金プラチナ短期相場観

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ドイツ10月輸出は予想外に過去最大、内需の弱さ鮮明に

更新日:2019年12月10日(火)

ドイツ貿易収支 2019年10月ドイツ連邦統計庁が発表した10月の貿易統計で、貿易収支は215億ユーロの黒字。市場予想の193億ユーロを大幅に上回り、9月の212億ユーロからも黒字幅を拡大し、3月(223億ユーロ)以来7カ月ぶりの高水準。
ドイツの貿易黒字が最大となったのは2016年3月の255億ユーロ。それから3年半余り、伸び悩む状態が続きます。2018年12月には140億ユーロまで、約3年ぶり低水準へと黒字幅を縮小しましたが、今年に入ってからは再び拡大傾向となり、直近2カ月は連続で前年同月比プラス、6カ月間では4カ月が前年比プラスとなっています。

貿易黒字の再拡大傾向を支える輸出額は、10月は1195億ユーロとなって過去最大。これまで過去最大だった3月の1182億ユーロを上回り、7カ月ぶりの過去最大更新。10月の輸入は980億ユーロとなり、過去最大となった昨年10月の985億ユーロに次ぎ、1年ぶりで過去2番めの高水準。
輸出入ともに昨年末の落ち込みからの回復基調が進行しています。
ドイツでは製造業景況感の低迷が長らく続き、未だ低水準ながらもようやく反発、回復への兆しも見られる状態を、この貿易収支がサポートするような状況にもなっているようです。

ドイツ製造業受注 2019年10月ただし、先週発表された10月の鉱工業生産、製造業受注などのハードデータではまだ低迷が続きます。
10月の鉱工業生産指数は99.4となって2015年11月(99.3)以来、3年11カ月ぶりの低水準、12カ月連続の前年割れ。2017年11月の108.1をピークに低下基調も継続中となっています。

製造業受注では、8月に指数が100.4となって2016年9月(100.2)以来、2年11カ月ぶり低水準。9月には101.9へと反発後、10月は101.5へと反落。2017年後半に110ポイント台でピークアウトした流れが続き、足下ではようやく下げ渋りの兆候も、といった状態です。しかし、昨年8月以降、前年割れの状態が1年2カ月継続中です。
また、国外受注は2年9カ月ぶり低水準となった2月の101.2がボトムとなり、10月は107.7。反発傾向となっているのに対し、国内受注の10月は93.3で2012年11月(93.1)以来、6年11カ月ぶり低水準。

輸出大国のドイツは世界の貿易低迷、自動車産業の変化と外需低迷の影響が大きく、製造業の不振が続きましたが、今年春以降は外需と内需では完全に逆行状態となっています。
ドイツは今、外需よりも内需の弱さが鮮明となってきているようです。

NY金・日足チャート 2019/11/4 - 12/99日のNY金相場は-0.2ドル、0.01%の小幅続落で11月27日(1460.8)以来、10日ぶりの安値水準。雇用統計直後に1460ドル台まで下げて以降、週をまたいで1460ドル台での推移が続き、NY朝につけた高値も1470ドルにわずかに届かず。この日の値幅6.8ドルは今年の平均16.2ドルの半分以下、5月末以来でこの半年余りでは最小。本日のFOMCから始まる一連の重要イベントを前に市場全体が様子見状態に。1460ドル台を中心に下は1450ドルまで、上方向には1480ドル台までのレンジ内推移はおそらく週後半までは続くことにも。

NYプラチナ・日足チャート 2019/11/4 - 12/9NYプラチナは-0.4ドル、0.04%の小幅安で4日続落。直近3日は連続で下ヒゲ長めの十字線に近い足型となって900ドル付近での保ち合い推移となり、反発したくてもし切れない状態が続き、気が付けば方向感も中立に、という状況に。やはり週後半まではレンジブレイクの動きとはなり難いとは思われるものの、890ドルから910ドル台前半までのレンジを抜け出すようなら、抜け出した方向へと動き出す可能性も。下方向には8月末急騰の起点850ドル台が目安となり、上方向には11月高値960ドルが目標水準に。

ドル円・日足チャート 2019/11/5 - 12/9ドル円は先週末からほぼ変わらず、108円60銭近辺での小動き。東京午後から欧州時間にかけては株価の伸び悩みにも連れて円高優勢の展開となり、108円40銭台まで下落。しかし、11月末以降の安値で現状のサポート水準にもなっているこの水準では底堅く、NY時間には再び108円60銭台まで反発。日々上値を切り下げながら、108円40銭ラインとで三角保ち合いを形成も、上方向には200日移動平均線(108.83)から109円ラインが堅めの抵抗水準にも。週後半にこの水準を上抜けることができれば109円半ばまで上値を伸ばす展開へも。108円40銭割れの場合には108円近辺までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/9終値とチャート

10日の国内金価格は前日から変わらず。市場全般の様子見状態を反映し、11月26日の5569円、9月30日の5566円をわずかに下回る5560円台でサポート水準を形成する可能性も残して下げ渋り。ただし、短期的な流れとしては下方向優勢へと傾斜しつつある状態。米11月CPIでインフレ上昇、FOMCでのタカ派見通し、米11月小売売上高の好結果などのいずれか、もしくは15日予定の追加関税見送りとなれば下押し圧力が強まる展開となり、下値目安5490円近辺を目指す流れ加速へ。

プラチナ価格は-6円、0.18%安となって4日続落。下値目安3300円近辺を目指す流れがジワリと進行も、NYプラチナの下げ渋る状態が目先の下支え要因にも。ただ、時間外のNYプラチナも890ドル台後半から半ばへとジワリと軟調推移。890ドルを割れるようだと一段安となって国内価格もこれに追随する展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格12/10とチャート

2019年12月10日(火)時点の相場
国内金5,565 円 12/10(火) +-0(0.00%)
国内プラチナ3,386 円 12/10(火) ▼6(0.18%)
NY金1,464.9 ドル 12/9(月) ▼0.2(0.01%)
NYプラチナ898.5 ドル 12/9(月) ▼0.4(0.04%)
ドル円108.60 円 12/9(月) ▲0.02(0.02%)

12/9(月)のその他主要マーケット指標

中国の自動車販売台数は17カ月連続前年割れ、年間でも続落へ 12/11(水)

ドイツ10月輸出は予想外に過去最大、内需の弱さ鮮明に 12/10(火)

雇用統計で急落の金価格、低インフレでサポートも 12/9(月)

米11月雇用統計は予想以上の好結果、賃金上昇率は減速基調 12/7(土)

米10月貿易赤字は予想以上に縮小、貿易額も減少傾向継続 12/6(金)


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