金プラチナ短期相場観

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9月求人件数は3カ月連続700万件超で過去3番目の高水準

更新日:2018年11月7日(水)

月次求人労働異動調査(JOLTS)求人件数 2018年9月米労働省が発表した9月の求人労働異動調査(JOLTS)で、求人件数は700.9万件。市場予想の708.5万件を下回り、過去最高となった8月の713.6万件からも減少。
ただし、足下3カ月は連続で700万件超となり、過去3番目の高水準を維持。この3年間では何度も過去最高を更新し、今年に入ると一段と加速。
6カ月平均では695.0万件となり、9カ月連続上昇し、7カ月連続で過去最高を更新しています。

月次求人労働異動調査(JOLTS) 2018年9月求人率で見ると、過去最高となった8月の4.7%から9月は4.5%へと低下。ただし、これも回復目安とされた3.0%には2014年に到達し、さらに上昇を続け、今年に入ると一段高の展開となっています。

採用率でも回復目安の3.8%を超え、8月には過去最高となる4.0%を記録し、9月は3.8%へと反落。
離職率も同様に回復目安2.1%には3年前に到達し、今年7月以降は17年ぶり高水準となる2.4%での横ばい推移。
解雇率については回復目安1.4%以下は8年前にクリアし、今年3月には過去最低となる1.0%まで低下、その後は1.1-1.2%での横ばい推移。

米労働市場の異動状況としては、いずれの指標も十分な回復状態を示し、むしろ今年にかけてはトランプ減税などの後押しも受け、過熱気味とも言える水準へとさらなる改善状態が進行しています。

この状態が失速するのか、さらに加熱していくのか、もうじきその手がかりが判明することになります。
日本時間7日午前11時30分時点、CNNの開票速報によれば、上院過半数51議席に対し、共和43、民主36。下院過半数218に対して共和80、民主75。
共和党リード!?

NY金・日足チャート 2018/10/3 - 11/66日のNY金相場は-6.0ドル、0.49%安で3日続落。時間外には1230ドル台前半から後半へと小幅に上昇も、節目の1240ドル手前では上値の重さを確認。中間選挙投開票日のNY市場スタートとともに米10年債利回りが上昇し始め、ドル高に押されて反落すると1230ドル割れへとやや下げ幅拡大。ただし一方的な流れにもならず、1220ドル台半ばでは下げ渋り。下院も共和党勝利を期待?するかのような動きにも見られたものの、結果はこの後。米長期金利が再び3.2%台へと上昇基調を強め、軟調気味の推移が続くNY金の下値サポートは1210ドルが重要水準。もし、割り込むようなら今年安値圏再トライの展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/10/3 - 11/6NYプラチナ相場は+2.1ドル、0.24%の小幅反発。NY朝には880ドル付近まで上昇し、6月25日(881.5)以来4カ月半ぶりの高値水準を試しながらも880ドルの抵抗水準を上抜けるほどの勢いはなく、870ドル近辺へと巻き戻し。短期的には金とは逆行する状態で強気地合いを維持、価格差は354.8ドルとなり、3月1日以来8カ月ぶりの水準まで縮小。880ドルの抵抗水準を突破できれば890ドルから900ドル近辺を目標に一段高の展開へ。下方向には9日移動平均線や転換線、10月高値などが集中する850ドル台まではサポート候補に乏しい状況。

ドル円・日足チャート 2018/10/3 - 11/6ドル円は20銭ほど上昇し、1カ月ぶりのドル高円安水準。日経平均の大幅上昇にも連れて東京午後には前日までの高値抵抗水準113円30銭台を上抜け。しかし113円40銭台までの上昇にとどまって欧州時間には113円10銭台まで下押し。NY時間には米長期金利上昇とともにドル高円安の流れ再開となって113円50銭台まで上昇。ここから開票動向にも若干左右される展開も予想されるものの、流れとしてはドル高円安方向優勢の状況で短期上値目標114円近辺までは上昇余地ありか。波乱の展開などで112円台半ばのサポートを割れてしまうと流れも逆転、10月安値111円台前半までを目安に下値トライへも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/6終値とチャート

7日の国内金価格は-2円、0.04%の小幅続落。節目の4800円をわずかに割り込み、上値目標7月高値4837円近辺を目指した流れは一区切り。NY金の上値の重さに連動する形での調整局面入りの兆候にも、今朝の東京時間には米中間選挙の開票状況が伝えられ始め、米10年債利回りが急反落し、一時ドル安の流れとともに円高と株安が進行。大勢判明にはまだ時間を要する状況ながら、やや波乱の展開の様相にも。4810円台の高値更新となれば4850円台辺りまで上値を伸ばす展開にも、下値は4740円台から4720円台までが若干強めのサポートにも。

プラチナ価格は+28円、0.83%の反発。堅調な流れを維持する形で6月15日(3453)以来、4カ月半ぶりの高値水準に。やや不安定な状況となりつつある東京市場午後には結果判明とともに落ち着きを取り戻す展開にも。流れとしては一段高へと向かう可能性があり、当面の上値目標は6月半ばの急落前の保ち合い水準、3420円台辺りまで。荒れ模様の展開が続き、3350円台のサポートを割れるようだと3300円の大台近辺までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/7とチャート

2018年11月7日(水)時点の相場
国内金4,798 円 11/7(水) ▼2(0.04%)
国内プラチナ3,387 円 11/7(水) ▲28(0.83%)
NY金1,226.3 ドル 11/6(火) ▼6.0(0.49%)
NYプラチナ871.5 ドル 11/6(火) ▲2.1(0.24%)
ドル円113.41 円 11/6(火) ▲0.22(0.19%)

11/6(火)のその他主要マーケット指標

ねじれも予想どおりの中間選挙に乱高下、のち株高円安、ドル高 11/8(木)

9月求人件数は3カ月連続700万件超で過去3番目の高水準 11/7(水)

好調続く雇用統計で気になる指標:長期失業者の割合 11/6(火)

国内金価格は4800円回復、半値戻しと200日移動平均線との攻防に 11/5(月)

賃金上昇率、前月比+0.2%は月並みでも前年比+3%台は9年半ぶり 11/3(土)


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