金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

相関係数が示す季節の変わり目の相場の変わり目

更新日:2014年9月1日(月)

ドル円・株価・金利の2014年8月までの相関係数の推移季節の変わり目を迎えた9月の第1週。重要イベントが続き、市場動向においても潮目の変化が見え始め、相場の変わり目となる可能性も高まります。
2014年のドル円や株価、金利動向の90日相関係数の推移を比較すると、既に変わり目を迎えつつある様子もうかがえます。

ドル円とNYダウ、ドル円と日経平均、ドル円と米10年債金利、日経平均とNYダウ、それぞれの相関関係は非常に強く、連動性が高い状態で今年をスタートしていました。
ところが、春以降のそれぞれの関係性には大きな変化が見られます。

ドル円とNYダウの関係は、ゆるやかに連動性を弱め、ほぼ無関係状態へ。夏場には相関係数が一時マイナス圏(逆相関方向)となり、足元では急反発した状態。米国の利上げ時期への思惑とそれによるマイナス材料、プラス材料が大きく影響します。

ドル円と日経平均との関係性は、昨年から続いた日本株高・円安の流れが6月以降、本格的に崩れ始めています。アベノミクスへの期待はずれ感を背景とした海外勢の日本株離れも影響していそうです。

日経平均とNYダウは、総じて連動性が高い関係にありながら、消費増税の影響もあってか春頃の日経平均低迷により、一時的に関係が崩れ、夏場には再び連動性が高まる状況。

そして、ドル円と米10年債金利の関係性は、これもほぼ常に非常に強い関係性にあり、金利低迷がドル円低迷の要因と言われ続けた今年、8月から急低下しています。金利低下が続くなかでのドル高推移の兆しが見られ始めています。

いずれも現在の関係性が続くとも思えず、今後、一波乱を経て、さらに流れが変わることも十分に考えられそうです。


1日の国内金価格は0.17%の小幅続伸。方向感ははっきりしないものの、下方リスクはいったん大幅後退。上方向への小さな節目を超えたことで、トレンドが上向く気配も。上方向への流れが強まると4,680円辺りまで上値を伸ばす可能性も。

プラチナも0.26%の小幅続伸。7月上旬から続いた夏場の下落トレンドにもようやく減速感。5,000円近辺までの下落リスクはまだ残る状態ながら、反発への節目となる5,100円トライへ。しかしこの水準を突破出来ないようなら反落の勢いが再び強まる可能性、超えると5,100円台半ば辺りまでの上昇余地。
※参考:金プラチナ国内価格9/1とチャート

2014年9月1日(月)時点の相場
国内金4,613 円 9/1(月) ▲8(0.17%)
国内プラチナ5,093 円 9/1(月) ▲13(0.26%)
NY金1,287.4 ドル 8/29(金) ▼3.0(0.23%)
NYプラチナ1,424.7 ドル 8/29(金) ▼0.5(0.04%)
ドル円104.08 円 8/29(金) ▲0.36(0.35%)

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