金プラチナ短期相場観

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2014年のFOMCメンバー、テーパリングに賛成1票反対1票

更新日:2013年11月13日(水)

年内12月のFOMCでのテーパリング開始決定という可能性も消えてはいないものの、年越しとなった場合にFOMCメンバーとして金融政策決定への投票権を持つことになる2人の地区連銀総裁が発言しています。
ダラス連銀のフィッシャー総裁は「金融緩和は日ごとにリスクが大きくなる」、「最近の雇用統計の数字はそれほど悪くない」などと発言し、早めのテーパリング開始を支持。
一方、ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は 「米連邦公開市場委員会(FOMC)の目標に向けた進展がすでに遅い中で、目先に資産買い入れを縮小すれば経済の一段の足かせになる」などと述べ、むしろ「縮小するのではなく拡大すべき」との見解も。
テーパリング先送りを主張し、さらに現状のフォワードガイダンス「失業率が6.5%に低下するまで超低金利政策を維持」を「5.5%」へ引き下げるべきと主張。
現時点では、タカ派1、ハト派1。そう簡単には決着しない問題であることを示しています。

なお、2015年のFOMCメンバー予定で2014年には投票権を持たないアトランタ連銀のロックハート総裁は、「金融政策は全般的に、かなりの期間にわたり緩和的であり続ける必要がある」とし、「経済は成長しており、失業問題にも進展が見られるものの、このところの経済成長率が雇用の勢いを保つに十分かどうか懸念が出ている」とハト派ながらも「12月の縮小は当然あり得る」と12月まで経済指標の好調が続けばテーパリング開始もやむ無し、という印象。

本日も、2014年FOMCメンバーの一人、クリーブランド連銀のピアナルト総裁と、バーナンキ現FRB議長の講演が予定されています。

NY市場、金相場は4日続落となる0.77%の下落で10月11日以来1ヶ月ぶりの安値。一時1,260ドルまで下げる場面もあり、ほぼレンジ下限の節目に到達。RSIも30を切る売られ過ぎ圏。反発かもう一段の下落へと向かうのか、分岐点状態が継続。後者の場合には1,220ドル辺りが下落メドに。

NYプラチナ・日足チャート 2013/10/16 - 11/12
プラチナは4日ぶりの反発となる0.5%上昇。しかし一度変わった流れを修復するには至らず、今朝時点では既に1,420ドル台へと下げ基調が継続。当面の下値目標1,390ドルを目指す展開。

ドル円は3日続伸となる0.48%上昇で短期目標水準の99円台後半へと到達。一目均衡表での三役好転など複数の指標が上向きを示唆しており、地合いの強さはあるものの、9月11日以来2ヶ月間タッチすらできていない100円の大台は心理的節目とオプション・バリアーの壁で強めのレジスタンスライン。
※参考:金プラチナ相場とドル円11/12 NY市場終値とチャート

国内、金価格は0.71%の下落で4日続落。11月5日に点灯した下落サインの目標水準4,230円近辺に到達。目標到達で必ずしも反発するとは限らず、ドル円の上値の重さに加えてNY市場が重要な分岐点に差し掛かっており、下抜けした場合には国内価格もさらなる下落へ。

プラチナは0.11%の小幅上昇で4日ぶりの反発。下落基調への流れとはなりきれず粘り腰を見せる展開。しかし下値メド4,650円近辺までのリスクは日増しに高まる状況。4,820円のレジスタンスライン超えなら下値リスクは解消。
※参考:金プラチナ国内価格11/13とチャート

2013年11月13日(水)時点の相場
国内金4,224 円 11/13(水) ▼30(0.71%)
国内プラチナ4,745 円 11/13(水) ▲5(0.11%)
NY金1,271.2 ドル 11/12(火) ▼9.9(0.77%)
NYプラチナ1,439.6 ドル 11/12(火) ▲7.2(0.50%)
ドル円99.63 円 11/12(火) ▲0.48(0.48%)

11/12(火)のその他主要マーケット指標

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2014年のFOMCメンバー、テーパリングに賛成1票反対1票 11/13(水)

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