金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏製造業PMI、回復基調は3カ月続かず

更新日:2019年12月17日(火)

ユーロ圏・独・仏・米製造業PMI 2019年12月速報マークイット発表のユーロ圏製造業PMIの12月速報値は45.9と予想を下回って2カ月前の水準へと反落。これで11カ月連続の節目50割れとなり、9月の45.7で底打ちした可能性を残して11月の46.9まで2カ月連続で上昇していましたが、3カ月続伸とはならず。回復基調は3カ月続かなかったことに。なお、2017年12月の60.6でピークアウトして以降、3カ月連続上昇は一回もなく、この秋の2カ月連続上昇が最長となっていました。

ユーロ圏製造業の減速を牽引するドイツの製造業PMIも同様の展開で、12月速報値は43.4となり、2カ月ぶり低水準。こちらは12カ月連続の節目50割れとなり、そのうち9カ月が40台前半、直近6カ月は連続で40台前半という低迷状態が継続。この2年間で回復基調が3カ月続いたことはもちろん、一度もありません。

ユーロ圏製造業の生産高は11カ月連続の低下で2012年10月以来、7年2カ月ぶりの低水準。雇用の伸びは5年ぶりの低水準まで減速し、価格圧力はさらに緩和された状態となっています。
なお、フランスの製造業PMIも3カ月ぶり低水準となる50.3へと反落しましたが、節目50以上を5カ月連続維持。なんとか拡大ペースを維持して引き続きユーロ圏内では景気回復の牽引役に。ただ、その他の国では過去6年間で最低レベルの低調となったようです。

製造業の不況が再度深刻化の兆しとなったのに対し、製造業からの波及が警戒されていたサービス業では逆に回復の兆しとなっています。
ユーロ圏のサービス業PMIは52.4、ドイツは52.0でいずれも4カ月ぶり高水準へと上昇しました。

この結果総合PMIはユーロ圏が50.6で3カ月連続横ばい推移、ドイツは49.4で横ばい推移、4カ月連続の節目50割れ。
製造業の減速とサービス業の回復基調でほぼチャラ、という状態です。

なお、通常20日以降に発表される速報値ですが、12月はクリスマスの為に少し早めの発表となったことで、先週末の米中合意や英総選挙結果などによる影響が反映されていない可能性もあり、確報値で上方修正されるか、もしくは1月に回復基調がもう少し強まる可能性もあるかもしれませんが、油断は禁物です。

ハトでもタカでもなく、知恵の象徴でもあるフクロウ派を自称するラガルドECB新総裁は先日の会見で、ユーロ圏経済の減速には歯止めがかかった兆候も見られる、と楽観見通しも示唆していましたが、年明けにかけてもPMIの回復基調が確認できないようなら、就任早々ハト派に追いやられるリスクにも直面することにもなるかもしれません。

NY金・日足チャート 2019/11/11 - 12/1616日のNY金相場は-0.7ドル、0.05%の小反落。時間外の1477ドルの安値からNY午前の高値1484ドルまで変動値幅はわずか7ドルほど、1480ドルを挟んでの小幅揉み合い状態に終始し、今年の平均16.2ドルの半分以下で今年7番めの小動き。欧州時間には仏・独製造業PMIが低調となってユーロ安ドル高の流れに連れて小幅に売られ、NY時間には米12月NAHB住宅市場指数が20年半ぶりの高水準へと急騰したことをきっかけに株高・ドル高の流れも強まって売られたものの、いずれも限定的。依然として1480ドル付近で下げ渋る状態となり、日足では十字線を形成して若干の反落警戒感も漂いながらも、1480ドル台を上抜けることができればサンタラリーとなって1500ドルの大台回復へ、という展開にも。下方向には20日移動平均線(1471.1)から1460ドルまでが当面のサポート水準。

