金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

株と金が同時に上昇、先に下落するのはどっち?

更新日:2014年6月23日(月)

FOMCでの低金利長期化観測は株式市場でも金市場でも好感され、主要株価は以前からの上昇基調が継続、金相場も短期的には上昇の勢いを加速させました。
どちらかと言えば、逆相関関係のイメージもある株価と金。NYダウとNY金相場の関係で見ると、現時点ではやや逆相関関係にありますが、短期的には正の相関関係を強める場合もあります。30日間の相関係数は、3月上旬には0.90台まで上昇していました。イエレンFRB議長体制での初回FOMCに向け、やはり緩和期待の高まりにより株価も金も上昇していた時期でした。
しかし、株価と金が同じ方向に動く期間は、決して長くは続きません。今回もどちらかが先に下落する可能性も高まります。

NYダウは20日に過去最高値を更新していますが、RSIは10日のピークよりも大きく低下しています。他のオシレータ系指標でも同様の傾向が見られます。いわゆるダイバージェンス、価格上昇に対してその勢いは減速する、逆行現象となっています。
NASDAQも今年高値を更新していますが、やはりRSIはピークよりも低下。
ドイツDAXは、終値ベースの過去最高値を10日に更新していますが、ザラ場ベースの高値は20日に更新しています。RSIを見るとやはりピークから大きく低下しています。
日経平均も1月末以来の高値水準に到達していますが、同じようにRSIは逆行。日米欧の主要株価指数全てにおいてダイバージェンスの状態が確認されます。

今回は、株価が先に下落する可能性がかなり高そうにも見えます。
なお、NY金相場の場合は、価格上昇に対してRSIも上昇。
ただ、RSIが94.7と過熱感MAXの状態。こちらも、純粋に買われ過ぎからの反落が懸念されるところです。

週明けの国内金価格は0.07%の小幅高で4営業日続伸。第2目標水準4,610円近辺に完全に到達し、過熱感も高止まり、通常ならいったんはそれなりの反落となる確率が高い状況。方向感は上向きの勢いを強めているものの、さらに上値を目指す為にはパワー不足。適度な押し目を挟んでパワーを溜め込む必要が。

プラチナは0.64%安となり、4営業日ぶりの反落。今年最高値圏に近づくと上値が重くなり、高値圏での揉み合い状態を形成中。ほぼ重なり合う9-21日移動平均線にちょうどサポートされた状態は、上下の節目5,020-5,130円の中ほどに位置し、しばらくはこのレンジ内推移継続か。ただし上値は切り下げつつ、下値もゆるやかに切り上がる三角保ち合いの形状を示し始め、いずれ大きく動き出す可能性も。上限上抜けなら今年最高値トライへ、下限を割れるとやや大きめの下落となり、中期上昇トレンドにも影響が及ぶ可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格6/23とチャート

2014年6月23日(月)時点の相場
国内金4,608 円 6/23(月) ▲3(0.07%)
国内プラチナ5,088 円 6/23(月) ▼33(0.64%)
NY金1,316.6 ドル 6/20(金) ▲2.5(0.19%)
NYプラチナ1,457.3 ドル 6/20(金) ▼17.2(1.17%)
ドル円102.08 円 6/20(金) ▲0.14(0.14%)

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