金プラチナ短期相場観
ドル円相場は既に2002年以来13年ぶりのドル高円安水準
更新日:2015年5月26日(火)
ドル高円安の流れが加速の気配を見せ始めています。昨日に続き、今朝も121円70銭台での高値揉み合い状態となり、3月10日につけた今年高値122円02銭が射程圏内となり、月末月初にかけての米国経済指標の結果次第では年初来高値更新の可能性も高まります。そうなった場合には、いよいよ長期レンジでの次の高値目安、2007年6月22日の高値124円10銭台、8年ぶり高値水準が意識されることに。
さらに数ヶ月後、場合によってはその次の長期高値目安、2002年2月8日の高値134円70銭、13年ぶりのドル高円安水準が話題に上る可能性も否定できません。
119円から120円近辺での揉み合い状態から円安方向へと抜け出し始めたドル円相場の5月の平均(日々の終値の月間平均)は、現時点で120.16円となり、3月の月間平均120.36円に迫る高値水準となっています。
月間平均が120円台に達したのは、2007年7月の121.47円以来のこと。なお、124円の高値をつけた2007年6月の月間平均は122.65円。
月間ベースで見ると、既に約8年ぶりのドル高円安水準、という状況です。
年間ベースで見ると、今年の年間平均は現時点で119.40円。昨年の105.92円から急上昇し、2007年の年間平均117.78円を既に超え、2002年の125.39円以来の水準。
年間ベースでは、既に13年ぶりのドル高円安水準となっています。
25日の欧米市場はメモリアルデーの祝日で休場。時間外のNY金、プラチナともに先週末比ほぼ変わらずの水準での推移。為替市場も閑散状態でドル円は先週末とほぼ同水準。121円40銭台から70銭台までの値幅わずか33銭は今年最低水準の小動き。当面の上値目標水準は123円台半ば、122円の高値更新トライが目先の焦点に。121円のサポート水準を割れた場合には119円台後半までの調整余地。
26日の国内金価格は前日比10円、0.2%の小幅続伸で2月12日以来3カ月半ぶりの高値水準へ。昨年高値と5040円の抵抗水準をわずかに超えたことで上方視界が開けた状況となり、上値目標水準5100円超えを目指す可能性が高まった。浅めのサポートライン5010円を下抜けた場合には4900円台前半までの大幅調整リスクも。
プラチナは18円、0.37%の反発。4790円から4840円の小幅レンジでの揉み合い状態が継続し、微妙にレンジを狭める三角保ち合いを形成し、大きく動き出す前ぶれの様相も。下向きの90日移動平均線に押さえられる上値を、急上昇中の9日移動平均線にサポートされてブレイクできるかどうか。ブレイク成功なら上値目標は4900円。レンジ下抜けなら4700円近辺までの急落リスクが浮上。
※参考:金プラチナ国内価格5/26とチャート
- 2015年5月26日(火)時点の相場
-
国内金 : 5,047 円 5/26(火) ▲10(0.20%) 国内プラチナ : 4,821 円 5/26(火) ▲18(0.37%) NY金 : 1,204.0 ドル 5/25(月) +-0.0(0.00%) NYプラチナ : 1,148.6 ドル 5/25(月) +-0.0(0.00%) ドル円 : 121.55 円 5/25(月) ▲0.02(0.02%)
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