金プラチナ短期相場観

関税戦争激化の3月、円高一服なら国内金価格の調整も一服へ
更新日:2025年3月10日(月)
トランプ米大統領はこの週末、「停戦と和平合意成立までロシアへ大規模制裁と関税を検討」との発言。12日には予定どおり、全ての鉄鋼・アルミニウム輸入における25%関税を発動予定。10日には中国が対米報復関税第2弾として、米国から輸入する大豆やトウモロコシなどに最大15%の追加関税を発動。元BOC総裁で前BOE総裁のマーク・カーニー次期カナダ首相も対米報復関税継続を表明。
貿易戦争激化による影響は、市場ではリスク回避の流れとなって為替もドル安円高の流れに。ドル円は1月10日の158円台からこの週末には一時147円割れへ、2ヵ月で12円もの円高に。
この影響で国内金価格も2月半ばの最高値更新を最後に下落局面へ。1ヵ月で600円、4%ほどの調整局面が進行。
関税戦争一服か、織り込み進行でリスク回避一服などから、やや一方的となったドル安円高の流れの巻き戻しとなれば、国内金価格の調整局面も一服へ。時間的、値幅的、状況的にも、そんなタイミングに入りつつある可能性も。
2920ドル付近で週末を終えたNY金、週明け時間外は2920ドル台前半での小幅保ち合い。NYプラチナは週末の水準を維持して970ドル付近での推移。ドル円は週末の148円近辺から大きく水準を切り下げて147円半ばから前半での軟調スタート。
10日の国内金価格は先週末から+11円、0.07%の小幅高で3日ぶりの反発も限定的。ゆるやかに下落し始めた21日移動平均線(15365)の下で右肩下がりの9日移動平均線(15197)がレジスタンスラインとなっての下落基調継続中の一服。引き続き15130円の節目割れに伴う短期下値目安、12月安値(13896)から2月最高値(15739)の38.2%戻し(15035)近辺まで若干の下げ余地を残す状態。レジスタンスライン上抜けへと切り返すことができれば徐々に地合い回復へ、15330円の節目を突破すると一定の反発局面形成へ、15440円程度までが短期上値目標。
一目均衡表では基準線(15373)を下抜けた転換線(15199)を下回り、一役逆転。今週末には15000円、25日には15300円台へと水準を切り上げる雲の上限がサポートとなり続けるかどうか。その前に26日前価格(15081)をわずかに上回る遅行線は今週末に15300円台へと急騰する価格ラインとの攻防。上昇トレンド中の調整局面ではしばしば見られる、遅行線が価格ラインにぶつかって跳ね上がる展開とならなければ二役逆転へ。
プラチナ価格は-34円、0.69%の続落で今年安値となった2月28日(4912)以来、10日ぶりの安値。今年安値圏での小幅保ち合い形成となって下げ渋るか、戻り売り継続で一段安トライへと向かうのか、今年最初の正念場。今年安値を更新し、4910円の節目を割り込むようなら下値トライ継続へ、12月安値圏4860円近辺までが短期下値目安。円高の巻き戻しなどで5000円の節目超えへと切り返すことができればいったん底打ち、5060円程度までが短期上値目標。
一目均衡表では急降下する転換線(4955)に上値を押さえられ、三役逆転の弱気相場が継続。地合い回復に向けては転換線上抜けが必須。その前に、12月安値からゆるやかに下値を切り上げる、中期三角保ち合い下限ライン維持が喫緊の課題。12月安値も下回るようだと中期的な流れも大きく崩れる可能性も急浮上。今年安値からの二番底、それがダメなら12月安値からの二番底で切り返す展開となれば、当面の底打ちとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格3/10とチャート
- 2025年3月10日(月)時点の相場
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国内金 : 15,088 円 3/10(月) ▲11(0.07%) 国内プラチナ : 4,924 円 3/10(月) ▼34(0.69%) NY金 : 2,914.1 ドル 3/7(金) ▼12.5(0.43%) NYプラチナ : 966.5 ドル 3/7(金) ▼13.2(1.35%) ドル円 : 148.01 円 3/7(金) ▲0.03(0.02%)
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