金プラチナ短期相場観
2013年最後の雇用統計発表日の騰落率と値幅
更新日:2013年12月7日(土)
2013年最後の発表となった米11月雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想の+18.5万人を上回り+20.3万人へ。10月分の+20.4万人は+20.0万人へとわずかに下方修正、9月分の+16.3万人は+17.5万人へと上方修正。この結果6ヶ月移動平均では+17.95万人となり、3ヶ月連続での増加傾向も今年5月までの+20万人超のペースにはもう一歩のところ。なお、失業率は予想の7.2%を下回る7.0%。2008年11月以来5年ぶりの水準に改善。
この結果を受けたドル円相場の騰落率は1.13%の上昇。今年の雇用統計発表日の平均騰落率1.09%(上昇日平均)にほぼ近い数字に。
値幅は1.32円、1.3%の変動率。こちらも今年の雇用統計発表日の平均変動値幅1.51円、平均変動率1.56%に近い数字となっています。
雇用統計の結果に好感はしたものの、サプライズ級の上振れではなかったことが数字に表れています。
労働参加率も上昇したとはいえ、労働市場の回復傾向としては十分と言えるまでには至らず、そんな思惑がテーパリング開始の前倒しと、やはり春以降との予想の交錯を招き、102円90銭付近まで急騰直後に102円40銭台まで急落という荒い値動きにも現れたようです。
NY金相場の騰落率は-0.24%。今年の雇用統計発表日の平均騰落率-1.51%(下落日平均)を大きく下回りました。
ただ、ドル円とは逆の動きで雇用統計発表直後に1,210ドルまで急落、直後の買い戻しで1,240ドル台まで急騰した金の値幅34.9ドル、変動率2.83%は、今年の雇用統計発表日の平均変動値幅32.7ドル、平均変動率2.32%に近い数値となっています。
1,210ドル台の安値をつけて反発する流れは5日連続となり、底堅さが際立ってきたことが騰落率の低下を招いた可能性も。
プラチナ相場の騰落率は-0.53%。今年、雇用統計日平均の-1.15%(下落日平均)を下回り、値幅の22ドル、変動率1.61%も雇用統計日平均の30.85ドル、平均変動率2.08%を大きく下回りました。
金に比べて雇用統計の影響を受けにくいプラチナの特徴が表れたようです。
NY市場、金相場のレジスタンスラインは1,250ドル台、1,200ドル近辺までの下落リスクは継続。
週間では-21.6ドル(-1.73%)の反落。
プラチナは1,430ドル辺りまで上昇の可能性をわずかに抱きながら1,340-1,380ドルのレンジ相場継続中。
週間ベースでは-12.5ドル(-0.91%)の6週続落。
ドル円のサポートラインは101円70銭に切り上げ、103円ちょうどのレジスタンスラインで上値を押さえられたところ。
週間ベースでは+0.5円(+0.49%)の6週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円12/6 NY市場終値とチャート
- 2013年12月7日(土)時点の相場
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国内金 : 4,188 円 12/6(金) ▼54(1.27%) 国内プラチナ : 4,622 円 12/6(金) ▼30(0.64%) NY金 : 1,229.0 ドル 12/6(金) ▼2.9(0.24%) NYプラチナ : 1,356.3 ドル 12/6(金) ▼7.2(0.53%) ドル円 : 102.93 円 12/6(金) ▲1.15(1.13%)
2013年最後の雇用統計発表日の騰落率と値幅 12/7(土)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン