金プラチナ短期相場観

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米国のドル安政策終焉によりドル高円安の流れ再開へ

更新日:2013年6月22日(土)

米国の量的緩和縮小の見通しが明確化してきたことで、ドル高円安の流れが進み始めました。懸念された株安によるリスクオフの流れも限定的となりそうな状況にあり、今後の支援材料の一つともなりそうです。
20日のNYダウの大幅下落を受けて、明けの日経平均の続落不安は1.66%の大幅上昇で解消、昨夜のNYダウも小幅ながら反発。NYダウは週間では1.8%の下落で2週続落となりましたが、日経平均は今週4.28%の上昇で5週間ぶりの反発に転じています。
日経平均との相関性が高いドル円とともに約1ヶ月間続いた調整局面が終了(した?)に向かう可能性も高まってきました。

株価もドル円も、今回の大幅調整終了後の市場は、以前のような行き過ぎた流れを反省し、上昇ペースはかなり弱まることも予想されます。
ドル円の当面の戻りを値幅から見ると、5月17日終値103円21銭から6月14日終値94円19銭まで9円2銭の下落幅。
38.2%戻しで97円64円。既に近い水準に達しています。
半値戻しで98円70銭。この付近が分岐点となりそうです。
61.8%戻しなら99円76銭。ちょうど100円の大台手前の節目。
この辺りまで戻して再度調整へ。
100%戻して高値更新までには、もう少し時間が。
というシナリオも十分に考えられそうです。

ただ、長期的に見れば米国の緩和策縮小はドル安政策の終了。引き締めまでには時間を要するものの、ドル高政策への転換は既定路線。
基本的にドル高円安の流れは当分続きそうです。

NY市場、金相場は小幅反発、一時1,300ドル台まで戻して息切れ。中国の景気減速とインドの輸入規制やルピー安の影響もあり、アジアの実需による買いにも不透明感が。前日終値1,280ドル台が当面のサポートラインとなるかどうか。上方向の節目は1,390ドル台。
週間ベースでは95.6ドル(6.89%)の下落。4月15日からの週の7.05%下落に次ぐ下落幅に。

プラチナも0.41%の小幅反発で戻りは限定的。6月6日の1,529.3ドルからここまで、ほぼ一方的に下落する流れが継続。相場の流れとしては1,360ドルの目標地点に到達したことで達成感も。
週間ベースでは-77.9ドル(-5.38%)で2週続落、今年最大の下げ幅。

ドル円は5日続伸。ゆっくりとドル高円安傾向が進み、2週間前の終値97円50銭台超えで短期トレンドは好転目前。上方向の節目98円80銭を超えるとそのまま100円台回復も。サポートラインは94円。
週間では+3円63銭(+3.85%)と前週の大幅下落分を取り戻す大幅上昇。上昇は5週間ぶり。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/21終値とチャート

2013年6月22日(土)時点の相場
国内金4,164 円 6/21(金) ▼164(3.79%)
国内プラチナ4,371 円 6/21(金) ▼160(3.53%)
NY金1,292.0 ドル 6/21(金) ▲5.8(0.45%)
NYプラチナ1,369.5 ドル 6/21(金) ▲5.7(0.42%)
ドル円97.82 円 6/21(金) ▲0.58(0.60%)

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