金プラチナ短期相場観

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NY連銀製造業景況指数、10月は好調維持も暗雲も

更新日:2018年10月16日(火)

NY連銀製造業景況指数 2018年10月10月のNY連銀製造業景況指数は21.1。市場予想の20.0を上回り、9月の19.0からも上昇。6カ月平均では22.23となり、1月(22.38)以来9カ月ぶり高水準となり、好調を維持する状況となっています。

新規受注は22.5で13カ月ぶりの高水準、出荷も26.3で7カ月ぶりの高水準となった一方で、仕入れ価格は42.0で9カ月ぶりの低水準、販売価格も14.3で4カ月連続の低下で10カ月ぶりの低水準となり、インフレ圧力の低下が目立ちます。また、雇用指数も9.0で5カ月ぶりの低水準、平均労働時間は0.2となって1年3カ月ぶりの低水準となり、雇用もやや低調。

また、受注残は-8.4で10カ月ぶりのマイナス圏、昨年12月(-8.7)以来の低水準で需要が強くはないことを示す結果となっています。

さらに、今後の見通しを示す期待指数は29.0となって半年ぶりの低水準。販売価格見通しの23.5は13カ月ぶりの低水準となり、雇用見通しは13.0で昨年4月以来、1年半ぶりの低水準。
設備投資も16.0と1年2カ月ぶりの低水準となり、テクノロジー支出指数は9.2で昨年3月以来、1年7カ月ぶりの低水準。

NY連銀管轄地区の製造業は、10月も好調を示しながらも、先行き不安を示す数値も目立ち、暗雲が漂い始めた可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2018/9/11 - 10/1515日のNY金相場は+8.3ドル、0.68%の反発で7月31日(1233.6)以来、2カ月半ぶりの高値水準に。為替条項への警戒感から東京市場午後からは株安円高が急進、欧州市場ではドイツ・バイエルン州選の結果は織り込み済みとなってユーロの買い戻しが進行。相対的なドル安に加え、サウジアラビアの記者失踪問題などもドル売り要因となった模様で時間外には1236ドル台まで上昇し、NY市場ではやや値を戻す展開に。抵抗線となる可能性もあった90日移動平均線(1226.1)を4月24日以来、半年ぶりに上抜けたことも加速要因となって一段高。目標水準、4月高値から8月安値までの38.2%戻し(1244.4)には少し届かず、若干の上値余地を残す状態か。

NYプラチナ・日足チャート 2018/9/11 - 10/15NYプラチナ相場は+6.3ドル、0.75%の反発。欧州時間からの堅調推移では一時7月10日(858.6)以来、3カ月ぶり高値水準となる850ドル台半ばまで上昇。しかし、NY市場での調整局面では850ドル台を維持できず、長めの上ヒゲを残す形となって850ドルの節目超えトライにも失敗。やや下値警戒感も高まる状態となり、840ドルを割れると調整局面形成へと向かい、810ドル台辺りまでが下値目安に。ただし9-90日移動平均線が集中する830ドル付近がサポートにも。あらためて850ドルの節目を突破できれば1月高値から8月安値までの38.2%戻し、861.7ドル近辺が上値目安に。

ドル円・日足チャート 2018/9/11 - 10/15ドル円は40銭超のドル安円高で反落。日経平均の大幅下落が重石となり、112円を割れると欧州時間には9月13日(111.18)以来、1カ月ぶり安値水準となる111円60銭台まで下落。しかし、4月以降の半年間サポートラインとなってきた90日移動平均線(111.50)も意識され、この水準では底堅さも。NY市場では111円80銭を挟んでの揉み合い状態となり、今朝の東京市場では日経平均の反発スタートにも連れてわずかに堅調推移。一本調子の円高ドル安基調が続いたことで買い戻しも入りやすく、3月から10月までの23.6%戻しライン、112円20銭近辺までが戻りの目安となりやすく、逆に90日移動平均線を割り込むようだと38.2%ライン、110円70銭台辺りまでが次の下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/15終値とチャート

16日の国内金価格は+15円、0.32%高で3日続伸。2週間前の高値4725円をわずかに上回り、7月20日(4744)以来、ほぼ3カ月ぶりの高値水準に。円高圧力をNY金の反発にカバーされての上昇も、節目の4730円を超えられず。この水準は4月高値から8月安値までの半値戻し(4724)にも相当し、上値を押さえられやすい水準。ただし円高一服とNMY金の一段高の可能性もあり、4730円超へと抜け出すことができればさらに上値を伸ばす展開も予想され、7月高値圏4830円台までが次の上値目標に。

プラチナ価格は+5円、0.15%の小幅高で3日続伸。円高をカバーするNYプラチナの上昇にもやや勢いがなく、むしろ失速への警戒感も高まる状況に国内価格も伸び悩み。9日移動平均線(3229)に続いて21日移動平均線(3192)も90日移動平均線(3181)を上回り、価格ラインを含めて上から昇順に並ぶパーフェクトオーダーを完成し強気相場を示す状態も、90日移動平均線の下落基調が続いていることが上昇圧力を半減。この位置関係を維持して90日線が下げ止まり、上向き始めるようだと当面の上値目標3320円台への到達確率も急上昇、だが。
※参考:金プラチナ国内価格10/16とチャート

2018年10月16日(火)時点の相場
国内金4,729 円 10/16(火) ▲15(0.32%)
国内プラチナ3,245 円 10/16(火) ▲5(0.15%)
NY金1,230.3 ドル 10/15(月) ▲8.3(0.68%)
NYプラチナ846.3 ドル 10/15(月) ▲6.3(0.75%)
ドル円111.75 円 10/15(月) ▼0.44(0.39%)

10/15(月)のその他主要マーケット指標

貿易と欧州リスクを反映、ZEWドイツ景況感も3カ月ぶりの急反落 10/17(水)

NY連銀製造業景況指数、10月は好調維持も暗雲も 10/16(火)

三役好転で短期的には強気相場入りの国内金価格の警戒感 10/15(月)

ミシガン大消費者信頼感指数の低下要因は実質所得の期待値低下 10/13(土)

ダウは2日で1300ドル超下落、世界同時株安2周めで金急騰 10/12(金)


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