金プラチナ短期相場観

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米耐久財受注は回復基調継続、コア受注は前年比プラス圏回復

更新日:2020年8月27日(木)

製造業コア受注(前年比) 2020年7月米商務省が発表した7月の耐久財受注は前月比+11.2%。市場予想の+4.5%程度の倍以上、6月の+7.7%からも急増、これで5月の前月比+15.0%以降3ヵ月連続でのプラス圏推移となり、3-4月の大幅マイナス(-16.7%、-18.3%)からの回復基調が続いていることを示す結果に。
同様に、輸送用機器を除く耐久財受注も7月は前月比+2.4%となり、3ヵ月連続の増加。
民間の設備投資の先行指標とされるコア受注(航空機を除く非国防資本財)も7月は前月比+2.4%で3ヵ月連続の増加。
GDPの設備投資算出要素となるコア資本財(航空機を除く非国防資本財)の出荷、いわゆる製造業出荷も7月は前月比2.4%。これも3ヵ月連続の増加となり、いずれも10年前後ぶりの急減となった4月以降、着実に回復傾向は続いています。

コア受注を前年比で見ると、7月は速報ベースで前年同月比+0.05%。3月に前年割れ(-1.06%)となり、4月には前年比-8.17%となって3年9ヵ月ぶりの落ち込み。5月も-7.31%と低迷し、6月には-0.13%へと急回復。そして7月はコロナ前の2月(前年比+2.34%)以来、5ヵ月ぶりのプラス圏回復見込みとなっています。

そもそも、前年比で見ると、今回のコロナショックによる落ち込みは、リーマンショック後のボトムとなった2009年4月の前年比-31.75%の4分の1強に過ぎません。前年割れとなった期間もリーマン後は2008年8月から2009年12月まで、17ヵ月続いたのに対し、今回はわずか4ヵ月で終えようとしています。前年割れの期間だけで見れば2014年11月から2016年12月まで26ヵ月連続というケースもありました。

比較的浅めの落ち込みと、短期間での回復という意味ではISM製造業景況指数も同様の傾向を示し、マークイットの製造業PMIでも8月速報では53.6となって1年半ぶり高水準となっています。

少なくとも、コロナショックからの回復軌道で製造業は、牽引役の一部にはなっている様子です。
ただし、コア受注が以前の好調期だった前年比+5%前後での推移に戻るには、もう少し時間が必要となりそうです。

NY金・日足チャート 2020/7/23 - 8/2626日のNY金相場は+29.4ドル、1.53%の大幅高で3日ぶりの反発。8月19日(1970.3)以来、1週間ぶり高値となって直近の保ち合い水準を回復。時間外は1930ドル台からの戻り売り、ドル高と長期金利上昇に押されてロンドン時間には前日安値圏1920ドル近辺まで下落、NY朝には米7月耐久財受注の好結果を受けて一段安。前日安値を下回り、一時1908ドルまで下落して短期下値目安1910ドル台にもあらためてしっかり到達した形にもなり、短期調整局面を終えた可能性も。パウエルFRB議長講演を前に極端な流れは是正すべきとばかりにNY市場ではドル高の巻戻しとともに急反発の展開へ。米国がこの日、南シナ海での人工島建設に関与した中国企業や個人への制裁を発表したことにより緊張感が高まったことも影響した様子でNY午後には1950ドル台、引け後には1960ドルまで上昇。パウエル議長のハト派発言を期待しての下ヒゲ陽線で反発の兆しにもなり、20日移動平均線(1982.6)、2000ドルの大台などが上方向への目安に。期待はずれから下値再トライとなって1920ドルを割り込むようなら8月安値圏、1880ドル近辺までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2020/7/23 - 8/26NYプラチナは+5.8ドル、0.62%の続伸で8月19日(956.3)以来、1週間ぶりの高値。金との連動モードに回帰、時間外には930ドル台から920ドル台へと軟調推移、NY朝の急落局面では915ドルまで、NY午後には940ドル台へと急反発。金と同様に20日移動平均線(955.9)が目先の上値目安、これを超えると980ドルの節目が今年高値圏再トライへの攻防ライン。下方向へ920ドルのサポート割れの場合には900ドル近辺を目安に下値再トライへ。

ドル円・日足チャート 2020/7/23 - 8/26ドル円は40銭超、0.41%のドル安円高となって4日ぶりの反落。前日上昇分を帳消しにして106円割れ。107円台前半を目標とした上値トライはパウエル講演前のフライングで失敗。東京朝の106円50銭台、前日高値付近がこの日の高値となって戻り売り優勢の展開へ。欧州時間には106円10銭台で下げ渋るとNY朝には耐久財受注の好結果を受けて106円40銭台まで急反発。ジャクソンホール後に予想される流れへの逆行はここまでが限度となり、戻り売り再開。南シナ海を巡る米中対立懸念の他、この日はFRB高官での最タカ派、カンザスシティ連銀ジョージ総裁がインフレ目標2%超え容認発言。パウエル発言への伏線ともとれるような発言もドル安材料に。結果106円割れ、今朝の東京時間には一段安となって105円80銭近辺まで下押し後には106円台へと反発する場面もあり、一方的な流れにもならず。保ち合いレンジを105円70銭から106円40銭までに縮小する形となり、下方向へ抜け出した場合には7月安値圏104円台前半までが下値目安に。上方ブレイクなら7月後半高値圏107円台前半が上値目標。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/26終値とチャート

27日の国内金価格は+50円、0.69%の続伸。8月19日(7414)以来、1週間ぶり高値となって先週末の戻り水準7263円をわずかに上抜け。短期調整局面一服から、反発への可能性を示す状態にもなり、パウエルFRB議長講演が市場の期待どおりハト派寄りとなれば株高とともに金の反発基調も継続へ。目先の上値目標としては21日移動平均線(7332)近辺まで。失業保険申請件数や米中関係の動向などもサポート材料に加われば最高値(7676)から8月25日(7191)までの38.2%戻し(7376)近辺が次の上値目安にも。逆の展開で7190円割れとなれば7100円近辺までが下値目安にも。

プラチナ価格は+9円、0.26%の小幅高で3日続伸。下降し始めた21日移動平均線(3483)から、これを下抜けて推移する9日移動平均線(3464)辺りまでが目先の抵抗水準候補。この水準を突破することができれば8月高値(3655)から8月安値(3379)までの半値戻し(3517)近辺が上値目安に。3370円台のサポートを割れるようだと7月末安値圏3330円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格8/27とチャート

2020年8月27日(木)時点の相場
国内金7,266 円 8/27(木) ▲50(0.69%)
国内プラチナ3,459 円 8/27(木) ▲9(0.26%)
NY金1,952.5 ドル 8/26(水) ▲29.4(1.53%)
NYプラチナ939.8 ドル 8/26(水) ▲5.8(0.62%)
ドル円105.94 円 8/26(水) ▼0.44(0.41%)

8/26(水)のその他主要マーケット指標

インフレ2%超容認でドル安金急騰は一瞬、実質金利上昇で反落 8/28(金)

米耐久財受注は回復基調継続、コア受注は前年比プラス圏回復 8/27(木)

ドイツ景況感回復継続でユーロ高ドル安も金利上昇で金の調整継続 8/26(水)

シカゴ連銀全米活動指数も7月に急失速、ドル安巻戻しで金も失速 8/25(火)

高値再トライか調整幅拡大か、ジャクソンホールが分岐点 8/24(月)


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