金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

与党過半数割れでも国内金価格は1ヵ月ぶりに最高値更新

更新日:2025年7月22日(火)

参院選では大方の事前予想どおり?与党の過半数割れ。現金給付を主張した与党に対して減税を主張した野党勢力が上回り、財政悪化懸念も強まって日本円売りへの警戒も。
そんな事前予想どおりの結果に先行する形で円安基調が進行してきたこともあり、事実確認で巻き戻し、とばかり選挙後の週明けは円高の展開に。
なお、首相続投表明などもあり、与野党逆転幅は想定以内で円買い進行、との見方も。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年7月21日21日のNY金は先週末から+48.1ドル、1.43%の続伸で6月18日(3408.1)以来、1ヵ月ぶりの高値。週明け時間外スタート時点で3350ドル付近の安値をつけて押し目買い。米10年債利回り低下とドル安基調に連れてNY朝には3380ドル台へ、NY市場ではベッセント財務長官の「もしインフレ率が低ければ、金利を引き下げるべき」発言を受けてドル一段安の流れで3410ドル台半ばまで上昇。3370ドルの節目突破で保ち合い上放れ、これに伴う短期上値目標は高値圏再トライ、3480ドル近辺まで。当面の下値サポートは3330ドル。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年7月21日NYプラチナは+39.1ドル、2.68%の反発で2014年7月17日(1503.7)以来、11年ぶりの高値。時間外スタート時点で1450ドル付近の安値をつけて押し目買い。NY金の堅調推移にも追随する展開となってロンドン序盤には1470ドル台、NY市場では1500ドルの大台トライとなって高値では一時1510ドル台まで急騰。2014年7月14日(1516.3)以来の高値をつけて失速後も、NY午後には1490ドル台を維持して下げ渋り。1480ドルの節目突破に伴い、高値更新再トライの流れが急加速、今年高値更新後の調整も限定的にとどまれば短期上値目標1550ドル付近まで、もう少しの上昇余地も。当面の下値サポートは1450ドル、割れると100ドル程度の大幅調整も。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年7月21日ドル円は-143銭、0.96%安で3営業日ぶりの反落。先週末の148円80銭近辺から円高方向へと大きく窓開けスタートとなった週明けは、148円前半から148円60銭台までの買い戻し。これが高値となり、休場の東京時間は148円半ばから前半での小動きとなって下げ渋り。欧州時間序盤からは米長期金利低下とドル安の流れとなって148円割れトライ、NY市場ではベッセント米財務長官のハト派発言などもあって一段安、安値では147円付近までで下げ渋り、NY終盤には147円40銭台まで反発。しかし円安基調一服となった流れで147円80銭の節目を割り込んだことから、もう一段の調整余地も、短期下値目安は146円半ば辺りまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/21終値とチャート

国内金価格・日足一目均衡表 2025年7月22日22日の国内金価格は連休前から+171円、0.98%の大幅続伸。6月16日(17508)以来、5週間ぶりで今年20回めの過去最高値更新。17420円の節目上抜けに伴う短期上値目標17510円近辺を目指す流れが遅々として進まなかった先週後半の停滞状態は、連休明けに急加速、目標水準を突き抜けて100ドル弱のオーバーラン。一定の調整も予想されるものの、高値保ち合い形成となればいずれ、再び一段高トライへの可能性も。17370円が当面の下値サポート、割れると17250円程度までが短期調整目安に。
一目均衡表では転換線(17307)を大きく上回り、三役好転を維持。遅行線は26日前価格が前回最高値へと急騰する局面で跳ね上がり、上昇トレンド継続を示唆。ただし、ゆるやかな角度で形成する中期上昇チャネルの上限ラインをオーバーラン。一時的な行き過ぎの可能性とともに、短中期上値目標としては、5月安値(16363)から6月高値(17508)までの上昇値幅(1145)を6月安値(16618)を起点に加算した水準17763円も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2025年7月22日プラチナ価格は-140円、1.84%の大幅安で4日ぶりの反落。45年ぶり高値水準からの反落値幅は6月以降の絶対値平均136円とほぼ同等。最近では平均的な下げにとどまり、高値更新後の一服。もう一段の調整が続けば平均値幅で推測される下値目安は7321円近辺、9日移動平均線(7140)をサポートとする強気相場維持はもう少し続く可能性も。7600円超へと切り返す展開となれば次の上値目標は7700円の大台トライ。
一目均衡表では基準線(6905)を上回り続ける転換線(7214)にサポートされて三役好転を維持。6月以降の急騰局面で形成する鋭角の上昇チャネルも維持する強気相場が継続中。
※参考:金プラチナ国内価格7/22とチャート

2025年7月22日(火)時点の相場
国内金17,605 円 7/22(火) ▲171(0.98%)
国内プラチナ7,457 円 7/22(火) ▼140(1.84%)
NY金3,406.4 ドル 7/21(月) ▲48.1(1.43%)
NYプラチナ1,495.7 ドル 7/21(月) ▲39.1(2.68%)
ドル円147.38 円 7/21(月) ▼1.43(0.96%)

7/21(月)のその他主要マーケット指標

米主要地区連銀非製造業景況指数は7月も回復基調継続 7/23(水)

与党過半数割れでも国内金価格は1ヵ月ぶりに最高値更新 7/22(火)

インフレ期待低下でミシガン大消費者信頼感も回復持続 7/19(土)

フィラデルフィア連銀も7月製造業景況指数は急反発 7/18(金)

生産者物価PPIインフレは予想以上に鈍化、ドル高巻き戻しも 7/17(木)


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