金プラチナ短期相場観

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イタリア以外は低下、ユーロ圏製造業PMIの回復基調は急失速

更新日:2024年7月2日(火)

ユーロ圏製造業PMI 2024年6月世界の主要国の製造業PMIでは、ユーロ圏だけが回復の遅れが目立つ状態が続くなか、ユーロ圏内ではギリシャとスペインの南欧勢にオランダも加わって牽引役となるも、ドイツ、フランスのビッグ2が低迷から脱却できない状況では力不足の状態に。
6月はユーロ圏の数値を下回るイタリアだけが前月からわずかに上昇、それ以外は総崩れ。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-2024年6月>+日米+ISM
1:ギリシャ:54.0=2年1ヵ月ぶり高水準の3月から3ヵ月続落、半年ぶりの低水準。17ヵ月連続節目50超。16ヵ月連続1位。
2:スペイン:52.3=2年2ヵ月ぶり高水準の前月から-1.7、3ヵ月ぶりの反落で2ヵ月ぶり低水準。5ヵ月連続50超。4ヵ月連続2位。
★米国:51.6=+0.3の続伸で3ヵ月ぶり高水準。6ヵ月連続50以上。
3:オランダ:50.7=1年9ヵ月ぶり高水準の前月から-1.8、6ヵ月ぶりの反落で3ヵ月ぶり低水準。3ヵ月連続50超。3ヵ月連続3位。
★日本:50.0=1年ぶり高水準の前月から-0.4の反落で2ヵ月ぶり低水準。2ヵ月連続50以上。
★米ISM:48.5=-0.2で3ヵ月続落、4ヵ月ぶり低水準。3ヵ月連続50割れ。
4:アイルランド:47.4=-2.4の反落で11ヵ月ぶり低水準。4ヵ月連続50割れ。3ヵ月連続4位。
★ユーロ圏:45.8=1年3ヵ月ぶり高水準の前月から-1.5の反落で2ヵ月ぶり低水準。24ヵ月連続50割れ。
5:イタリア:45.7=5ヵ月ぶり低水準の前月からわずかに+0.1、3ヵ月ぶりの小反発で2ヵ月ぶり高水準。3ヵ月連続50割れ。7位から上昇。
6:フランス:45.4=-1.0の反落で2ヵ月ぶり低水準。17ヵ月連続50割れ。5位から後退。
7:オーストリア:43.6=1年3ヵ月ぶり高水準の前月から-2.8、3ヵ月ぶりの大幅反落で2ヵ月ぶり低水準。9ヵ月連続40超、23ヵ月連続50割れ。6位から後退。
8:ドイツ:43.5=-1.9の反落で2ヵ月ぶり低水準。9ヵ月連続40超、24ヵ月連続50割れ。5ヵ月連続最下位。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年7月1日1日のNY金は週末から-0.7ドル、0.03%の小幅安で3日ぶりの反落。2330ドル台での保ち合い推移となったアジア時間には一時2330ドル割れの安値をつけ、週末安値をわずかに下回りながらも切り返すとロンドン・NY朝にかけては2340ドル台へと上昇。高値では週末高値に少し届かず、2350ドル手前で失速すると米10年債利回り上昇とドル高の流れに連れて急反落。ただしこの日の安値圏2330ドル近辺で下げ渋るとNY午後には2340ドル近辺へ。9日移動平均線(2339.0)に沿ってほぼ横ばい推移となり、21日移動平均線(2343.3)から2350ドルまでが目先の抵抗帯に。これを突破できれば反発局面再開で2400ドルの大台回復トライへ。下方向には2310ドルが重要な節目、割れると保ち合い傾向が崩れて一段安トライへ、2250ドル近辺までが短期下値目安に。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年7月1日NYプラチナは-25.4ドル、2.5%の反落で6月25日(986.4)以来、1週間ぶりの安値。アジア時間には1000ドル台での小幅揉み合い推移、ロンドン序盤に1010ドル台へと小幅に上昇して失速すると戻り売りの展開となって1000ドルの大台割れ。NY市場では990ドル割れへと一段安、ただしNY午後には下げ渋って990ドル台を回復。20日移動平均線(989.2)にサポートされた格好ながら、下げ止まり切れていない20日線とともに、もう少しの下落余地も。1000ドルの大台割れに伴う短期下値目安は980ドル程度まで。1020ドルが当面の上限となり、これを上抜けると6月高値更新トライへ、1040ドル台までが短期上値目標に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年7月1日ドル円は+58銭、0.38%の続伸で1986年12月23日(162.69)以来、37年半ぶりのドル高円安水準での一段高。東京朝には160円70銭台の安値をつけて161円10銭台へと反発も160円80銭台へと巻き戻し、荒っぽい展開を経て午後には161円台へと小幅に水準を切り上げて小康状態に。NY朝には米10年債利回り上昇にも連れて161円30銭台へと水準を切り上げ、6月のISM製造業景況指数が予想を下回ると161円近辺へと急落も、押し目買いとなって切り返すと161円60銭台へと一段高。161円70銭台の高値をつけて失速後も161円半ばを維持してNY終盤へ。短期的には159円90銭の節目上抜けに伴う上値目標161円近辺に到達してさらに一段高。過熱感も高止まりとなるなか、さらに上値トライへと向かえば次の目標は37年半前の水準、162円台後半へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/1終値とチャート

2日の国内金価格は+107円、0.81%の反発で5月22日(13332)以来、6週間ぶりの高値。13100円の節目上抜けに伴う短期上値目標13200円近辺に到達して若干のオーバーラン。強気のパーフェクトオーダー効果で一段高、といった格好にも。過熱感はないものの、円安効果で最高値圏も意識される水準へと押し上げられたことで、為替介入による急反落警戒感も。12990円が目先の下値サポート、これを割り込んだ場合の浅めの短期下値目安は12900円近辺、少し勢いが強まれば12800円近辺も。

国内プラチナ価格は-46円、0.83%の反落で6月26日(5494)以来、1週間ぶりの安値。21日移動平均線(5434)が下げ止まる前に上昇軌道の9日移動平均線(5534)を下抜け、短期トレンド崩れへと失速感が増す状態に。5490円の節目を割れると一段安の展開へ、21日線割れも濃厚となり、5400円の大台近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格7/2とチャート

2024年7月2日(火)時点の相場
国内金13,250 円 7/2(火) ▲107(0.81%)
国内プラチナ5,528 円 7/2(火) ▼46(0.83%)
NY金2,338.9 ドル 7/1(月) ▼0.7(0.03%)
NYプラチナ988.7 ドル 7/1(月) ▼25.4(2.50%)
ドル円161.47 円 7/1(月) ▲0.58(0.36%)

7/1(月)のその他主要マーケット指標

米5月求人件数は減少一服も、求人倍率はコロナ前の水準 7/3(水)

イタリア以外は低下、ユーロ圏製造業PMIの回復基調は急失速 7/2(火)

三角保合いで迎える国内金・プラチナ価格の7月相場 7/1(月)

PCEは予想通りで波乱なし、スーパーコアPCEサービスも低下 6/29(土)

回復途上のユーロ圏景況感指数、節目100手前で横ばい状態に 6/28(金)


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