NYプラチナ・日足チャート 2019/11/11 - 12/16NYプラチナは+2.5ドル、0.27%の反発。時間外には930ドルから930ドル台半ばへと小幅に反発、NY市場では930ドル割れから930ドル後半まで、およそ10ドルのレンジで乱高下となって930ドル付近に収束。長めの上ヒゲを残す足型となって下方リスクも漂うものの、930ドル近辺はこれまでもサポート、レジスタンス、揉み合い形成となってきた水準でもあり、いったんは流れが止まりやすいところ。反発へと向かい、940ドル台の抵抗水準を突破できれば960ドル台までが次の上値目標に、下方向には20日移動平均線(911.2)や90日移動平均線(908.6)などが集中する910ドル付近がサポート候補。

ドル円・日足チャート 2019/11/12 - 12/16ドル円は20銭ほどのドル高円安となって反発。5月30日(109.61)以来、6カ月半ぶりのドル高円安水準に。リスク選好の株高・円安の流れが続くなか、円安ドル安で値幅が限定されたドル円は東京・欧州時間にかけては109円40銭台を中心に小幅揉み合い状態が継続。NY時間にはNAHB住宅市場指数の上振れに株高と米10年債利回り上昇の勢いが強まったことにもサポートされて109円60銭台まで上昇。しかし、先週末高値109円70銭手前で失速すると50銭台まで押し戻される展開に。月末月初にも109円70銭前後で上値を押さえられて上ヒゲを残しており、この水準が目先の重要な攻防ポイントに。ここを上抜けることができればサンタラリーとなって今年最高値圏、112円台前半が上値目標にも。上抜け失敗で反落となれば、108円40銭台のネックラインに向けてダブルトップ形成への警戒感も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/16終値とチャート

17日の国内金価格は+13円、0.23%高となって5日続伸。5日続伸以上は11月19日以来、1カ月ぶりで今年7度め。5日続伸以上が年間7回となるのは過去10年では最高。2番めは2011年と2013年の6回。11月7日(5690)以来、約6週間ぶり高値水準となり、11月5日につけた今年高値、近年最高値となった5741円超えとなる5750円近辺までを当面の上値目標とした流れが継続。期待値はやや低めの上値トライではあるものの、リスク選好の円安にNY金はドル安に下支えされる格好にもなり、スルスルと水準を切り上げる展開に。ただし5670円台は10月10日と18日と並んで今年3番目のピーク水準に相当し、すぐ下の5660円台も9月に2度ピークアウトした水準でもあり、この5660-70円近辺は高値トライに向けた重要な攻防水準。

プラチナ価格は+5円、0.14%の小反発。9月5日につけた今年高値3584円にほぼ並ぶ3583円まで上昇しての反落も、9月と11月に2度つけた3540円台の今年2番めの高値水準でいったんはサポートされた格好。4年越しの抵抗線との攻防も続く状態となり、クリスマスに向けては重要な攻防水準から放れた方向へと大きく動き出すような展開も警戒されることにも。今年高値更新となれば3600円台前半が次の上値目標に、下方向には21日移動平均線(3462)なども推移する以前の保ち合い水準3460円近辺がサポート候補に。
※参考:金プラチナ国内価格12/17とチャート

2019年12月17日(火)時点の相場
国内金5,671 円 12/17(火) ▲13(0.23%)
国内プラチナ3,547 円 12/17(火) ▲5(0.14%)
NY金1,480.5 ドル 12/16(月) ▼0.7(0.05%)
NYプラチナ931.3 ドル 12/16(月) ▲2.5(0.27%)
ドル円109.54 円 12/16(月) ▲0.21(0.19%)

12/16(月)のその他主要マーケット指標

米中摩擦の恩恵?米住宅市場は12年ぶりの活況 12/18(水)

ユーロ圏製造業PMI、回復基調は3カ月続かず 12/17(火)

逆三尊から4年越し抵抗線突破のプラチナ、ダブルトップ警戒感も 12/16(月)

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