金プラチナ短期相場観

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米8月製造業受注は前月比+2.3%で11カ月ぶりの伸び率も

更新日:2018年10月5日(金)

製造業受注 2018年8月米商務省が発表した8月の製造業受注は前月比+2.3%。市場予想の+2.1%を上回り、昨年9月(+2.9%)以来11カ月ぶりの伸び率。
7月の-0.8%は-0.5%へと上方修正され、3カ月平均では8月に+0.8となり、13カ月連続のプラス圏推移となっています。2011年5月(2009年6月から24カ月連続)以来、9年3カ月ぶりの好調期を形成していることになります。

ただし、航空機を除いた非国防資本財の受注、コア受注では前月比-0.9%となり、速報値の-0.5%から下方修正。
民間設備投資の先行指標とされるこの指標では3月(-1.0%)以来、5カ月ぶりの減少となっています。

また、航空機を除いた非国防資本財の出荷、コア出荷では前月比-0.2%となり、速報値の+0.1%から下方修正。
GDPの設備投資算出に用いられるこの指標でも3月(-0.7%)以来、5カ月ぶりの減少となっています。

第2四半期には7.4%の高成長となったGDPの第3四半期に向けてはややマイナス材料となり、設備投資減少の兆しとともに好調が続く米製造業の減速への可能性も示す結果となっています。

NY金・日足チャート 2018/8/30 - 10/44日のNY金相場は-1.3ドル、0.11%の小幅続落。前日の米経済指標の好結果やパウエルFRB議長のタカ派発言を受けての金利急騰は一服、ドル高は巻き戻しの展開となり、NY金は時間外から堅調推移となってNY午前には1210ドルまで上昇。しかし、ドル売り一服とともに反落すると元の水準へと行って来い。2日連続で下値は1200ドルの大台ライン付近で下げ渋ったものの上値は3日連続で1210ドル近辺で押さえられる形に。目先は1210ドルと1190ドルが上下の節目となり、保ち合い上方ブレイクとなれば8月急落前の保ち合い水準1220ドル台までが上値目標に。下方ブレイクの場合には下値再トライの展開で今年安値圏1160ドル台までが目標水準に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/8/30 - 10/4NYプラチナ相場は-11.2ドル、1.34%の大幅安となって5日ぶりの反落。NY朝までの上昇局面では820ドル台半ばから830ドル台半ばまで水準を切り上げるも前日高値に及ばず失速。860ドル近辺を目指した上値トライの流れも腰折れとなり、ダブルトップ形成の可能性を残しての反落。50日移動平均線にサポートされ、ネックライン付近となる810ドルが重要な節目水準となり、これを割り込めば下値トライ再開となって今年安値圏770ドル台を目指す流れに。切り返して840ドルの節目を超えることができれば6月後半の高値圏870ドル台までが上値目標にも。

ドル円・日足チャート 2018/8/31 - 10/4ドル円は50銭超のドル安円高となって反落。東京時間朝の114円50銭台がこの日の高値となって伸び悩み、徐々に調整圧力が強まる展開に。6日ぶりの反落となったNYダウが下げ幅を拡大し、株安の流れが強まったNY時間には114円を割り込んで113円60銭台まで急落。株の下げ止まりとともに持ち直すと今朝の東京市場では114円台を回復。114円台後半まで上値を伸ばす可能性もあった流れは巻き戻され、目先は114円半ばと113円半ばが上下の節目となり、雇用統計待ち。賃金上昇加速となってドル高の流れ再開で上方向へと抜け出した場合には、2016年12月高値118円60銭台から今年安値104円60銭台までの76.4%戻しとなる115円30銭台までが上値目標に。ネガティブな結果にドル安円高となって113円台半ばを割り込んだ場合には112円台半ばまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/4終値とチャート

5日の国内金価格は-18円、0.38%の続落。4月高値から8月安値までの半値戻し(4724)達成による一服感で上値目標4750円近辺には届かず、円安基調の大幅調整により未達のまま失速。ただし、今朝の東京市場では円安方向へと切り返しており、調整局面拡大は回避方向。しかし、この後の展開は雇用統計次第。賃金上昇加速で米長期金利一段高の場合には、行き過ぎるとドル高でも株安による円高も警戒されるところ。目先、4730円超へと高値更新となれば次の上値目標は4770円近辺まで。調整方向への目安としては9月後半の保ち合い水準4650-4670円台辺りまで。
週間ベースでは+82円(1.77%)の反発。上げ幅としては1月第1週(+96円、1.91%)以来9カ月ぶり、今年2番めの大幅高。

プラチナ価格は-13円、0.4%の続落。上値目標3270円近辺を目指した流れは3258円までと少し届かずに失速。雇用統計待ちで仕切り直しとなり、あらためて3260円超へと上方向への流れ再開となれば次の目標水準は3300円の大台ライン付近まで。調整局面拡大となれば90日移動平均線(3194)辺りまででサポートされるかどうか。
週間ベースでは+74円(2.34%)で反発。
※参考:金プラチナ国内価格10/5とチャート

2018年10月5日(金)時点の相場
国内金4,702 円 10/5(金) ▼18(0.38%)
国内プラチナ3,236 円 10/5(金) ▼13(0.40%)
NY金1,201.6 ドル 10/4(木) ▼1.3(0.11%)
NYプラチナ824.5 ドル 10/4(木) ▼11.2(1.34%)
ドル円113.91 円 10/4(木) ▼0.57(0.50%)

10/4(木)のその他主要マーケット指標

失業率は48年ぶり低水準でも賃金上昇率は加速せず 10/6(土)

米8月製造業受注は前月比+2.3%で11カ月ぶりの伸び率も 10/5(金)

貿易戦争懸念にも9月ISM非製造業景況指数は21年ぶり高水準 10/4(木)

EU対イタリア、ユーロコイン指数とイタコイン 10/3(水)

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