金プラチナ短期相場観
ドル高方向へと動き出しを試みる11月のドル円相場
更新日:2013年11月2日(土)
今年5月に1ドル=103円台後半の高値をつけて急落して以降、値動きが縮小し横ばい推移が続くドル円相場は、この11月にはドル高円安方向へと大きく動き出そうとチャレンジし始めているかもしれません。
過去1年間のドル円相場の月間値幅と月末騰落率を見ると、
2012年
11月:値幅3円75銭(4.75%)、騰落率+3.4%
12月:値幅5円06銭(6.19%)、騰落率+5.18%
2013年
1月:値幅5円23銭(6.05%)、騰落率+5.73%
2月:値幅3円69銭(4.06%)、騰落率+0.91%
3月:値幅4円26銭(4.61%)、騰落率+1.81%
4月:値幅7円38銭(7.97%)、騰落率+3.37%
5月:値幅6円71銭(6.92%)、騰落率+3.10%
6月:値幅6円93銭(7.39%)、騰落率-1.21%
7月:値幅3円95銭(4.05%)、騰落率-1.35%
8月:値幅4円14銭(4.32%)、騰落率+0.31%
9月:値幅3円12銭(3.20%)、騰落率+0.05%
10月:値幅2円43銭(2.52%)、騰落率+0.14%
今年夏以降は値幅も騰落率も急速に低下しています。
月足チャートの一目均衡表を見ると、5月高値で雲の上限をいったんは上抜けし、終値で雲の中に戻ります。それ以降、綺麗に雲の上限に上値を押さえられる形で、上限付近での推移が5ヶ月間続きました。一方で下値は転換線にサポートされる形。
この11月の転換線は98円10銭付近、雲の上限は99円台半ば。
日足チャートで見ても分岐点に差し掛かっています。
下値は、基準線を上抜けした転換線97円80銭台でサポートされ、上値は雲の上限98円70銭付近にちょうど差し掛かったところ。遅行線も26日前の水準を上抜けようとしており、三役好転寸前。
次週、99円台に向けてドル高円安が進むようなら、さらなる上昇も見込めそうな状況で、この11月には月足の雲も上抜けて、値幅も騰落率も再び拡大方向へ、と向かう可能性は十分にありそうです。
なお、月足チャートでは現状水準維持でも、12月に切り下がる雲の上限を抜けることにはなりますが・・・。
NY市場、金相場は0.79%の続落で2週間ぶり安値圏となる1,310ドル台前半。米10月ISM製造業景況指数が好調を維持したことなどを受けてドル買い株高進行に反して売り優勢に。この2日間で36.1ドル(2.68%)下落、週間ベースでも-39.3ドル(-2.91%)となり、前週の上昇分を帳消し。それでも安値ではまだ1,300ドルの大台ラインをキープしており、反発の可能性も高まる水準。
プラチナは0.24%反発。金と同じタイミングで下げる場面もあったものの、前日の大幅下落からの反発もあり、結果的にはNYダウに連動するように小幅上昇。到達済の目標水準1,480ドルが上方向への当面のレジスタンスとなり、下方向1,430ドル台のサポートラインとの間で保ち合い傾向に。
週間ベースでは-3.6ドル(-0.25%)の小幅反落。
ドル円は0.38%反発し、上値メドの98円台後半に到達。まだ上値が重い様子のこの水準をしっかりと突破できれば上値余地は大きく拡大の可能性。
週間では+1円29銭(+1.32%)、3週間ぶりの反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円11/1 NY市場終値とチャート
- 2013年11月2日(土)時点の相場
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国内金 : 4,359 円 11/1(金) ▼53(1.20%) 国内プラチナ : 4,765 円 11/1(金) ▼29(0.60%) NY金 : 1,313.2 ドル 11/1(金) ▼10.5(0.79%) NYプラチナ : 1,451.9 ドル 11/1(金) ▲3.5(0.24%) ドル円 : 98.73 円 11/1(金) ▲0.38(0.38%)
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