金プラチナ短期相場観

世界のプラチナ需給 2024年第4四半期
更新日:2025年3月7日(金)
WPIC(World Platinum Investment Council)発表のプラチナ需給レポートによれば、2024年第4四半期の世界のプラチナ総需要は68.3トン。前期比+41.2%、前年比+22.0%で2四半期ぶりの高水準。投資需要が買い越し転換、宝飾品、自動車触媒需要も増加。
総供給量は60.3トンで前期比+8.1%、前年比+1.6%で2年2四半期ぶり高水準。需給バランスは8.0トンの供給不足。供給不足は2四半期ぶり。
※2024年通年での総供給量は226.9トン。前年比+2.5%で2年ぶり高水準。総需要は257.8トン。前年比+4.6%で2年連続増、8年ぶりの高水準。需給バランスは30.9トンの供給不足。供給不足は2年連続。
2025年見通しでは総供給217.8トン、需要244.2トンで26.4トンの供給不足。3年連続の供給不足となる見込み。★地上在庫は2022年の161.3トンから2025年には78.9トンへ、3年で半減となる見通し。
<供給>
■鉱山産出量:47.7トン 前期比+5.8%、前年比+1.7%、2四半期ぶり高水準。うち南アフリカ:36.1トン(前期比+10.6%、前年比+1.5%)、3年ぶり高水準。ロシア:4.5トン(前期比-15.1%、前年比+7.4%)。2カ国合計シェアは84.9%、2四半期ぶり高水準。
※2024年通年では180.6トン。前年比+3.4%で3年ぶり高水準。2025年見通しは171.3トン。
■リサイクル:12.6トン 前期比+18.1%、前年比+1.3%。2年ぶり高水準。※2024年通年では46.2トン、前年比-0.9%で2013年以降では最低。2025年見通しは46.5トンへと小幅増見込み。
自動車触媒の供給制約と宝飾品スクラップの減少からリサイクルの回復は限定的となる見通し。
<需要>
■自動車触媒:23.9トン 前期比+3.4%、前年比-5.5%、2四半期ぶり高水準。
※2024年通年では97.4トン、前年比-2.2%で4年ぶり減、2年ぶり低水準。2025年見通しは96.5トン、-0.9%で3年ぶり低水準となる見込み。
■宝飾品:16.2トン 前期比+7.2%、前年比+10.2%で4年ぶり高水準。
※2024年通年では62.0トン、前年比+7.8%で5年ぶり高水準。2025年見通しは63.0トン、6年ぶり高水準に。インドと欧米、中国でも増加見込み。
■工業用:17.0トン 前期比-1.8%、前年比-7.6%。5四半期ぶり低水準。
※2024年通年では76.6トン、前年比-0.5%で2年ぶり低水準。化学関連が-26.1%の大幅減、ガラス関連は+29.6%の大幅増。2025年見通しは65.8トン、5年ぶり低水準。
■投資:+11.2トン 2四半期ぶりの買い越し。現物投資:2.9トン、前期比-3.2%、前年比-15.6%で2四半期ぶり低水準。ETF関連:+4.4トン、2四半期ぶり買い越し。
※2024年通年では+21.8トン、2年連続の買い越しで4年ぶり高水準。現物投資:11.1トンで前年比-21.9%、ETF関連:+9.2トンで4年ぶりの買い越し。2025年は+18.8トン、-13.7%も3年連続買い越しへ。
★2024年通年で、需要全体における自動車触媒の占める割合は37.8%で3年ぶり低水準。2025年見通しでは39.5%へ。宝飾品は24.0%で2年ぶり高水準。2025年は25.8%。工業用は29.7%で4年ぶり低水準。2025年は26.9%。投資は8.5%で4年ぶり高水準。2025年は7.7%へ。
<価格と消費需要・ETF需要>
宝飾品需要と現物投資需要を合わせたプラチナ消費需要は19.0トン。前期比+5.5%、前年比+5.3%。7四半期ぶり高水準。
NYプラチナの第4四半期平均価格は974.0ドル。第3四半期の969.8ドルから小幅反発、2四半期ぶりの高値。ETFの買い越しで価格は上昇。
※2024年通年での消費需要は73.1トン。前年比+1.9%で4年ぶりの高水準。2025年見通しは74.1トン、5年ぶり高水準へ。
