ指標下支えも継続 6/15(土)

PPIも下振れ、でも下げ渋り、もしくは底打ち反発途上の一服? 6/14(金)

5月CPI鈍化でドル売り、年内利下げ1回のFOMC予想で巻き戻し 6/13(木)

CPI経由6月FOMC直前、市場予想は年内利下げ2回か1回か 6/12(水)

NY連銀インフレ期待、1年先予想は小幅低下も3%台で下げ渋り 6/11(火)


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