金プラチナ短期相場観
米国経済回復期待に連動性高まるNYダウとドル円
更新日:2013年11月18日(月)
半年間続いた三角保ち合い上放れで今後の上昇トレンドへの期待が高まるドル円と日経平均。元々変動率の高い株式相場、先週1週間で日経平均は1,000円超、7.66%の上昇率。ドル円の先週1週間は1.11%上昇で3週続伸。急騰した日経平均に比べ、ドル円のほうは着実に下値を固めつつ地道に上昇してきているようにも見えます。
10月7日の週から6週続伸中で、史上最高値更新が続くNYダウでも先週は1.27%の上昇。直近6週間でも0.3%から1%程度の週間上昇率にとどまります。
10月以降の騰落率推移を見ると、その変動状況がよくわかります。11月15日までの上昇率こそNYダウと日経平均が上位に入りますが、日経平均は数日前までマイナス圏。この1ヶ月半での乱高下ぶりが表れています。
その中で、NYダウとドル円の安定推移ぶりが際立ちます。
今年注目度合いが高い、ドル円と日経平均との関係も、30日間の相関係数で0.606台とやや強めの関係は維持しているものの、ここに来てドル円とNYダウとの相関関係が急速に高まりつつあります。この関係性は、90日間の相関係数の推移が示すように、長期的にはあまり強い関係性はありませんが、30日間の相関係数の推移は上昇傾向、足元では0.746。短期的には強い相関関係にあることを示します。
テーパリングの先送り観測で株価上昇、いずれは縮小へとの思惑からドル高傾向、というよりも、米経済指標での好結果の頻度が高まり、着実に景気回復傾向が続いている、という安心感からの米株・ドル買いが進行している、という見方のほうが現状に合うのかもしれません。
週明け国内、金価格は0.21%上昇し、3営業日続伸。ようやく方向感はニュートラル付近という状態で、このまま反発傾向継続か、いったん反落かは微妙な状況。ドル円のサポートを受けやすい状況となってきたことが下支え要因に。レジスタンスラインは4,360円。
プラチナは0.6%の下落で4日ぶりの反落。10月上旬からの緩やかな上昇トレンドが継続中。NY市場の軟調地合いに足を引っ張られることが多く、その勢いに力強さは感じられないものの、上値メド4,960円付近を目指す展開。サポートラインは4,740円。
※参考:金プラチナ国内価格11/18とチャート
- 2013年11月18日(月)時点の相場
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国内金 : 4,319 円 11/18(月) ▲9(0.21%) 国内プラチナ : 4,811 円 11/18(月) ▼29(0.60%) NY金 : 1,287.4 ドル 11/15(金) ▲1.1(0.09%) NYプラチナ : 1,438.9 ドル 11/15(金) ▼5.2(0.36%) ドル円 : 100.23 円 11/15(金) ▲0.23(0.23%)
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