6日のNY金は+0.6ドル、0.02%の小幅高で4日続伸。2月26日(2930.6)以来、1週間ぶり高値圏で高止まり、下げ渋り。アジア時間の2930ドル台半ばが高値となって失速、米10年債利回り上昇にも連れてロンドン市場にかけて軟調推移で一時2900ドル割れ。これが安値となって切り返すと米10年債利回り低下と株安の流れに呼応する形でNY市場では2930ドル台まで急反発。しかしNY引け後には2920ドル割れへと反落。2940ドルの節目付近での抵抗感が強まる状況となって雇用統計待ちへ、節目突破なら最高値圏トライへ、短中期的には3000ドルの大台トライを目指す流れとなる可能性も。下方向へは浅めのサポート2900ドルを割れると2840ドル近辺が当面のサポート。
NYプラチナは+4.9ドル、0.50%の続伸で2月21日(987.7)以来、2週間ぶりの高値。アジア時間の980ドル台からロンドン序盤に970ドル割れへと下押し後に切り返し、NY市場では金の反発局面に追随、前日高値を超えて一時990ドル付近まで上昇。しかしNY午後には980ドル割れへと失速。980ドルの節目超えを維持し切れず、十字線を残して上抜け再トライか反落か、という状況に。再トライ成功なら1000ドルの大台回復トライへ。反落なら950ドル近辺が目先のサポート候補、その下は930ドルが当面のサポート、割れると900ドルの大台近辺へ。
ドル円は-85銭、0.57%の続落で10月3日(146.95)以来、5ヵ月ぶりの安値。東京市場では149円の節目を挟んでの攻防、朝には148円70銭台から149円30銭台へと反発。これが高値となって午後には149円を再び割り込んで軟調推移。ドル安円高の流れで東京市場終了時には148円80銭近辺、欧州時間には148円割れトライ、NY朝には147円30銭台まで一段安。149円の節目割れに伴う短期下値目安147円前半までしっかり下げたことで下げ渋るとNY午後には自律反発で148円30銭台へ、しかし148円台を維持できず147円後半での保ち合いに。短期的には下値トライ一服も、雇用統計の結果次第では多少の行き過ぎトライも。9月安値(139.58)から1月高値(158.87)の61.8%戻し(146.95)辺りまでが次の下値目安に。反発方向へは150円60銭の節目と20日移動平均線(150.69)が当面の上限。突破できれば底打ち、反転の流れへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/6終値とチャート
7日の国内金価格は-218円、1.43%の大幅続落で1月30日(15007)以来、5週間ぶりの安値。下げ幅としては今年の絶対値平均100円の2.18倍、今年3番めの大幅安。15320円が目先の上限となって失速、下落基調の9日移動平均線(15247)にも上値を押さえられ、円高圧力にも押されて調整局面再開の流れに。15130円の節目割れに伴う短期下値目安は12月安値(13896)から2月最高値(15739)までの38.2%戻し(15035)近辺まで、若干の下げ余地を残す状態。15330円超へと切り返す展開となった場合には反発局面形成へ、15440円程度までが短期上値目安に。
週間ベースでは-55円、0.36%安で3週続落。3週続落は2022年10月31日からの週以来、2年4ヵ月ぶり。
プラチナ価格は-40円、0.80%安で3日ぶりの反落。地合い回復に向けた流れは5000円の大台が壁となって跳ね返されて失速。再トライで5000円超へと切り返すことができれば今年高値(5311)から今年安値(4912)の38.2%戻し(5064)近辺までが短期上値目標に。戻り売りの流れが続いて4910円の節目を割り込むようだと一段安トライ、12月安値圏4860円近辺までが下値目標に。
週間ベースでは+46円、0.94%高で3週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格3/7とチャート
- 2025年3月7日(金)時点の相場
-
国内金 : 15,077 円 3/7(金) ▼218(1.43%) 国内プラチナ : 4,958 円 3/7(金) ▼40(0.80%) NY金 : 2,926.6 ドル 3/6(木) ▲0.6(0.02%) NYプラチナ : 979.7 ドル 3/6(木) ▲4.9(0.50%) ドル円 : 147.98 円 3/6(木) ▼0.85(0.57%)
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