金プラチナ短期相場観
国内金は長期上昇も短中期保合い、プラチナは短中長期上昇へ
更新日:2022年10月31日(月)
国内金価格は9月末から+85円、10月は1.01%高となり、3ヵ月続伸。3ヵ月続伸は2-4月に続いて今年2度め。ただし2-4月には合計1261円、17.4%の大幅上昇に対し、8-10月は合計230円、2.8%の小幅上昇。流れとしては4月20日の過去最高値8860円まで急騰後、調整局面を経て高値保ち合いを形成、足下では下値を切り上げながら上値も限定的。
それでも一目均衡表の月足では三役好転の強気相場を維持。
週足では二役好転・-役揉み合い。雲の上限(8186)を大きく上回り、基準線(8514)を少し上回るも、遅行線は26週前の水準(8238-8643)との揉み合い。
日足では二役好転・-役揉み合い。雲の上限(8524)をわずかに上回り、遅行線は26日前の水準(8403)を上回るも、間もなく下抜けの可能性も。基準線(8503)以上、転換線(8583)以下。
31日の国内金価格は週末から+5円、0.06%の小幅高で5日ぶりの反発。週末に20ドル超の続落となったNY金は週明け時間外には1640ドル台半ばで下げ渋り、金曜日に1円20銭超の反発で調整局面終了の可能性も示したドル円は週明けに148円台回復へと一段高。この流れにサポートされた国内金はゆるやかな軟調局面が続いてきたなかで下げ渋る形も、短期的には8550円の節目を下回った保ち合い崩れの流れが進行中。短期下値目安8430円近辺を目指す可能性は払拭し切れず。
国内プラチナ価格は月間で+506円、11.63%の大幅続伸。2021年2月(+600円、15.37%)以来、1年8ヵ月ぶりの急騰。
足下の急騰局面により、いくつかの節目を上抜ける形となり、長期的には下落局面からの反転基調が一段と進行。複数の抵抗線も上抜ける形となり、最後の抵抗線となりうる重要水準との攻防にも。
一目均衡表の月足では三役好転の強気相場が継続中。
週足でも三役好転、日足でも三役好転。
最も近いラインは日足・転換線(4727)。現状水準との差は131円。
31日の国内プラチナ価格は-9円、0.18%安で3日ぶりの反落。週末に20ドル弱の反落となったNYプラチナも週明け時間外は950ドルライン維持をかけた攻防となっての下げ渋り。これを反映して7年7ヵ月半ぶり高値からの反落も限定的となった国内プラチナ価格は短期上昇トレンドを維持。価格水準上昇に対してRSIなどオシレータ系指標の上値切り下げで逆行状態となり、失速感も高まる状況。これを強気パーフェクトオーダーと三役好転の勢いが上回ることになれば短期上値目標4910円台辺りを目指す流れ継続へ。
※参考:金プラチナ国内価格10/31とチャート
- 2022年10月31日(月)時点の相場
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国内金 : 8,528 円 10/31(月) ▲5(0.06%) 国内プラチナ : 4,858 円 10/31(月) ▼9(0.18%) NY金 : 1,644.8 ドル 10/28(金) ▼20.8(1.25%) NYプラチナ : 949.1 ドル 10/28(金) ▼18.3(1.89%) ドル円 : 147.48 円 10/28(金) ▲1.23(0.84%)
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