金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

リセッションのサイン点灯に向けて米長短金利差縮小中

更新日:2018年6月19日(火)

米長短金利差 2018年6月18日米10年債利回りは5月17日には3.11%まで上昇し、2011年7月以来6年10カ月ぶりの高水準となり、その後は2.9%台へと失速中。2年債利回りは5月16日に2.59%まで上昇し、2008年7月以来9年10カ月ぶりの高水準となり、1カ月後の現在は2.56%近辺。
10年債利回りと2年債利回りとの差、長短金利差は6月15日時点で0.35%となり、2007年8月以来10年10カ月ぶりの低水準まで縮小しています。

景気動向を反映しやすいとされる長期金利の代表的な指標、10年債利回りは今年に入って上昇基調を強めています。政策金利に影響されやすい短期金利の代表的指標、2年債利回りも利上げ進行とともに水準を切り上げてきています。
長短金利差は2013年には2.5%台まで拡大していましたが、利上げフェーズの進行とともにその差を縮小し続け、足下では短期金利の上昇ペースが強まってきたことで一段と縮小、長短金利の逆転も視野に入る水準となってきました。

利上げの進行で金融引き締めフェーズに入れば、景気拡大の勢いも減速することになり、行き過ぎると長短金利の逆転で金利差はマイナス圏に突入する可能性が生じます。
過去にも2000年、2006年と長短金利差が逆転した時期がありました。そして、その後間もなくリセッション入りしています。
このため、長短金利差逆転はリセンション入りのサインとされます。
長期金利が伸び悩み、短期金利が上昇する、いわゆるイールドカーブのフラット化が現在進行中であり、近い将来リセッション入りのサインが点灯する可能性があります。

このため、来年にも利上げ打ち止めか、との観測も出はじめており、長短金利差逆転が警戒されます。
足下のNY金急落は、底値模索のフェーズ入りを示唆していると考えることもできるかもしれません。

NY金・日足チャート 2018/5/14 - 6/1818日のNY金相場は1.6ドルの小反発。先週末の大幅下落からの自律反発も限定的に。重要イベント通過後で材料不足もあり、1280ドル台前半での小動きとなったこの日の値幅は5.4ドル(0.42%)にとどまり、昨年8月7日(4.3ドル、0.34%)以来、過去6年間では2番めの小動き。今朝の東京市場の時間帯にはトランプ米大統領が中国への追加関税を示唆したことでリスク回避的な流れにもなったものの金の上値は限定的。米中貿易摩擦の問題はリスク回避的な側面と中国景気への悪影響による金需要減との思惑も交錯し、方向感が出難い様子も。流れとしては軟調な局面がもう一段進行する可能性があり、12月安値圏となる1250ドル近辺までが当面の下値トライの目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/5/14 - 6/18NYプラチナ相場は続落となり、3.9ドル安で12月14日(881.2)以来、半年ぶりの安値水準に。ただし、安値では今年最安値となった5月21日の877.8ドルは下回らず880ドル台を維持。二番底を形成する水準を維持し、下げ渋りの様相も。しかし、流れは下向き優勢の状態で金が一段安へと向かうか、二番底崩れとなれば一時的には大幅安の展開も警戒され、2016年安値811.4ドル近辺が意識される可能性。

ドル円・日足チャート 2018/5/15 - 6/18ドル円はわずかに10銭ほどのドル安円高となって110円50銭台。東京市場朝には大阪の地震を受けて株安円高が進行する場面もあったものの下値は110円30銭近辺までと限定的。その後は材料不足もあり110円台半ばでの揉み合い状態に終始。今朝の東京市場ではトランプ米大統領が中国に対して2000億ドルの追加関税を示唆したことで株安円高が急速に進行、一時110円00銭台まで下押し。米中貿易戦争懸念が重石となり、サポートラインとなっていた200日移動平均線(110.23)を割り込む状態に。それでも5月末からの上昇トレンドのサポートライン上に位置しており、この水準を維持できればトレンド維持で111円前半までの上値トライへの可能性も継続。110円を割れるようだと短期トレンド逆転へと向かい、109円前後までが目先の下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/18終値とチャート

19日の国内金価格は-16円、-0.33%となって続落。5月30日(4864)以来3週間ぶりの安値水準となり、短期的には二番底を形成し、下げ止まりへの可能性も示唆する水準に。しかし、軟調局面入りの展開でここから即トレンド好転で反発へと向かう確率よりは、下値トライ継続となる可能性のほうが高く、当面の下値サポート水準として今年安値圏4790円近辺までが意識され、中期的な二番底形成へ。

プラチナ価格も-23円、-0.68%の続落。2016年10月24日(3352)以来1年8カ月ぶりの安値水準に。今年安値となっていた4月5日の3370円を下回ったことで二番底崩れとなり、もう一段の下値模索への可能性が高まる展開に。2010年以降の最安値、2016年の3334円までもそれほど距離はなく、この近辺で下げ止まれば長期的な二番底形成にも。しかし、NYプラチナの一段安も警戒される状況からは行き過ぎの展開も想定され、3300円割れを試しに行く可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格6/19とチャート

2018年6月19日(火)時点の相場
国内金4,864 円 6/19(火) ▼16(0.33%)
国内プラチナ3,363 円 6/19(火) ▼23(0.68%)
NY金1,280.1 ドル 6/18(月) ▲1.6(0.13%)
NYプラチナ883.9 ドル 6/18(月) ▼3.9(0.44%)
ドル円110.54 円 6/18(月) ▼0.12(0.11%)

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