金プラチナ短期相場観

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NY・フィリー製造業景況指数7月は明暗、雇用はともに好調

更新日:2021年7月16日(金)

NY連銀・フィラデルフィア連銀製造業景況指数 2021年6月15日と第3木曜日が重なる月はNY連銀とフィラデルフィア連銀の製造業景況指数が同時に発表される月。この日同時刻に発表された2つの主要地区連銀7月製造業景況指数は明暗分かれる結果となりました。

NY連銀製造業景況指数は43。市場予想の18.0を大幅に上回って6月の17.4からも急騰。2004年4月(39.0)を17年3ヵ月ぶりに上回り、調査開始の2001年7月以降での最高を更新。
構成指数のうち、新規受注と出荷がいずれも17年2ヵ月ぶりで過去3-4番目の高水準となり、価格指数なども高止まり、総合指数を押し上げました。

一方のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は7月に21.9。市場予想の28.0を大幅に下回り、6月の30.7からも急低下。48年ぶり高水準となった4月(50.2)からは3ヵ月連続の低下で急ブレーキ。今年最低で7ヵ月ぶり低水準。主要構成指数が軒並み6月から低下し、期待指数も6月の69.2から7月は48.6へと5ヵ月ぶり低水準へ-20.6ポイントの急低下。NY連銀の期待指数の低下幅(47.7から39.5へと-8.5ポイント)を大きく上回る急減速。

そんななかにあって、双方ともに好調を維持したのが雇用指数。NY連銀の雇用指数は20.6となって6月の12.3から急騰、3年1ヵ月ぶりで過去4番目の高水準。雇用見通しは43.9となって2ヵ月連続で過去最高を更新。フィラデルフィア連銀の雇用も7月は29.2となり、4月(30.8)と6月(30.7)に次いで過去3番目の高水準。雇用見通しは56.6となり、4月(55.7)を上回って過去最高を更新。
雇用情勢の回復基調と今後のさらなる回復見通しだけは、主要2地区連銀で共通して好調を維持しています。

ただし、主要地区連銀の景況感の方向性を主導してきた感もあるこの2地区連銀のここまでの推移は、ISM製造業景況指数の方向感とも一致してきました。その2地区連銀の総合指数の方向性がここに来て逆行の兆しとなったことは、何らかの変調の兆しを示唆しているのかもしれません。

NY金・日足チャート 2021/6/10 - 7/1515日のNY金相場は+4.0ドル、0.22%の小幅高で3日続伸。6月16日(1861.4)以来1ヵ月ぶり高値圏でわずかに上値を伸ばす展開。前日からの米10年債利回り低下とドル安傾向の流れにサポートされ、1820ドル台後半での小幅揉み合いからロンドン時間にかけて小幅に水準を切り上げると前日高値を超えて1830ドル台半ばまで上昇。短期上値目標1830ドル近辺到達後の一段高となって多少の行き過ぎ想定水準、5月前半高値圏1840ドル台目前では失速、1830ドル台も維持できずにNY市場にかけては米長期金利反発とドル高への巻戻しも重石となってこの日の安値1820ドル近辺まで下押し。しかし長期金利の反発が限定的となって再び1.3%割れをうかがう展開となった流れを受けてNY午後には1830ドル台再トライへ。堅調さを維持しながらも200日移動平均線(1829.2)との攻防状態は続き、このまま上値トライ一服か、1840ドル台まで若干の行き過ぎを試す展開か。1820ドル近辺での足場固めも平行して進行中、比較的重要なサポートは1800ドル。

NYプラチナ・日足チャート 2021/6/10 - 7/15NYプラチナは+9.6ドル、0.85%の続伸。今年最大の急落となった6月17日(-86.7ドル、7.59%)の直前、6月16日(1141.9)の水準に急接近。ロンドン・NY市場でつけたこの日の高値では1145ドルまで上昇し、6月後半の急落分をほぼ取り戻した格好にも。小幅保ち合い上限1120ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標1140ドル台にもしっかり到達。ただし、NY引けにかけては1140ドル台を維持し切れず、1140ドル回復をかけた攻防状態で時間外へ。下値は1120ドル近辺までが新たなサポート候補にも、1140ドル台回復となれば多少の行き過ぎ想定水準としては6月半ばの戻り高値水準1170ドル近辺まで。

ドル円・日足チャート 2021/6/11 - 7/15ドル円は10銭余りのドル安円高、0.1%の小幅続落。前日からのドル安優勢の流れを受けて東京朝の110円近辺から、欧州時間序盤には109円70銭近辺まで下落。しかし保ち合い下限となる109円70銭付近では底堅く、1.3%付近で反発した米10年債利回りにも追随する形となってNY朝には110円台を回復。NY連銀製造業景況指数や失業保険申請件数などが好結果となったのに対し、6月鉱工業生産がやや低調となったことを受けて一時109円80銭台まで下押しも、すぐに110円台を回復する底堅さも。しかし、NY午後にかけて米10年債利回りが再び1.3%割れトライへと反落した流れにも連れて109円80銭近辺へと軟調推移。109円70銭の節目を維持できなくなれば、下げ三法の流れ進行へ、短期下値目安は5月後半安値圏108円80銭近辺まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/15終値とチャート

16日の国内金価格は+9円、0.13%高で5日続伸。5日続伸は3月、5月に続いて2ヵ月サイクルで今年3度め。5日続伸以上で合計+87円、1.25%高は2019年11月(+26円、0.47%)以来1年8ヵ月ぶりの小幅上昇。水準としては6月17日(7050)以来、1ヵ月ぶりの高値水準でその7050円にはわずかに届かず、7010円の節目上抜けに伴う短期上値目標7050円台が目前に迫りながらの足踏み状態。下落基調が続いた21日移動平均線(6949)がようやく下げ止まりつつあり、強気相場もようやく本格化の可能性。遅すぎた好転、とならなければ多少の行き過ぎ想定水準として6月高値から安値の半値戻し(7082)の重要水準が意識される可能性も。
週間ベースでは+87円、1.25%高で4週続伸。

プラチナ価格は+25円、0.57%の続伸。6月16日(4437)以来1ヵ月ぶり高値水準となり、4330円台の節目突破に伴う短期上値目標4380円近辺にしっかり到達。週末という日柄的にも水準的にも一服となりやすい状況ながら、堅調な流れが続くNY金やプラチナが多少の行き過ぎを試す展開となれば追随へ、4400円の大台を超えて4420円程度までの行き過ぎトライも。
週間ベースでは+220円、5.28%高で3週ぶりの反発。上げ幅としては3月末以来3ヵ月半ぶりで、今年5番めの大幅上昇。
※参考:金プラチナ国内価格7/16とチャート

2021年7月16日(金)時点の相場
国内金7,048 円 7/16(金) ▲9(0.13%)
国内プラチナ4,385 円 7/16(金) ▲25(0.57%)
NY金1,829.0 ドル 7/15(木) ▲4.0(0.22%)
NYプラチナ1,137.7 ドル 7/15(木) ▲9.6(0.85%)
ドル円109.83 円 7/15(木) ▼0.11(0.10%)

7/15(木)のその他主要マーケット指標

ミシガン大インフレ期待急騰で7月消費者信頼感は低調 7/17(土)

NY・フィリー製造業景況指数7月は明暗、雇用はともに好調 7/16(金)

PPIも3ヵ月連続過去最高更新、もFRB議長を信用してドル安 7/15(木)

コアCPIは29年7ヵ月ぶり高水準へと急騰、ドルも急騰 7/14(水)

NY連銀消費者調査でインフレ期待は2ヵ月連続過去最高 7/13(火)


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