金プラチナ短期相場観

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7月総合PMIは米欧ともに好調維持、米国は2年半連続50超維持

更新日:2025年7月25日(金)

ユーロ圏×米国・総合PMI 2025年7月速報米7月総合PMIは予想以上に好調。サービス業が予想外の上振れ、予想外に低調となった製造業をカバー。
総合PMIは54.6。前月から+1.7の急反発で7ヵ月ぶりの高水準で今年最高。節目50超を2年半連続で維持するなか、トランプ関税への警戒感も続くなかでも急加速。
牽引役となったサービス業PMIが55.2。市場予想の53.0を上回り、前月から+2.3の急反発でこれも7ヵ月ぶりの高水準へと急騰。
一方、製造業PMIは49.5。市場予想の52.7を大幅に下回り、3年1ヵ月ぶり高水準となった6月からは-3.4の急反落。7ヵ月ぶりの節目50割れ。関税前の駆け込みの反動もあった様子で、今後の動向には要警戒か。

ユーロ圏総合PMIも予想を若干上回り、好調を維持。サービス業が予想を少し上回る好調、製造業は予想どおりの回復基調を維持。
ユーロ圏の総合PMIは51.0。市場予想の50.7を上回り、前月から+0.4で続伸、7ヵ月連続節目50超を維持し、11ヵ月ぶりの高水準。
サービス業PMIが51.2。前月から+0.7の続伸で2ヵ月連続50超、半年ぶりの高水準。製造業PMIは49.8。前月から+0.3で7ヵ月続伸。3年余りの節目50割れが続くなかでは最高水準となり、節目水準回復も目前。
国別ではドイツの総合PMIが50.3。前月から-0.1の小反落で2ヵ月ぶり低水準も、2ヵ月連続で節目50超を維持。
フランスは49.6。前月から+0.4の反発で11ヵ月ぶりの高水準、ただし11ヵ月連続50割れ。
ユーロ圏内主要国ではフランスよりもドイツ優位の状況が継続。しかし、ユーロ圏の数値を2年余り下回り続け、6月確報値のアイルランド(52.8)、スペイン(52.1)、イタリア(51.1)に牽引される状況も継続。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年7月24日24日のNY金は-24.1ドル、0.71%の続落で7月18日(3358.3)以来、1週間ぶりの安値。アジア時間序盤には3400ドルの大台回復をかけた攻防、これに失敗すると軟調推移となってロンドン序盤には3380ドル割れ、NY朝につけた安値は3350ドル台半ば。米製造業PMIの予想外の50割れを受けてのドル安局面では3380ドル近辺までの急反発、NY午後には3370ドル台へと収束。3450ドルで頭打ちとなった上値トライ一服後の調整局面継続も、20日移動平均線(3352.3)付近で下げ渋って下ヒゲを形成。引き続き3330ドルが目先の主要レンジ下限、この節目を維持できなくなれば3200ドル近辺までを目安に調整局面拡大へと向かう可能性も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年7月24日NYプラチナは-13.3ドル、0.91%安で3日続落。7月16日(1435.0)以来、1週間ぶり安値圏で一段安。アジア時間序盤の1450ドル台後半が高値となり、上値の重い展開に。1450ドルの節目を割り込みながらも1440ドル台では下げ渋り、節目回復トライでは1450ドル台半ばまでで上値を押さえられて急反落。一時1420ドル割れの安値をつけて切り返すとNY市場では1450ドル回復再トライ。またしても1450ドル台半ばで失速するとNY午後には一時1440ドル割れ。しかしNY引け後には1450ドルの節目回復再々トライ。結果的に1450ドルの節目割れに伴う短期下値目安1350ドル近辺を目指す可能性を残しながらも下ヒゲを残して下げ渋り。早々に1450ドルの節目回復となれば一時的な下振れにとどまって高値保ち合い延長へも。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年7月24日ドル円は+51銭、0.35%高で4日ぶりの反発。東京朝には146円半ばから145円80銭台まで小幅に急落、日銀の早期利上げへの警戒感などからの円高圧力で7月10日(145.76)以来、2週間ぶり安値をつけて下げ渋ると東京市場終了時には反発へ。欧州時間には146円半ばを回復し、NY朝には新規失業保険申請件数の予想外の好結果を受けて146円80銭台へと一段高。その後は製造業PMIが7月速報で予想外の節目50割れとなったことを受けての146円30銭台までの急反落を挟み、NY午後には146円80銭台での保ち合いを経て147円回復トライへ。右肩上がりの20日移動平均線(146.37)にもサポートされ、前日の十字線とこの日の下ヒゲ陽線で下値トライ一服。146円50銭の節目を維持できないようだと調整再開、145円半ばまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/24終値とチャート

25日の国内金価格はわずかに+1円、0.01%の小反発。2日連続最高値更新で急騰した値幅を翌日の急反落で全戻し、そして急騰前の小幅保ち合い水準での一服状態に。急騰を続ける9日移動平均線(17470)の下へと潜り込む形となって強気相場は崩れ、高値保ち合い維持か、調整局面拡大か、という局面に。17370円の節目を維持できなくなれば調整局面拡大、17250円程度までが短期調整目安に。
週間ベースでは+4円、0.02%の小幅高で4週続伸。

プラチナ価格は+51円、0.70%高で4日ぶりの反発。6月以降の急騰局面をサポートしてきた9日移動平均線(7277)にサポートされて下げ渋り、ギリ強気相場維持。しかし失速状態は続き、流れとしては既に調整局面入りの状態となり、いったんは強気相場崩れもやむなしの状況のようにも。目先、7240円の節目割れなら7120円程度までを目安に調整局面継続へ。
週間ベースでは-298円、3.92%の反落。4ヵ月ぶりで今年3番めの大幅安。
※参考:金プラチナ国内価格7/25とチャート

2025年7月25日(金)時点の相場
国内金17,438 円 7/25(金) ▲1(0.01%)
国内プラチナ7,299 円 7/25(金) ▲51(0.70%)
NY金3,373.5 ドル 7/24(木) ▼24.1(0.71%)
NYプラチナ1,440.5 ドル 7/24(木) ▼13.3(0.91%)
ドル円147.01 円 7/24(木) ▲0.51(0.35%)

7/24(木)のその他主要マーケット指標

ドイツIFO景況感、7月はサービスと貿易が失速も回復基調は継続 7/26(土)

7月総合PMIは米欧ともに好調維持、米国は2年半連続50超維持 7/25(金)

消費者信頼感指数、7月は米欧ともにゆるやかに回復 7/24(木)

米主要地区連銀非製造業景況指数は7月も回復基調継続 7/23(水)

与党過半数割れでも国内金価格は1ヵ月ぶりに最高値更新 7/22(火)


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