金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

上昇チャネル上限トライと下降チャネル下限からの反発途上

更新日:2025年4月14日(月)

トランプ大統領は週末、11日にスマホやPCなどを追加関税の対象外とすることを発表。しかし13日にはこれが一時的な除外措置に過ぎず、半導体として分類して新たな課税措置への移行を示唆。サプライズとぬか喜び、硬軟織り交ぜるかのような政策発表と軌道修正の繰り返しで、先行き不透明感だけは高止まり。
週明けにはリスク回避の巻き戻し方向へと、株価は反発スタート、ドル円は円安スタートも円高方向へと巻き戻しの動きにも。市場の警戒感とボラティリティも高止まり。
NY金は週末NY引け後の3250ドル台半ばから、週明け時間外には3220ドル台半ばまで大きく下げた後、3250ドル近辺へと下げ渋り。NYプラチナは週末の940ドル台後半から950ドル台半ばへと堅調スタート。

国内金価格・日足一目均衡表 2025年4月14日14日の国内金価格は週末から+139円、0.86%高で3日続伸。4月3日(16385)以来、10日ぶりの高値。今年の絶対値平均騰落値幅134円、率にして0.87%とほぼ同等。今年ここまでの平均的な変動で上昇。最高値(16436)から4月安値(15235)の76.4%戻し(16153)を達成してさらに一段高。100%戻しまでは今年の平均的変動値幅の1.5倍。目先のサポート候補は右肩上がりの21日移動平均線(15914)辺り。

一目均衡表では雲の上限(15331)との攻防から上抜けて急騰、基準線(15659)と転換線(15822)もまとめて上抜けて三役好転。なお、遅行線が26日前価格を下回らず、少し手前で下げ渋って反発へ、上昇トレンド維持を先導したような格好にも。昨年末からは中期上昇チャネルを形成しつつあり、上限ライン付近で一服感も。ただし161.8%戻しを繰り返して水準を切り上げてきたパターンが繰り返されるようなら、最高値(16436)から4月安値(15235)の161.8%戻し(17178)が今後、意識される可能性も。その前に、12月安値(13896)から2月高値(15739)の上昇値幅(1843)を3月安値(14881)を起点に加算するN計算値で16724円。16700台が次のピーク水準となる可能性も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2025年4月14日プラチナ価格は+98円、2.10%の反発。4670円の節目を維持して切り返し、今度は4810円までの保ち合いレンジ上限トライへ。これを突破して保ち合い上放れとなれば反発局面再開、4900円の大台近辺までが短期上値目標に。突破できなければ保ち合い継続へ、4670円の節目を維持できなくなれば下値再トライ、4560円辺りまでが短期下値目安に。
金との価格差は11460円、2営業日連続で過去最大を更新。

一目均衡表では基準線(4850)、転換線(4818)にもまだ届かず、三役逆転状態が継続。ただし昨年秋以降は中期下降チャネルを形成し、N計算値で算出される下値目安にも到達し、一定の下げ幅をこなしての反発局面にも。下落幅の61.8%戻しを繰り返してきたこれまでのパターンが繰り返されるなら、3月高値(5168)から4月安値(4582)の61.8%戻し(4925)辺りまでが当面の反発目標に。
※参考:金プラチナ国内価格4/14とチャート

2025年4月14日(月)時点の相場
国内金16,230 円 4/14(月) ▲139(0.86%)
国内プラチナ4,770 円 4/14(月) ▲98(2.10%)
NY金3,244.6 ドル 4/11(金) ▲67.1(2.11%)
NYプラチナ944.6 ドル 4/11(金) ▲11.3(1.21%)
ドル円143.57 円 4/11(金) ▼1.03(0.71%)

4/11(金)のその他主要マーケット指標

インフレ期待はNY連銀でも急騰、1年先は1年半ぶり高水準 4/15(火)

上昇チャネル上限トライと下降チャネル下限からの反発途上 4/14(月)

インフレ期待高騰でミシガン大消費者信頼感指数は一段と悪化 4/12(土)

関税ショック前、サービス価格減速で3月CPIは予想以上に鈍化 4/11(金)

相互関税一時停止、自然な流れのドル円も一時巻き戻し 4/10(木)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